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しんたろうの詩
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2021年4月の記事一覧

意味のあること

詩「意味のあること」

愛という物が
形のないものだとするなら
私が手に触れるものは
貴方の触るものは
何だというのだろう
握って
私が女の様に
裸でこうしていることを

赤い花の
赤を
知らないと言う貴方を
食べて
私は今日も生まれる私をきく
陽だまりで肌の焼ける音をきく


なぞる体温


握って
花を摘む様に

(2011年1月文芸誌「那覇文藝(あやもどろ)第十七号」にて発表)

PENIS

詩「PENIS」

夜空にそびえる高い高い展望台の上に
ガラス細工の蝶がギリギリのバランスでとまり
羽根をはばたかせて
ストローで吸いあげていく
とびちる光のつぶ
燃えあがる地球から月までの炎が
白く透明な銀河のへそのおを描き
神の指が数億の信号機を点滅させる
数億枚のティッシュでつつみこんで
眠りにつくまえにそそぎこまれていく
あふれでるミルクの川を
ガラス細工の蝶がぜつみょうなバランスで
最後

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