PENIS
詩「PENIS」
夜空にそびえる高い高い展望台の上に
ガラス細工の蝶がギリギリのバランスでとまり
羽根をはばたかせて
ストローで吸いあげていく
とびちる光のつぶ
燃えあがる地球から月までの炎が
白く透明な銀河のへそのおを描き
神の指が数億の信号機を点滅させる
数億枚のティッシュでつつみこんで
眠りにつくまえにそそぎこまれていく
あふれでるミルクの川を
ガラス細工の蝶がぜつみょうなバランスで
最後の1滴までを飲みほす光景
夜空にそびえる
光る展望台の上
(2003年11月詩集『NEW(私家版)』にて発表)
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