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殺し合いの代わりにゲームで対戦しませんか〜戦争において武力衝突以外の選択肢はあり得るのか〜Part1

皆さんこんにちは!shintaroです!

今回はタイトルの通り、戦争において、武力衝突以外の道はありえないのかについて考察していきたいと思います!(最初の説明が長すぎると思った方は、目次の方からcase1まで飛ばしてください!)


この議論をする意義

僕の意図していることを軽く説明します。

戦争という、大勢の人間が銃などの兵器を用いてお互いの命を奪うようなことは、(当事者たちが主観的に見たらそうせざるを得ないことだったとしても、)客観的には、どこからどう見ても狂っていることだと思います。そんなお互いに不利益しか生まない殺し合いなんかやめて、他の方法がないのかを探していきたいということです。
ここで強調しておきたいことは、争いをなくす方法を考えているのではないということです。互いの意見が食い違って、それぞれが自分の主張を通そうとして争いが起きてしまうことは避けられないことだと思います。しかし、その方法として武力に任せて殺し合いをするのはおかしいから、他の方法で争えないのかい!という意味でこの記事を書いています。


まあ、結論は初めからわかっていて、「そんな方法は現実問題実現不可能だ」になると思っています。しかし、その方法が見つからなかったとしてもこの議論には意味があります。それは、極端な場合を想像することで、現実に起きていることを俯瞰することができるからです。

それに関しては、僕が書いた↓の記事を見てもらえればと思います!(短いのですぐ終わると思います!)この思考法は高校の時に塾の数学の先生から教わったのですが、とても重宝する考え方だと思っています!


現実離れした特殊な状況を想定することで、現実の状況を客観的に見ることができ、あわよくばその現実の本質にも近づけることがあります。(簡潔に言ってしまえば、思考実験のようなもの)↑の記事では、サッカー場でプレイしている選手を観客席から見下ろすという例えを使っていますね。虚数の存在意義を聞かれたらズバッとこれを答えちゃってください笑(志田先生リスペクト)

話はそれましたが、戦争について知るためにも、この議論に少なからず意味がありそうだということはご理解いただけたでしょうか?(みなさんにも何かしらの読む価値があるような記事にしたい気持ちもある一方、この記事を書く理由はやっぱり、自分が戦争についてより深く知りたいからです。)
今回の記事では、僕が考えたいくつかの武力以外の争いのモデルを紹介した後、それがどうして成立しないモデルなのか、なにが足りないのかを考察しながら、戦争がどのようなものなのか、あわよくば戦争の本質に迫っていければなと思います!

それと、今までの記事は一つ一つが長すぎるかなと思ったので今回はいくつかの記事に分けたいと思います!

case1.スポーツ&eスポーツ&ボードゲーム戦争

このモデルでは、銃や兵器での殺し合いの代わりに、スポーツ&eスポーツ&頭脳戦のボードゲーム(チェスやオセロやポーカーなど)、などで戦争の勝敗をつけようじゃないかというものです。

↓が、この戦争の大まかなルール&流れです!

その1ーーこの戦争は国家間で起こるものを想定しており、国際連合に所属する当事国以外のいくつかの中立国が、この戦争の運営や進行を進めるものとする。(審判なども含む)

その2ーーここで行われる各試合は、全て国を代表する選手たちによる団体戦を基本とする。競技の内容によって団体の人数は変動する。

その3ーー試合として採用される競技の種類については、この戦争を運営する中立国が戦争当事国の特性などを考慮して、できる限り不平等のないようなものを選択する。(例えば、国ごとに盛んなeスポーツの種類が違ったり、そもそもそのような文化がない国との戦争など)

その4ーー各団体戦の結果の得失点差を計算し、それらの合計を国が獲得した総得点とする。

その5ーー戦争終結時の賠償金や講和条約の内容については、各国が持つ総得点の差を考慮して定めるものとする。

軽くシミュレーションしてみる

このルールに則って、仮にA国とB国で戦争が起こったとしましょう。国際的な立場上、比較的中立だとされるX.Y.Zの三カ国が戦争の運営や審判を務めます。今回採用される競技は、

スポーツから
→→サッカー・テニス・バスケットボール・野球・クリケット・卓球・バレーボール(他にもあるでしょうが今回はこのくらいで)

eスポーツから(この分野は選択が難しい、、)
→→League of Legends・FIFA・Fortnite・ストリートファイターV

ボードゲーム
→→チェス・オセロ・ポーカー・将棋(ちょっと僕の知識足らずで世界的に有名な対戦ボードゲームがあんまり浮かびません、、、)

これらの競技において、各国の代表選手が対戦することになりました。
競技をしている感じは、オリンピックが行われているような状況を想定しています。戦争のように敵の軍とエンカウントしたら即座に戦闘開始という感じではありません。戦争が始まる前からこの日程にこの競技あるよと決められている雰囲気です。

全日程が終了しました。結果としては、A国が30点、B国が25点で、A国が戦争に勝利しました。
この差の5点に基づいて講和条約が結ばれ、B国は賠償金(別に損害はないけども)や領土などをA国に明け渡すことになりました。


今回の記事ではこのモデルの評価は行いません!次回の記事でくわしく議論していきたいと思います! 皆さんもこのモデルのどこがいけないのか考えてみてください!

case2.VR戦争

二つ目のモデルは、仮想現実こと、VR上で戦争をしてみてはどうだろうということです。これは今の技術では正確性に欠けるかと思いますが、今後技術が発展することで理論的には実現可能じゃないかなと思っています。

ではまたルールや流れについての説明をどうぞ!↓↓

その1ーーこのVR戦争では、〇〇社製のVRスーツを着用して再現される、仮想世界の中で行われるものとする。

その2ーーこの仮想世界にはこの地球のあらゆる地点の形状が記憶されており、任意の地点で戦争を行うことができるものとする。

その3ーーこのVRスーツは、着用した人間の身体的特徴をほぼ完璧に仮想世界上に再現することができるものとする。また、このVRスーツは仮想世界内の自分が体験するありとあらゆる五感の情報を、本体の人間に与えることができる。(あたかもその世界に入り込んだような感覚)

その4ーー戦争の中で使用される武器等は、実際にその国が所有しているものをそのまま仮想世界に持ち込むことができるものとする。

その5ーー仮想世界で受ける身体的ダメージにおいては、後遺症が残ったり、命に関わるような損傷、または行動不能になるようなダメージが与えられた場合、その人物は仮想世界から排除されることとする。(人間本体にそのダメージが再現されないようにスーツが調整する。)

その6ーーこのVR戦争の終わりは、本来の戦争と同様に片方の国が降伏し、賠償金・講和条約を結ぶことによって終結する。この賠償金は、VR戦争を開催するにあたってかかった費用などのことを指す。(戦争の性質上、人的被害・建物損壊などの被害はでない)

以上がルールです!簡潔にいうと、この世界とそっくりの仮想世界の中に軍人や武力を持ち込んで、実際の戦争を仮想世界で済ませてしまおうという話です。(よくある一人称視点、FPSの戦争ゲームをより身体的に行おうというものです)

このモデルについても次回の記事で議論するので、何がよくないかを皆さんも考えてみてください!

まとめ&次回予告

 今回は戦争の新しいモデルを考える意義、そして実際に僕が考えてみたモデルを二つ紹介しました。次回の記事では、このモデルがなぜ戦争の代わりとなり得ないのかを議論しつつ、戦争の特徴・本質について迫っていけたらなと思います!。割と面白い議論ができそうな気がするので、ぜひぜひ次の記事も読んでください!!

ご精読ありがとうございました!!





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