快か不快を基準に生活しよう。僕たちの脳は基本的には他の動物と同じ。- 「やる気が出ない」が一瞬で消える方法
心理学のいいところの1つに、人間の脳みそって動物とあんまり変わらないよねっていうのがあります。
家を作ろうが、言葉を発明しようが、脳の構造は動物と近いっていうのが動物好きの僕としては嬉しいんですね。
さて今日は「やる気が出ない」が一瞬で消える方法という本の紹介をしたいと思います。大嶋信頼さんという心理学者の方が書いた本です。
僕たちの心の動きを説明してくれていて、「あぁ、わかるわ…」というところが多かったので紹介します。
やる気に悩む人に読んでもらいたいです。
僕がいいなと思った部分は、ほとんどタイトルに集約されちゃってるんですけど、もう少し詳しくみていきたいと思います。
快か不快を判断基準に生きよう
大嶋さんの持論はこちらです。ちょっと長いですが引用します。
ヒトは本来、心地良いか/悪いかの判断の連続で生きています。その最たる例が野生動物です。野生動物は心地いいと感じたことを行い、心地悪いと感じた事は行いません。ヒトも基本的には他の動物と同じ脳構造のため、快か不快かを基準に生活するべきなのですが、「快と感じるのに、周りを気にして我慢する。」「不快と感じるのに、責任があるからやめられない」など、本来の「快・不快」を捻じ曲げた行為を続けていると、脳にバグが生じるのです。
動物って割と好き勝手に生きてるじゃないですか。僕も犬を飼っていたからわかるんですけど、腹が減ったら、腹が減ったと言うし、散歩に行きたかったら散歩に行きたいと言うし。昨日、「散歩に行ったから今日は我慢しとこ」とか「ご飯もらったからいい感じの動画をYouTubeにアップしてドッグフード代稼がないと」とか犬たちにはないですよね。
犬なんてまだマシな方で、猫なんてもっと気ままです。
そんな動物たちと僕たちの脳みその構造ってそんなに変わりないんですね。
文明ができて2000年くらいと仮定して、ヒトの人世代がだいたい20年くらいとすると、僕らは文明ができてから大体100世代目くらいなんですよ。これくらいじゃなかなか脳の構造は変化しないっぽいですね。しかもヒトは遺伝的に不利な人でも淘汰されないような社会の仕組みを作ってきたので、尖った性質にはならなかったんじゃないかと思います。
ということで僕たちも快と不快をきちんと感じながら生活した方がいいと思います。もちろん、不快を周りに撒き散らすことはよくないですけど、「責任が〜」とかじゃなくて「これは嫌!」ということを認識しておいた方が幸福度高く生きれるよという話です。
万能感もヤバい
万能感と聞くとなんかすごいなんでもできる人みたいな印象がありますよね。
まさか自分が万能感を持っていてそれを発揮しているなんて考えたことなくないですか?
でも大嶋さんは、僕たちの誰もが持つ万能感もヤバいと言っています。
「快・不快・快・不快……」の流れを途中で断ち切って、自分のせいにしたり自分で判断したりすると言う感覚が、万能感です。心のバグを取り除くには、万能感をなくしていくことが大切です。
例えば「いいnoteが書けたのに、全然スキがもらえなかったのは私のせいだ」と考えるのが万能感です。いいnoteが書けたかどうかもわからないし、それにスキがつかなかったのも自分のせいかどうかわかりませんよね。
「快・不快」という観点から考えると、「スキあんまりもらえなくて残念だったなー」くらいでいいはずなんです。
それを狂わせるのが万能感です。
おそらくですけど、「自分で道を切り開いてきた」とかっていう自負が強い人ほどこういう状態になることが多いので、まずはこの感覚に自覚的になるのがいいんじゃないかと思っています。
で万能感を発揮しちゃって、脳みそにバグが生じて、やる気が出なくなっちゃうんですね。
繰り返しますけど、僕たちの脳みその構造は基本的には動物たちと同じなので、今よりももうちょっと「快・不快」を意識した方がいいと思います。
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