見出し画像

語学教育に生体信号解析アプローチが必要な理由

こんにちは。GOGAKUDO塾長の小倉進太郎です。

今回のテーマは、予々唱えている「生体信号解析アプローチ=脳科学解析アプローチがなぜ、語学教育で必要なのかについて簡単に説明ができればと思います。
総論を一言でまとめてしまえば、生体信号解析アプローチを活用することで、自分の脳を使いこなすことができる。そのため、語学教育の底上げができると共に、パーソナルな語学学習が可能で効果を最大化することができる。ということです。

この概念自体は、生徒さん達と直で指導をしたり、相談を受けたりしている時に、現在のサービスやプログラムスタイルでは、解決できないなと悩ましてくれたことが大きな発見と新しいプロジェクトの始動になりました。
今回は、特によく生徒さんからドストレートに聞かれた質問にお答えできればと思います。

頂いているシンプルだけど常にむむっ!と本質をついてくれる質問を記載します。
①どうしたら「話せる」ようになりますか?
②どうしたら「時短」で話せるようになりますか?
③どうしたら「自分に合った」学習を進められますか?
④どうしたら「モチベーション」をあげられますか?
⑤どうしたら「集中力」を高められますか?

▷どうしたら話せるようになりますか?

まさに、国家としても、語学教育としても命題です。どうしたら英語を話せるようにできるのか。
私の方からこんなことを聞いてしまうのはどうかと思いますが、皆様は、「話せる」をどんな定義で使っていますでしょうか。
日本語を話すことはできますか?おそらく、ハイだと思います。でも、プレゼンテーション、パーティー、デートの時にいつも通りの自分として話すことができますか? うーん、難しいかも。という人は一定いると思います。日本語の母語で合っても、定義が非常に難しいのが、「話せる」という概念です。
英会話においても、私たちは、アプローチとして、①自己紹介、②中学英会話の単語、構文、文法、③必要なシチュエーション等、定義を区切って「話せる」を伝えていました。
もちろん、TOEFLやTOEICスピーキングやVERSANTなどの評価試験はあります。でもこれは、社会的に証明をしていく評価としての方向性が強いのではないでしょうか。
上記の評価テストをもちろんうまく活用していくことはできますが、根本としては、「話せる」という感覚を本人が脳で感じているかどうか。が非常に重要ではないかという仮説が、海外の方と接したり、その後の言語能力の伸びでわかってきました。
そのため、「話せる」ということに対して脳科学解析アプローチで、新定義を創ること、そして、語学教育と「話せる」に対して、感情の部分をより理解してモニタリングすることで、「話せる」と感じることができる状態に持っていくことをできるようにすることができます。
単語量や構文をいくつ覚えて文法的に正しく綺麗に話せるかという評価ではなくて、英語を話していることが気持ちい、海外の方と話せている自分がクールで、落ち着いてビジネスの時にも英語を話せているという感覚を知ることができることが、今後の語学教育の一般論になることを望みます。
巷で科学的アプローチという言葉をよく耳にする。現在までの研究や論文などからそのメソッドやサービスに取り入れたりすることであるが、基本的には、「計測は科学の母」である。測定ができるから、その進歩や進捗を理解することができ、さらにその研究やビジネス領域が発展していくのではないでしょうか。
英語の教え方という視点だけでなく、本格的に最先端の脳科学解析アプローチを通して、「話せる」を計測することで、より魅力的な語学教育ができるように土台づくりをすること。より一人一人のパーソナルなニーズに応えていけるようにしたいと考えています。

▷どうしたら時短で話せるようになるか?

これも私たちを唸らせる質問です。笑
忙しいビジネスパーソンや移り変わりの激しい社会では、早く新しい学習のコツを掴み結果を出していく必要があります。

さて、どうしたら時短で学習ができるのでしょうか。私が時短を提唱した時には、新アプローチでその言葉は聞きなれないものでしたが、既に10年経つと、「時短」が常識のような時代になりました。それぞれのサービスで魅力的なメソッドがおありのことと思います。

私たちは、最初にアプローチしたことは、「やることよりやらないことを定める」つまり、限定したポイント=短期で習得しやすいポイントに絞ったトレーニング を行うことで、スキルと共に、自信や感覚も研ぎ澄ませて頂き、中期的に独習できる状態を創るというものでございました。
そのために、日常英会話やパーソナルなニーズから、一番活用するだろう英会話を抽出して、その部分からスタートをしていくようなアプローチでございました。

脳科学解析アプローチからすると、どうしたら時短学習ができるのかというよりは、時短学習をしないと学習効率が上がらない理由を説明したほうが良いかもしれません。
脳科学解析アプローチにより、新しい時短学習アプローチが可能になります。

簡単なロジックは以下になります。体重成計の体脂肪のように、自分の感情と習熟度が可視化できるとしましょう。
語学学習が進まない悩みとしては、①暗記できない、②言葉が出てこない、③モチベーションが続かない、④集中力が続かない、⑤楽しくない などがあります。
一言にすると、一番重要な「声に出して英語を話すトレーニング」の時間が圧倒的に不足することにより、上記の状態になりますし、上記の状態だとその時間が圧倒的に不足する。ネガティブの卵が先か、鶏が先かの議論になります。

ここで、脳科学解析アプローチを活用すれば、その方が楽しいと感じる(そのような脳内物質が出る状態)を作り、集中力が続く脳内物質を出せるようにして、モチベーションが上がる脳内物質を出せるようにして、話し続けさえてあげることができればうまくいきます。(すごいざっくりしていますが)

脳波を通して、感情や習熟度を可視化することができれば、次の段階のどうしたら、その学習に適した感情を作ることができるのかというアプローチに移ることができ、千差万別のパーソナルな時短アプローチが可能になります。
「話せる」という感覚感情も可視化することにより、プレゼンテーションだけできれば、自分が英語が人生の中で話せる!と一時的に感じてもらう=素敵な脳内物質がでてさらに学習意欲が高まる。や、パーティーで楽しく話して笑わせることができたことが、「話せた!」につながって、より学習したい、精度を高めたいに繋がる。というどこに力点を置くかまでもアプローチができます。

英語が「話せる」と豪語している方も、是非その一番最初に自信が出てきた時の感覚を思い出してみてください。非常にまた逆に私も、急にコロナの病棟に連れていかれ医療従事者として英語を話してくれと言われたら、医療英語などはわからないことだらけなので、決して話せるとは言えないかもしれません。

▷どうしたら自分に合った学習が進められますか?

これは、まさに「脳科学解析アプローチで学習パーソナル分析」をしましょう!につきます。

多くの生徒様に深く入り込んで学習指導をしていくと、面白いほど、人って全然違うなと感じます。本当に。笑
何に対して興味を持っているか、また、本当の自分の感情を初期は隠している方も多くいらっしゃるので、何に楽しみや好きがあるのかがわからないことも多いです。

「好きこそものの上手なれ」という言葉を聞いたことがあると思いますが、この語学の世界はまさにそうです。語学学習は、実際に言えば、英語で学びながら、英語スキル自体も学んでしまったほうが良いです。私たちのアプローチもその方向性に進んでいます。構文だけを100覚えて、さあ、どうしようかという流れよりも、オンラインで大学の英語を聞いていたけど、ここが全くわからない、その後の生徒さんとのセッションでもコミュニケーションができないから、会話の切り出し方が知りたい。という明確な課題があるほうが、学んだことをすぐに活用できるので価値が出ますよね。

脳科学解析の視点から、「好きこそものの上手なれ」を見つけることが大切になります。「没頭できる好きなこと✖️英会話+没頭できる学び方✖️基礎英会話スキル」を可能にできれば、自分に適した学習が見えてくるはずです。

▷どうしたらモチベーションを上げられますか

この問いには、私は今一番モチベーションが上がる=脳内物質ドーパミンが出る問いとなっています。
この命題へ切り込むことができれば、日本の教育、いや、世界の教育が一気に変わります。モチベーションを高めることができるのですから!

でも、そんな魔法のようなことはできるのでしょうか。答えは、YES。だと私は考えています。なぜなら、私自身が、色々なことに興味を持ち、モチベーションを元来維持するのが難しい人間ですが、そのコントロールが、理論通りにできるからです。正直にいうと、脳科学的アプローチの一番最初の被験者は、私です。笑 生徒様方の悩みと自分自身の悩みを重ね合わせて、どう解決するかを自分で試してみたところ、非常にこれは伝えなければならないというほど、セオリー通りに動いている自分に笑ってしまいます。

さて、本題のモチベーションを高める、維持するためにはどうしたら良いのでしょうか。
基本的には、モチベーションに関連する脳内物質は、「ドーパミン」と「ノルアドレナリン」です。

ノルアドレナリン型モチベーションは、危険回避型の反応なので、非常に速効性がありますが、短期的にしか続きません。締め切りが迫ったり、短期決戦が必要な場合に効果があります。やばいぞ!!! という気持ちが、このノルアドレナリンを放出して、モチベーションを高めてくれます。一夜漬けや直前に私は集中できる!というタイプの人はこの脳内物質を活用しています。全部自分の行動が脳内物質で片付けられてしまうのは嫌かもしれませんが、今後の連載でもそれを続けます。メタ認知が重要です。全ては己を知ることから始まります。この手法は、1ヶ月ぐらいを目安にしないと、長期に続けられるものではないので、心身に支障をきたします。
時短学習を1週間、3週間、1ヶ月プログラムと私たちも位置付けているのはこのためです。短期集中で2ヶ月、3ヶ月は、自分もキックボクシングで試してみましたが、死にそうになります。いや、挫折します。笑 最初の1ヶ月は、なんとか時間を見つけて3週間ほどほぼ連続で通うことができても、2ヶ月目は、絶対にそうはいきません。楽しいはずなのに、やだなが出てきてしまいます。笑 脳というのは厄介なものです。

それに対して、ドーパミン型モチベーションは、長期的に適したアプローチです。もちろん、うまく活用すると短期でも活用はできます。自分の脳との騙し合いですね。笑 こちらは、褒められることや報酬などで、このドーパミンという脳内物質を出すことでモチベーションを高めることができます。

単純にいうとご褒美ですね。この資料を作り終わったら、チョコレートを食べる。この2日のプレゼンテーション発表を乗り切ったら友人と飲みに行く! 3週間頑張り切ったら、沖縄に旅行に行く!など、細かいドーパミンが喜ぶご褒美を設定してあげることでモチベーションを高めていきます。

脳科学解析アプローチで面白いところは、このドーパミンやノルアドレナリンの放出の方法も人によって違いがあることがメタ認知できるようになることです。自分はこうやってご褒美をもらうと良いんだ、自分には、こんなプレッシャーが向いているんだ。ということを理解できれば、脳との対話が楽しくなって、より自分に適した方法を見つけ出すことができます。

みなさんは、この仕事を終えたら、今日の期末試験を終えたら、①チョコレートをあげるよ。②沖縄に連れてってあげるよ。③温泉に連れて行ってあげるよ。④すごい美味しいお鮨屋に連れて行ってあげるよ。
だったらどれを選ぶでしょうか? 私は俄然、②ですが、人によって、資料ならチョコレートだけど、期末試験の後にチョコはケチくさいな。とか、色々思うと思います。人によって、どのタイミングで、何にドーパミンを放出するかは変わってくるので、その方向性だけでも知っておくだけで、もう一人の自分が自分を楽しませて、コントロールしてくることができます。

教育って固い感じがしますが、脳との対話とか、なんか楽しそうじゃありませんか?どうでしょう? 教育をクールにすること、楽しくすることが私の生きがいでもあるので、是非教育って楽しいなと少しでも思ってくださった方は、コメントや好きをくださいね。私のドーパミンにつながります。
また、私は仕事を頑張った後の最高のご褒美は、南の島での日焼けタイムです。笑 太陽を思い浮かべるだけで、ドーパミン放出です。こんなご招待があれば、10倍返しで仕事を頑張ってしまうと思います。

▷どうしたら集中力を高めれられますか?

今のトレンドですね。Googleでも、どの雑誌でも記事でも、集中力という言葉がトレンドワードです。ZONE、FOCUS、ゾーン状態、フロー状態、集中力。絶対に皆様が知っておいたほうがよいキーワードであること間違いありません。

断言できることは、「集中力を制するものは、人生を制す。幸せを制す」です。これを環境や教育などで、感覚的にできている人もいれば、見つけ出している方もいます。でも、体系的にどうしたら集中力を制することができるのかというトレーニングを進めている方はあまり多くないのではないかと考えています。

一流のスポーツ選手などは、センスでまず集中力を高めることができていて、さらにルーティンなどで、自分でそれを磨き、コーチをつけて、そのコントロールや修正を行なっています。
ですが、教育の分野でそれが成されていない。それが、私が社会にアプローチしたい着眼点です。本当に皆さん、もっと集中することができれば、より自分の魅力的なところに気づくことができて、非常に楽しく生活ができると思います。

さて、どうやったらこの集中力を高めることができるのでしょうか。それは、集中力モニタリングと集中力トレーニングです。
毎回のセミナー、コーチング、悩み相談の時にお伝えするのが、「メタ認知」です。自分を知ることです。さらに言うと、自分が今どんな状態になっているのかしっかりと予測、把握して、感じて、理解して分析できていることです。

受験勉強という言葉は好きではないのですが、テスト前の皆さんには、是非ここの本質を知ってもらえたら嬉しく考えています。なんか、ガリ勉してないのに、運動したり、遊んだりしている奴の方が、テストの点数高いとか上手くいっている。なんて思う人もいるかもしれないですが、ここがポイントです。案外自由気ままに生きていて、ガッと進める方が、集中力が一番高く最大学習効率で進めることができるからです。詳しくここは今度話をしますが、多くの方が、今自分の脳の状態がどうなっているかをわからないで、学習している方が多いです。脳が詰まっていたり、疲れていたり、している状態でどんだけやったとしてもなかなか入ってきません。それでもやってしまう。
自分の脳をメタ認知できている人は、今はもう脳が疲れているから、寝てスッキリしてからやろう。運動してからやろう。シャワー浴びてからやろう。一回遊びに行って、脳をシャッフルしよう。など、自分の心身頭の状態に気を使えています。結果として、脳が最大活用できる状態の時に学習ができているので、効果が高い状態が生まれています。

集中力モニタリングと集中力トレーニングの話に戻りますが、モニタリングで、自分の集中力がどういう傾向にあるのかが理解できれば、それに対して対策を打つことができます。また、集中力が下がってきたら、学習をやめて集中力を高めることをして、再度戻ってくることができます。
さらに、集中力をどうしたら高めることができるか。特に5感を活用した環境を整えることや、パーソナルな自分だけの集中力の高める方法を見出すことやセオリーを知っておくことで、脳内物質分泌をコントロールして、それを進めることができます。またここの詳しいことを説明していきます。

今日は総論でしたが、今後は、各論(How toを踏まえた)について話をしていきたいと思います。

長い文章になりましたが、語学学習に生体信号解析アプローチがどのように作用するのか簡単ながらイメージが少しできて頂けたら嬉しく思います。
新しい自分自身をメタ認知することができるアプローチは、本当に教育の全てを変えていくことができます。
是非、この文章にご興味を持っていただいた方で、この生体信号解析、脳科学解析アプローチにご興味の方は、ドシドシとコメント頂けたら幸いです。
実際にオフィスなどでは、日々国立大学との実証研究を語学教育を含めて実践をしております。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。



 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?