【徹底解説】どうやって行くの? 東京から一番近い南の島への行き方まとめ 【伊豆諸島・伊豆大島】
伊豆諸島・伊豆大島とは?
伊豆諸島とは、伊豆半島東南沖の太平洋を南へ連なる列島です。9つの有人島といくつかの無人島で構成されています。
「伊豆」諸島という地名ですか、静岡県ではなく東京都に所属しています。
伊豆諸島の中でも、最大の島が大島(伊豆大島)です。伊豆諸島の最も北部に位置する火山島です。
ここでは火山が形成した奇怪な風景や、マリンブルーの綺麗な海を堪能することが出来ます。また暖流である、黒潮の通り道付近に浮かぶ島のため比較的温暖な気候で過ごしやすい場所と言えるでしょう。
伊豆大島は静岡県伊豆半島から東に25km。東京都心からも南に120km程度の場所に位置しています。
東京都心から120kmというと、富士山・河口湖までの距離とほぼ同じくらいです。
離島ということで、遠いイメージが持たれやすい伊豆大島ですが、下の航空写真を見て分かる通り、実はそこまで遠くない場所にあります。
まさに伊豆大島は【東京から一番近い南の島】なんです!
ですが、そんな伊豆大島への行き方はあまり知られていません。
本記事では伊豆大島への行き方を、詳しく事細かに、そして丁寧に解説していきます。
また、伊豆大島以外への伊豆諸島各島へも本記事の内容と同じようなアクセス方法で向かうことが可能です。伊豆諸島各島への旅行を計画しておられる方はぜひ参考にしてみてください。
伊豆大島へ行くには飛行機より船がおすすめ
現在、伊豆大島(以降、本記事内では大島と表記します)へ向かう公共交通機関は大きく分けて二種類存在します。
それが客船と飛行機です。それぞれの長所と短所は以下の通りです。
上記を踏まえた上で、客船の利用をオススメします。特に大きな理由は二つです。
①非日常感
せっかく南の島に行くわけですから、いつもと違う体験をしたいですよね?東京湾の景色や、海面を飛ぶ海鳥たちを眺めながら、大島に行く方が楽しいと思います。
②出発港へのアクセスのしやすさと、トータル所要時間
大島行きの飛行機は調布飛行場から出発します。この空港は東京都の西部に位置しており、東京駅から中央線と地元の路線バスを乗り継いで一時間半ほどの場所です。さらに、飛行機に搭乗する際は、搭乗手続きに加えて、保安検査にも時間がかかります。搭乗時間自体は30分程度ですが、東京を出てから大島までは3時間以上はかかると見積もっていた方がいいでしょう。
一方、客船は東京都港区の竹芝桟橋から出航します。山手線が止まる浜松町駅から徒歩七分の場所とアクセス良好です。
さらに客船には複雑な保安検査もないので、搭乗時間自体は、1時間45分と長くても、所要時間は客船の方が短いことが多いです。東京都心から、コミコミで2時間強でもアクセスが可能です。
船のチケットを取ろう
現在、東海汽船という会社が、大島・伊豆諸島行きの客船を運行しております。
チケットは東海汽船のホームページから簡単に予約できます。予約サイトにアクセスして、向かいたい島や日程や、どの時間帯の船を使うのか選びつつ、画面の指示に従いチケットを購入しましょう。
チケットを購入できたら、東海汽船から予約確認書がメールで送られてきます。予約番号が書かれた重要なメールですので、スクリーンショットを撮るなどして大切に保管してください。
出発港・竹芝桟橋へのアクセス
大島・伊豆諸島行きの船は竹芝桟橋から出発します。竹芝桟橋へのアクセスは以下の通りです。
JR山手線、京浜東北線 東京モノレール「浜松町駅」北口徒歩7分
都営地下鉄大江戸線、浅草線 「大門駅」徒歩7分
ゆりかもめ「竹芝駅」直結
山手線のホームを降りたら、北口改札から出ましょう。改札を抜けて目の前の幹線道路を、右に曲がって、真っ直ぐ進むと竹芝桟橋です。帆船のモニュメントが目印となっています。
竹芝桟橋についたら
竹芝桟橋の中には、売店や待合室などの設備が整っています。各島の商店では、営業時間が限られていたり、売られているものの値段が高かったりするので、乗船前に必要なものを買っておくことをお勧めします。近くにはファミリーマートもあります。
竹芝桟橋に着いたら、まずは乗船券を発行しましょう。
入ってすぐの場所に乗船案内所があります。そこで、メールにて送られた予約確認書を提示すると発券できます。
乗船券には、自身の住所や電話番号等を記載する欄があります。乗船の前に半券を回収されますので忘れずに記入しておきましょう。
竹芝桟橋の2階には展望デッキがあり、フジテレビやレインボーブリッジなどの東京湾の景色を堪能できます。乗船までの待ち時間にオススメです。
乗船案内所の隣に、その日の大島の入港地が掲示されています。大島には元町港と岡田港の二つの客船ターミナルがあり、そのどちらかに停泊します。
乗船前に確認しておきましょう。
元町港と岡田港の違いは後で説明します。
乗船
構内アナウンスが流れたら、乗船口へ向かいましょう。列に続いて、係員にチケットを渡し、列に続いて船に乗り込みます。
船に乗り込む際、ブリッジが波で揺れているので注意しましょう。
船内は全席指定席です。チケットに書かれた番号の席に着席しましょう。
伊豆諸島行き航路に使用されているジェット船では、乗船中のシートベルトが法律で定められています。お手洗いなどを除いて、基本的に着席したままでいましょう。
船の中では
係員の船内巡回が終わったらいよいよ出航です。といっても、船の中でできることはあまりありません。自分の席から外の景色を楽しみましょう。
出発してすぐにレインボーブリッジの下を潜ります。15分ほど行くと羽田空港の横を通ります。運が良ければ飛行機が離陸していく様子を観察できるでしょう。
船酔いが気になる人もいると思います。その日の気象条件によって変わるものなので一概に言えませんが、そこまで酷いとは思いませんでした。
むしろ、飛行機のように昇降するわけではないので、飛行機のエコノミークラスよりは乗り心地良好です。座席の感じも相まって、高速バスのような乗り心地でした。
不安な人は酔い止め薬を利用するといいでしょう。ですが、基本的にはリラックスして乗れる物という認識でOKです。
大島に到着後
浜松町、竹芝桟橋から1時間45分。船は大島の港に到着します。接岸の際には船が大きく揺れることがあるので、係員の指示があるまで、立ち上がってはいけません。
係員の指示に従って船を降りると、そこはもう「東京から一番近い南の島」大島です。
前述をしましたが、大島には、客船が停泊する港が元町港と岡田港の二ヶ所あり、このどちらかで下船することになります。あくまで片方の港だけであり、元町港、岡田港と順番に止まるわけではありません。
その日にどちらの港を使うかは、風向きなどの気象条件を見てによって東海汽船が当日に決めることなので、希望する方の港に降りられるとは限りません。注意しましょう。
たとえ、港のすぐ近くの旅館やレンタカー屋を手配したとしても、全く別の場所で下船することになる可能性が50%もあります。
旅館や、レンタカー屋によっては送迎サービスをしているところもありますので、予約する際に問い合わせてみるといいでしょう。
大島島内には路線バスが走っています。客船の就航に合わせて、ダイヤが組まれています。
たとえ、お目当ての場所から遠い方の港に降りたとしても、もう片方の港行きのバスにシームレスに乗り換えすることが可能です。
下船後、スムーズに観光できるよう、その日はどちらの港に到着するか確認することが大事です。
最後に
大島・伊豆諸島は東京都に属していながら、東京都心では決して味わえない大自然を味わえる場所です。
本記事を参考にすれば、誰でも気軽に行ける場所ですので、ぜひ旅行などを検討してみてください。
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