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「働き方・暮らし方」のこれから/第3回

皆さんこんにちは。
「働き方・暮らし方のこれから」を担当するファシリテーターの石井と横山です。

働き方

12月12日開催の会議では、テーマ①「働き方・暮らし方のこれから」のグループで議論が行われました。
前回に引き続き、東京と長野を繋ぐクリエイターの方やNPOを支援するコンサルタントの方、自分なりの新しい地域での働き方を実践されている方など、多彩な分野で活躍されている方々にご参加いただきました。

今回のテーマ議論の問いはズバリ…
「ビジョンと方向性をまとめ、自身がそこにどうコミットできるか」です。


第3回では、会議開始前にファシリテーターがこれまでの議論を振り返り、第1回と第2回で話し合われた内容をとりまとめ、そのとりまとめ(案)に対する参加者の皆さんからの意見とそれに対する一人ひとりの行動宣言を発表してもらいました。

第1回と第2回で話し合われた議論のとりまとめ(案)

現状認識                                 ・コロナを経験してわかったこと
→時間や場所に縛られない働き方・暮らし方が普及
・新たな日常に向け工夫したことでわかったこと
→変化する社会、多様な生き方を受け入れる地域と変わらない地域が二極化している
・変化する社会についていけない人への支援が必要

                 ↓

働き方・暮らし方のこれから
この地域で生きていく幸せを考え続ける。
生き方を再定義し、「働き方・暮らし方」を選択できる地域社会へ。
1)常識を変革し、多様性を認め合う社会へ。働き方をアップデートする。
2)多様性から、職住が「接近」している。「境目のない暮らし」を、新しいライフスタイルの選択肢として定着へ。
3)それぞれが、働き方・暮らし方の「実践」を発信。多様なロールモデルを信州から。

このとりまとめ(案)に対し、次のような意見がありました。

①新しい日常への変化ということについて               働き方の変化と暮らし方の変化は違う。働き方は大きな組織に所属していると変化させづらい。暮らし方を積極的に変えようとする人は変化できる。個人的な意向が大きい。
・変化しなくてもいいと思っている人もいる。変化しないといけないといったニュアンスに感じるが、変化したいかどうかは本人次第のため、変化したくない人の考え方も含めるべき。
変わらないことを選択することがリスクである社会というのも事実。知らないから変わらないのではなく、情報として知ったうえで変わらない選択をすることが必要だと思う。
②変化のために必要なこと(情報発信、システム化)
・変わりたい人もどうしたらいいかわからない状況。まずは変わりたい人からサポートすることで、周りの変化が生まれていくのではないか。
・ロールモデルとまでいかなくても、小さい事例や失敗例も含めた情報発信が大切。
・日々の暮らしの中で個人がやっていこうとするのは難しい。何らかのシステムの中でチャレンジできる状況を作っていかないと難しいと思う。信頼できるコミュニティを作っていくことも大切だと思う。
③変化のためのトライ&エラーを繰り返す
・まずは考え始めて、考え続けましょうというのが大事。トライ&エラーしましょう。働き方暮らし方を見つめなおすこと自体がトライ&エラーの一部になってくる。
・ロールモデルはすでに成功している感じがある。そこまでではなく、多様なチャレンジ、多様な一歩をみたいな表現の方がいい。
・個人でいろいろなところに出向く人は選択肢に出会う可能性が高い。出会うためにはチャレンジし続けることが大切。

以上の議論を踏まえて、とりまとめ(案)を再編集し、以下の形に修正しなおしました。

働き方暮らし方

現状認識(コロナで変わったこと)
①コロナを経験してわかったこと
時間や場所に縛られない働き方・暮らし方が普及
オンラインツールの普及により、テレワークが当たり前になってきた。また、コミュニケーション形態が多様化し、時間や場所に縛られない関係性が生まれてきている。一方で、リアルなやり取りや経験に対する価値観が変わってきており、目的や相手に応じたベストな対応が求められている。
②新たな日常に向け工夫したことでわかったこと
変化する社会、多様な生き方を受け入れる地域と変わらない地域が二極化
多様な働き方・暮らし方を認め、魅力ある地域を発信している地域へ人が集まってきている。コロナ下で選ばれる地域、改めて住み続けたいと思う地域になるためには、地域としてどうあるべきか。
変化する社会に対する対応力に差が生じている
急激な社会のデジタル化への対応力に個人差が生まれた。情報格差が激しくなり、個人によって行動を選択できる幅が異なっている。

           ↓

働き方・暮らし方のこれから
この地域で生きていく幸せを考え続ける。生き方を再定義し、「働き方・暮らし方」を選択できる地域社会へ。
                                  ①常識を変革し、多様性を認め合う社会へ。働き方をアップデートする。
変化する社会の中で、常識にとらわれない多様な働き方を実践する人が増えている。                                   自分の好きなことを生業にする人、1か所にとどまらない働き方を実践する人。それぞれが「本質的な幸せ」を考え、自分に合った働き方を追求し続ける。
                                  ②多様性から、職住が「接近」している。「境目のない暮らし」を、新しいライフスタイルの選択肢として定着へ。
家事、育児、仕事、介護、娯楽などの境界線を取り払い、一人ひとりが自由に暮らしをデザインする。                      従来の「ワークライフバランス」の枠組みにこだわらず、自分らしいライフスタイルを築く。
                                   ③それぞれが、働き方・暮らし方の「実践」を発信。多様なチャレンジを信州から。
多様なスタイルを認め合い、支援する社会の実現を目指す。       それぞれが多様なチャレンジを踏み出し、県内外へ発信。Try&Errorを恐れない社会へ。


最後に参加者の皆さんから、ご自身の行動宣言をしていただきました!

働き方暮らし方行動宣言スクショ

・オンラインでの働き方・暮らし方を進め&勧めながら、リアルのぬくもりを大切にして行きたい。
・働き方・暮らし方を話す機会と人を増やす。
・一生が学び Try&Error 変人支援
・機会(出会い)をつくる→ちょっとやってみる→発信する→機会をつくる(出会い)…のループ
・デジタルを使いつつ対話も大切にしながら、自分らしい働き方・生き方を考え続け、実践し続けます
・長野県の面白い人と話したい


〈信州これから会議 ご意見募集〉
ワークショップには参加できないけれど、ぜひ自身の声も届けたい、発言したいという方は、ぜひコメントにてご意見をお寄せください。
ワークショップの参考とさせていただきます。
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※投稿いただいたご意見等に個別に回答は出来かねますので、予めご了承ください。

総合ファシリテーターによる 第3回の全体まとめはこちらから


【第3回のワークショップを終えて】

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石井 貴広長野県教育委員会事務局 高校教育課
変化することは大変だし、できれば楽をしたいと考えるのが人間だと思いますが、変化の激しい社会で積極的にチャレンジしている方々の話は説得力があったし、自分自身考えさせられる機会となりました。今の働き方暮らし方が自分に適しているのかどうか、自分はチャレンジしているのか、常に自分に問い続けていきたいと思います。

横山 学び

横山 紗央里県立長野図書館
第3回も大変お疲れさまでした!「働き方・暮らし方」というテーマは、各々が自分の価値観を見つめ直すだけでなく、「どうすれば多様性のある社会が実現できるか」を考えることにもつながり、視野の広いディスカッションができたのではないかと思います。また、今回の会議で出た「トライ&エラーし続ける」というキーワードは、個人的にとても印象に残りました。参加者のみなさんの行動宣言を伺いながら、ファシリテーターである私自身も「自分の働き方・暮らし方を主体的に選び、時には立ち止まりながらチャレンジし続けたい」と決意を新たにしました。みなさん、ありがとうございました!

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