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「文化・スポーツ」のこれから/第2回

皆さんこんにちは。
「文化・スポーツのこれから」を担当するファシリテーターの大日方と矢作です。                             

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11月21日開催のテーマ②「文化・スポーツのこれから」のグループで議論が行われました。
前回に引き続き、アーティストから、ブラインドサッカープレーヤー、イベント企画運営の方等多彩な分野でご活躍されている方にご参加いただきました。

今回のテーマ議論の問いは…
「文化・スポーツの役割とは? これから必要なこととは?」です!

この問いかけをもとに、参加者の皆さんと意見を交わした内容を、大きく2つにまとめてみました。

(前回の振り返り)
★文化やスポーツは心を豊かにするうえで、なくてはならないもの。
⇒どうやってこうした活動を維持していくか、広げていくか
★オンラインによりイベント参加の利便性が高まり、芸術作品が身近なものに。
⇒リアル(対面)でしか感じられないワクワクをどうするか
★リアル面での変化として、文化イベント・作品の「地元」化や「実物」の価値が際立った。
⇒オンラインとリアルのメリットをそれぞれ生かした手法は何か
★「まち」と「アート」がマッチングし、「文化」へと昇華していく
⇒ロールモデルをどう作るか

①文化、スポーツは人々の繋がりを生み出す「豊かさ」を持つ

● 文化スポーツの持つ「豊かさ」は、人々との交流を形作るもの、多様な価値観に触れることができること、感情を共有できること(共感できること)にある。

【豊かさ:受信者からの観点】

● 作品を見ることやスポーツを観戦することそのものだけでなく、それを人と共有・共感できること。
● 多様な価値観や世界観に触れることができること、新たな感情体験ができること。

【豊かさ:発信者からの観点】

作ること、チャレンジすること。

【豊かさ:地域の観点】

● 導入としての「身近なアート」と、一流の「高尚なアート」があること。
● 輪が拡がる、内輪が強くなること。挑戦することが拡がっていく社会
● 特異な才能を持った人が当たり前のように街にいて、次世代のロールモデルになるような、多様性に満ちた社会
● 多様な人たちが溶け込んでいる社会を表す。
● 文化・スポーツを通じて人と人とが繋がり、豊かな共感交流が生まれる社会を作る。

②これから必要となること=ロールモデルを作る、増やす

● 長野のアートとかアーティスト(活動している人達)を丁寧に集めて、それを地域の人達になるべく良いものとして落としていくということが今後チャレンジすべきことだと思う。
● アーティストが地域に根差した活動を行うことで、地域の人たちが新たに文化・スポーツのプレーヤーになっていく。そうすることで文化やスポーツをきっかけに街を耕していく(ハードルを下げる)ことになると思う。その耕し手を増やすことが、文化・スポーツにとって良い影響を及ぼしていくのだろう。
● 個人にも地域にも目を向けられる人たちがキーパーソン(=ロールモデル)になっていくんだと思う。
● ロールモデルによって輪が広がることに繋がり、個人を高めることにも繋がる。
● 個々人でロールモデルのような活動は生み出されると思うが、それらを繋げる・広げる役目の人がいると内輪だけのものにならないと思う。
● 地域の多様な人が文化・スポーツを通じて繋がり合う社会を作るには、行政がきっかけづくりや出発のサポート体制を作り出すことが必要だと思う。文化等が生まれてくるところに行政の支援はフォーカスすべきだとも思う。
● 地域の豊かさという観点では、県内には民俗芸能などの伝統芸能がたくさんあるはずで、受け継がれたものもあれば、絶たれてしまったものもあるはず。こうしたものをいかに受け継いでいくか、受け継がせていくか(アーカイブ化)を次回以降で意見交換したい。

★会議のポイント

不要不急ではなかった文化・スポーツが信州の暮らしに根付いていくために、裾野を広げていくことと、トップレベルを身近に体験できる環境が必要になってくる、という2つの議論があった。そして文化スポーツを通じて繋がっていくためのサポートをどうつくっていくか、官民を越えた仕組みが必要となっていくとも。
(コメント:総合ファシリテーター 瀧内貫)

総合ファシリテーターによる 第2回の全体まとめはこちらから


〈信州これから会議 ご意見募集〉
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【第2回のワークショップを終えて】

大日方

大日方 美穂(長野県 健康福祉部 医師・看護人材確保対策課
各参加者の視点が、アート、演劇、スポーツ、地域イベント等バラバラであるにもかかわらず、 共通点が繋がっていくのが面白かったです。前回よりも人数が増えたことで多方面から議論できましたが、着地点を考えながら全体の話を進めていくことの難しさを感じました。

矢作 文スポ

矢作 郁瑠(長野県長野地域振興局林務課
参加人数の関係上、2グループ一緒での議論になりました。人が混ざり合ったことでまた新たな視点が生まれ議論が活発になるのを感じました。ファシリテーター側も二人いたことで、サポートしあえて心強かったです。

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