見出し画像

トップ・ダンサーがファンの質問に回答 世界で活躍する男性ダンサーQ&A公開!

ダンスマガジン2021年4月号では、スペシャル企画「男性ダンサーに聞きました!」を実施! 国内外で活躍するバレエのプリンス10人が、舞台・役柄・テクニックのことからお悩み相談まで、ファンからの質問に真摯に答えてくれました!

かつてnoteでは、2020年8月号のスペシャル企画「バレリーナに聞きました!」より、本誌未掲載分やテーマごとのQ&Aを2回にわたって特別掲載。

⇒前編:ハンブルク・バレエプリンシパル シルヴィア・アッツォーニ
⇒後編:プリマの愛する花や香水は?

たいへんご好評をいただいたプリマ版に続き、プリンスたちの個性あふれる
Q&Aも一部noteで公開いたします!

                ***

―― 踊っていていちばん楽しいと感じる演目と、つらいと感じる演目を教えてください。(りんごさん/20代 ほか)

ダニール・シムキン(ベルリン国立バレエ)
 もちろん『ドン・キホーテ』のバジルは楽しい。自分にとても合っていると思う。いっぽうで、いまぼくの心が近しく感じるのは『ジゼル』。アルブレヒトはとても深い役柄で、精神的、感情的に深いレベルで自分の演技を見せることができる。つらい演目は、いまリハーサルしているデヴィッド・ドーソンの25分間のソロ。美しい振付だけれど、こんなに体力的にきつい作品は初めて。

―― 好きなバレエの衣裳は?(けいこさん/20代 ほか)

ジュリアン・ファヴロー(モーリス・ベジャール・バレエ)
 『ボレロ』の黒いパンツ、『愛が私に語りかけるもの』の白いパンツなど、シンプルで上質な素材を使用している衣裳が好き。『魔笛』や『バレエ・フォー・ライフ』の衣裳も。ジャンニ・ヴェルサーチと一緒に仕事ができたことはとても幸せなことでした。彼の衣裳はとても魅力的で、美しさに包み込まれる感覚になるのです。

フリーデマン・フォーゲル(シュツットガルト・バレエ)
 最近着た素晴らしい衣裳はユルゲン・ローゼによる『マイヤリング』の衣裳です。ぼくはその創作プロセスに立ち会いましたが、たとえ踊りづらい軍服だったとしてもまさに芸術そのもので、細部まで本物に感じられます。

―― (ダンサー以外で)好きな職業を1日体験できるとしたら、何になってみたいですか?(いのさん/40代)

マチュー・ガニオ(パリ・オペラ座バレエ)
 小さいころの夢は動物行動学者でした。動物の行動を研究する学問です。1日体験できるとしたら、レポーターとかジャーナリスト、外交官、役者。どんなライフスタイルなのか体験してみたいから。

―― 子ども時代はバレエ一筋でしたか? それとも部活動など他に何かやっていたのか気になります。(匿名希望さん/20代)

ワジム・ムンタギロフ(ロイヤル・バレエ)
 小さいときはサッカーが好きで、いつも外で遊んでいました。だから脚は傷だらけ。自分の身体のことなんてまったく気にしていなかったんです。その後、14歳くらいになって、将来バレエダンサーになりたいとはっきり思うようになりました。その後はバスケットボールを始めました。いまはピアノを弾くのも好きです。ということで、サッカーのことはすっかり忘れてしまいました。(笑)

―― 好きな本や映画を教えてください。(なおみさん/50代 ほか)

マチアス・エイマン(パリ・オペラ座バレエ)
 ぼくの心のなかで特別な場所を占めているのは、『ホワイトナイツ』や『リトル・ダンサー』です。
 音楽と同じように、本も好奇心のままにいろいろ読みますよ。たとえば、アガサ・クリスティの傑作なんかは好きですね。

―― もし、女性だったら踊ってみたい役はありますか?(ことりさん/50代 ほか)

平野亮一(ロイヤル・バレエ)
 ジュリエット。女性みんなの夢だと思います。マクミラン版では、三幕のベッドに座って動かなくて音楽だけが流れていくシーンは本当にドラマティックで、あそこのシーンはすごく演じてみたいです。

ジュリアン・ファヴロー(モーリス・ベジャール・バレエ)
 『白鳥の湖』のオデットとオディール。登場人物の性格が変化するような演目が好きです。それに、鳥になって飛んでみたいって、みんな一度は夢見るでしょ? ベジャールのレパートリーだったら、『春の祭典』の生贄。

***

今回、ごく一部のQ&Aをnoteでご紹介しましたが、ダンスマガジン本誌では「バレエの上達方法は?」「小学1年生の息子にヤル気を起こさせるには?」など、バレエを習う男の子や、保護者の方からの質問へのアンサーも……!

★ジュリアン・ファヴロー(モーリス・ベジャール・バレエ)
★福岡雄大(新国立劇場バレエ団)
★マチュー・ガニオ(パリ・オペラ座バレエ)
★マチアス・エイマン(パリ・オペラ座バレエ)
★平野亮一(ロイヤル・バレエ)
★ワジム・ムンタギロフ(ロイヤル・バレエ)
★ダニール・シムキン(ベルリン国立バレエ)
★柄本 弾(東京バレエ団)
★フリーデマン・フォーゲル(シュツットガルト・バレエ)
★山本雅也(K-BALLET COMPANY)

バレエ、ドラマ&ミュージカル……ダンスマガジン2021年4月号には、プリンスたちが大集合! スペシャル企画「男性ダンサーに聞きました!」登場の上記10名のダンサーほか、好評連載「ダンス大好き!」では俳優の古川雄大さんが素敵な撮りおろし写真とあわせて、ダンスについて熱く語っています。

また、最新号のダンスマガジン2021年5月号は、ロイヤル・バレエの日本人プリンシパル、高田茜さんが表紙&大特集! 特別企画「高田茜のいま」と題し、作家・恩田陸さんとのスペシャル対談や、吉田都さん・平野亮一さんら縁ある方々からのメッセージ、日本では初の主演となったNBAバレエ団『シンデレラ』のリハーサル・レポートなどなど、盛りだくさんの内容でお届けします!

「高田茜に聞く! 100の質問」では、舞台のことからプライベートまでをご本人に直撃! プリンスたちに続き、ロイヤル・バレエの舞姫の素顔満載なQ&Aをお楽しみください♪






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?