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そのインタビュー原稿は読者に対して優しいか? 京都ライター塾第8期5回目

京都にお住まいでライターやエッセイストとして活躍される江角悠子さん主宰「京都ライター塾」を受講しているシンシンです。

ついに、江角さんへインタビューをして、原稿を書きました!!悪戦苦闘しましたが、添削をしていただき、少し経験値アップです。
以前、「添削(朱入れ)は否定ではなく提案」と江角さんから教わりました。原稿は作品ではなく、読者のためにある、と。
改めて、今回の授業でその意味を実感したので、「読者に優しいインタビュー原稿になっていたか?」という視点で、江角さんに習った内容を受講レポートとして書いていきたいと思います。

1.読者に伝えたいことが書かれていたか

前回の講義で重要だったことは「記事を書くことで、読者にどんなメリットが生まれるか」でした。読者に良い読後感を届けられるようになりたるために常に意識したいことです。

1-1.読者代表としてインタビューする

インタビューで事前に用意した質問書の通りに進まない、ということはよくあるのではないでしょうか。その結果、自分の関心のある内容に質問が偏り、原稿を書く時に「必要なこと聞けていない!」となりやすいですよね。私がそうでした…。「読者代表としてインタビューし、書くこと」を意識しなければなりません。

以下は、他の受講生のインタビュー動画を拝見して、良いなと思った聞き方です。
(動画共有してくれた同期の皆様ありがとう!)

「読者からよく聞かれる疑問(悩み)は○○なんですが、それについてはどうしていますか?」
読者に分かりやすく説明したいので、改めて今のお仕事内容について教えてください。」

京都ライター塾8期受講生のインタビュー動画より

1-2.なぜその人(お店)にインタビューしたのか、が伝わる原稿にする

読者に伝えたいことがその人からだと聞けるから、インタビューをして、記事にするはずです。なので、「その人に聞く理由」が記事を読んでも伝わらない、ということは読者に伝えるべきことが書かれていないのかもしれません。

1-3.タイトルには読者へ伝えたいことを込める

タイトルを見ただけで、この記事を読むとどんなことを知ることができるか、どんなメリットがあるか、分かった方が親切ですね。

1-4.締めの言葉にも読者へのメッセージを込める

締めとして原稿の最後に、改めて伝えたかったことを書くと印象に残りやすいです。読者に対して「こうするといいよ」みたいな締めの言葉を添えると、良い読後感を与えられます。
(インタビューイーから読者へのメッセージで終わる記事もありなのかな?参考記事を探してみます!)

2.読者に推察させない原稿になっていたか

テンポ良く、スッと入ってくる記事の方が、読者にとって読みやすいです。どんな意味だろう?遡って確認しないといけない?本来伝えたい(考えてほしい)ところ以外に、労力を使わなくて良い原稿を目指したいです。

2-1.プロフィールは原稿の趣旨にあわせる

インタビュイーが多くの肩書きを持っていることもあります。その場合は、その原稿に合わせたプロフィールを書く必要があります。読者が知りたいのは、その記事の分野でどんな実績がある人なのか、ということだからです。

2-2.足りない言葉は補って書く

読者はインタビュイーのことやインタビュー時の話の流れ・雰囲気を知りません。したがって原稿を書くときは知らないことを前提に書かなければなりません。江角さんからは、インタビュイーの意図を汲んで、「言いたかったことはこういうことですよね」という気持ちで書くことも必要、と教えていただきました。
例えば、
・始めて聞く言葉や解釈が分かれるものには、説明を加える。
・数値で表現できるものは数値を書く。(例:「多い」→「100種類にも及ぶ〜」)
・「どんな(経験)」「どのくらい(形容詞)」を分かりやすく書く。
・会話形式の文章の場合、質問に対する答えは、分かりやすく文章の冒頭に書く。(例:〜ですか?ーーはい、○○です。なぜなら〜。〜な考えだから〜)

3.商業ライターとしての原稿の書き方ができているか

読者に優しいか、以前に、基本的なことにも注意が必要です。

3-1.「話し言葉(口語)」を「書き言葉(文語)」に書き換える

「口語を文語に」
・してた→していた
・っていう→という
・●●●とか→●●●や、●●●など
・きてた→きていた

出典:京都ライター塾講義資料

口語を文章にしてしまうと、悪い印象をもたれることがあります。例えば、「〜じゃないですか」、「〜よね」、「〜だったんだけど」「めちゃめちゃ」。話している時には気にならない言い回しでも、文章で読むと違います。インタビューイーの印象にも影響しやすいので注意が必要です。
(私はこれが全然できていませんでした。反省!)

3-2.ポジティブに言い換える

例えば、下記2つの文章。

A:地元を好きになれないと、魅力的に紹介できないと思います。
B:地元を好きな人こそが、魅力的に紹介できるのだと思います。

出典:京都ライター塾講義資料

いかがでしょうか。Bの方が前向きに感じます。読者としても、「地元が好きなら、こんなこともできるのか!」と気づきに繋がりそうです。

3-3.時系列に気を付ける

出来事を書くなら、過去→現在→未来の順に書く。


インタビューをして、原稿を書いた後、上記の学びを江角さんから受けました。経験した後の学びだからこそ、身に沁みました。アウトプットはやっぱり重要ですね。添削いただいた内容をもとに、「読者に優しい記事を書く」ことを意識して、原稿をブラッシュアップしたいと思います。
なお、今回の講義では「発信を続けるコツ」についても学びました。これはまたの機会にレポートしたいと思います。

実践ワンポイント

「人の書いた原稿を添削してみよう」
「客観的に文章を読むと見えることがあります。「良い点」と「提案したい点」を交えて、添削してみましょう」と江角さん。

講義で実際にやってみたのですが、人の原稿には気になる点がいっぱいありました。自分の原稿では気づけないのにどうして、と思います。でも経験値も技術も足りない段階では仕方ないかもしれません。
編集者になったつもりで、客観的に人の文章を読んで、そこで気づいたことをメモして蓄積したい思います。

また、下記を試してみることも江角さんから教わりました。
・原稿を数日寝かせる
・誰かに見てもらう(お金を払う)

今週の自分への叱咤激励

大丈夫、半歩ずつ進めている!!
再度、SNSを含めた発信を見直して、「継続」をしよう!


(memo;内容検討50分→執筆2,480字3時間→寝かせる→加筆修正1時間で完成)


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