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YouTubeを専業から兼業にして変わったこと

私はYouTube専業で生計を立てていた30代一般男性だ。
現在は、システムエンジニアとYouTubeの動画制作の主に2つの事業を兼業している。

兼業するようになって、仕事や家族、自分自身に対しての向き合い方に変化があった。

今回はその向き合い方の変化について文章を書く。

今の仕事や働き方に不安を抱えている人の選択肢の一つとして少しでも参考になれば幸いだ。

ただ期待しないでほしいのは、どちらの方がよりよいといった話ではない。
この文章は、私が体験した思考の経路を、素のままに辿っているに過ぎない。

YouTube専業時に抱えていた悩み

私はYouTubeを専業で取り組んでいたとき、気持ちは常に追われていた。

・毎月◯件以上の案件をとらないといけない
・毎月◯本の動画を作らなければならない

仕事として向き合わなくてはならない当然の課題だと重々承知している。
しかし、副業時代にはなかった逼迫感が確実にそこにはあった。

副業時代は、作りたいものを作っていた。気が向いたものを気が向いた方向で投稿し、それで結果が出ていたのだ。
(もちろんリサーチや分析もした上での話だが、ワクワクしながら制作活動に取り組んでいた)

専業になって、育児と家事をしながらの動画制作活動が始まった。

自宅で子どもと接しながらの制作作業は、思うように進まないことも多い。
途中で遮られたときに、また仕事モードに切り替えるのは、労力がいる。子どもといるとその切替作業を一日に何度も行うことになる。
その度に、「思ってたよりも進まなかった」という状態に陥る。
負け癖がつき、想定よりも進まないことが常態化する。
自分自身に嫌悪感を抱く。その繰り返しだ。

さらに動画投稿を続けることで徐々に、視聴者と向き合い続けることへの苦痛を感じるようになっていた。

副業から専業に切り替えて取り組んだYouTube。
今までは「自分のやりたかったこと」だったのに、専業にしたことで「やらなくてはならないこと」に変わってしまったのだ。

動画制作活動を楽しめたかと言われると、毅然と首を縦に振れない自分がいるというのが正直なところだ。

兼業にすることで心が楽になった

私は、2週間ほど前から、業務委託でシステム開発の仕事を始めた。
在宅の仕事だが、日中の稼働時間はほぼ固定されているため、その時間は一人で仕事をしている。

仕事の間は、妻が子どもたちの面倒を見てくれている。
稼働時間が固定されていてかつ、クライアントとリアルタイムに繋がりながらの仕事は、我が家にいい意味で緊張感をもたらしてくれている。

まだこの生活を始めて間もないが、確実に言えることは、毎日の生活に3つの余裕が持てたということだ。

まず1つは収入の面だ。エンジニアとして固定の収入が手に入ることになったことで、YouTubeの案件をムリに受ける必要がなくなった。
他の収入源がある状態は、私がYouTubeと向き合うことに余裕を持たせてくれたように思っている。

2つめは、1人の時間が増えたことだ。YouTube専業の頃は、子どもの面倒を見ながらという成約があった。ひとり時間を作るために、妻にお願いをするという一連の流れも都度行う必要があった。
現在は、日中固定の時間、部屋にこもって仕事をしている。途中で仕事を遮られることのない環境がこの上なく快適に感じている。
日中見れない子どもを見るとかわいいと感じる余裕がある。泣いている声を聞いても穏やかに対処できる。
日々の使える時間は確実に減っているにも関わらず、何かに迫られた気持ちから開放されている。

拘束されるのを避けるために独立したはずなのに、拘束される時間が増えて心が穏やかになった。

人間とは不思議なものだ。

3つめは日常に達成感が生まれたことだ。エンジニアの仕事というのは、小さな課題解決の積み重ねだ。バグ一つを直すのに、あらゆる手段で解決を試みる。バグが直り、頭の中でシステムの仕様が繋がったとき、スッとした気持ちになる。

この課題解決をしたときの達成感は、仕事をしてきた人であれば誰しも感じることだろう。エンジニアの場合は、課題がPC上で解決するケースがほとんどだ。課題の発生と解決を高速回転させているので、小刻みに達成感を味わえるのだ。

この達成感による「前に進んだ」という感覚は、自分の普段の日常の自己肯定感にも繋がっているように思う。気持ちよく仕事したあとは清々しい気持ちになる。
家族との日常や副業も清々しい気持ちで望むことができる。

私は兼業を選んでよかった

総じて私は兼業を始めてよかったと思っている。
もともと効率を追求することが好きな私。
専業の方が集中して時間を避けるし結果に結びつきやすいと考えていた。

しかし専業には専業ならではの悩みが生じることを知った。

一見した正論を適用しても、必ずしもうまく回るとは限らない。

改めて自分にとっての最適とは何なのかを考えさせられる機会になった。

今回の話は以上だ。

完全に余談だが、本記事のアイキャッチ画像は、本記事とは全く関係がない。久しぶりにnoteを触った私が
「あ、アイキャッチ画像選べるようになったんだ!」
と感動し、衝動的に設定したまでだ。

冒頭で私のことを女性だと期待した諸君、君のこと嫌いでないぞ。

ではでは~。

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