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低気圧に弱い?気圧上昇に弱い?気圧と自律神経の関係を紐解いてみた。

頭。痛い。

頭。重い。

まぶた。重い。

凡ミス連発。。

迫り来る台風の中。山積みの棚卸し資料。。入力を進めねば。。

ってやってられるかぁーーーーーー!!

おしまい!おしまい!!もうやーーーめた!!

はい。完全にメンタル崩壊中のましもん@かえで薬局は8月決算。です!!

いや。無理ですよ。どんよりの中でこの単調な作業。

なぜならばそもそも台風って低気圧が群れて寄り集まって発生する「爆弾低気圧の集会」じゃないですか。ブオンブオンブオン。パラリラパラリラ。。。東卍の集会じゃーーー!!兄貴の形見のCB250T(バブ)でマイキーが暴走っているぜぇーーー!!って妄想もできちゃうくらいの規模なわけです。

というわけで東京リベンジャーズ最新24巻絶賛発売中!!

いやいや!ではなくて。

今回は皆さんよく実感されていると思いますが、そもそも低気圧だとなぜ体調が崩れるのか?自律神経との関わりについて。また逆に気圧上昇しても体調悪化する方もいらっしゃるのでその辺りを深掘りしてみたいと思っております。

①そもそも気圧って何ぞや。

気圧とは一言でいうと「空気の密度」のことです。

ちょうど中学2年の理科で習ったようですが。なんとなく分かるようで分かりづらい。うん。ということでもう少し分かりやすく例を挙げて説明してみます。トライ式ましもんとお呼びください。はい。

皆さんは飛行機に乗った際に足がむくんで脱いだ靴が入らなくなったりしたことはありませんか?上空で気持ちよくワインなど飲んでフラフラになってしまったことはありませんか?これには気圧が大きく影響しているのです。決して旅で浮かれているだけではないのです。

普段我々が生活している地上の気圧は約1013hPa(ヘクトパスカル)となります。それが上空で水平飛行中の飛行機内では約800hPaとなるそうです。標高2000mの高さでも同じくらい気圧が低くなります。

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このカガクのじかん。でとても詳しく書いてくださっていますが。右側のポテチ袋の膨らみ方を見てください!長野県美ヶ原=標高2000mでの写真となります。

要するに標高が高く気圧が低い=空気が薄くなると人間の体も膨張するようになるということです。以下の②に書いていきますが血管が膨張したり粘膜がむくんだりすることで様々な症状が出やすくなっていきます。逆に気圧上昇した場合については③に記載しますので参考にしてください。

②低気圧に弱いのは副交感神経優位型。

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さて先ほど挙げた例をもとに考えると低気圧が近づいてくると。人間の身体は膨張してむくみます。それぞれの部位で考えてみると。

*毛細血管が膨張することで循環が悪くなる→内耳の機能失調→めまい・耳鳴り。

*血管を拡張しようとプロスタグランジン分泌→頭痛や炎症。

*粘膜のむくみによるもの→気管支ぜんそく・鼻炎・鼻詰まり・耳の閉塞感。

人間の血管の99%を占める毛細血管は全身に張り巡らされており、代表的な症状だけでもこれだけ多岐に渡ります。

また気圧が低く天候が悪くなりやすい日には人間の身体は「のんびり」する副交感神経が優位になります。副交感神経は血管拡張により内臓の血流量を高めて消化吸収機能や排泄機能など身体の中を栄養して整えるようにする神経。

この負担が大きくなると食欲不振・胃もたれ・消化不良・軟便などを起こしたり、五臓の中では脾の働きも失調しやすくなるため気血の生成。エネルギーやセロトニンなどの生成量も低下すると考えられ、疲労倦怠感・眠気・不安感や不眠などの原因にもなります。

③気圧上昇に弱いのは交感神経優位型。

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では逆に気圧の上昇と人間の身体ってどんな関係にあるのでしょうか?

今度は水圧とペットボトルを例に挙げてみます。

広島市こども文化科学館のホームページから興味深い実験の写真が。

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標高が高くなるにつれて気圧が低くなるのに対して。水深が深くなるにつれて水圧は高くなります。ペットボトルも5m→10m→20mと深くなるについれて圧縮され潰されていきます。

この原理をもとに考えてみると気圧が高くなると人間の身体も圧縮されていくことも容易に想像できますね。

周りから大気で押し付けられて血管収縮。血流量も低下しますが血流を保つために心拍を上昇させる。つまり「めっちゃ頑張る」モードに入るのです。

自律神経では「がんばる」交感神経が優位になるのもつながってきます。

交感神経はそもそも外敵と闘争できるような状態にもっていくもので。

*冠状動脈を拡張して心臓への血流量を増加させる。

*気道を拡張して空気を取り込みやすくする。

*心拍数を増加させて心拍出量を増加。血圧を上昇させる。

*毛細血管を収縮させて傷ついても出血が起こりにくい状態にする。

このような戦闘モードに入るのです。逆に消化管の運動や排泄機能は低下します。

よってイライラ・血圧上昇・動悸・不眠・便秘などが起こりやすくなるのです。

さらに免疫細胞の中ではアドレナリン受容体をもつ顆粒球が優位になるため赤みの強いニキビや湿疹なども出やすくなると言われています。

④気圧変動によるダメージを少なくするには。

今回は低気圧と副交感神経。気圧上昇と交感神経。という関わりについてまとめてみましたがいかがでしたか?気候変動の激しい日本に生まれたから仕方のないという一面もありますが、最後にダメージを最小限に食い止めるようにそれぞれの心構えを記してみます。

【低気圧に弱い方】現在潜在患者数は1000万人にものぼると言われている「気象病」は低気圧によって起こる症状がほとんどのようです。これはもともとの身体の弱りであったり水分代謝の悪さなどが素地にある方がほとんどですが、のんびりする時にのんびりできていないのが一番の問題かもしれません。少し長い目で見てコツコツ体調を整えていくことが改善への近道です。

【気圧上昇に弱い方】元気があって朝から爽快に動ける人でも普段から頑張りすぎたりストレスを溜め込んでいくと気圧上昇に伴って不調が出やすくなります。外敵に立ち向かう交感神経のスイッチは0.2秒で入りますが「のんびり休む」副交感神経のスイッチが入るまでには5分かかると言われています。まだやれる。頑張れる。という時にこそちょっとひと息入れてみてください。こまめに5分以上の休憩をとるように意識してみましょう。

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なお低気圧に弱い方でも気圧上昇によって体調を崩されることが多々あります。これは自律神経の「揺り戻し」によるものです。自律神経とは交感神経と副交感神経がシーソーのようにバランスをとって働いています。急激な変動が自律神経に大きく負荷をかけるので気圧変動などが予測できている場合は無理せず休む。食事のバランスを整える。早寝をするなど備えておくことがとても大切になります。

*かえで薬局では「こころと身体の長引く不調」をお持ちの方に漢方相談を承っております。ご来店できない方にはzoomでのご相談もお受けしております。相談は予約制となっておりホームページからお申し込みいただけます。


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