日経平均反落、昨年来安値に 終値1万9416円 11日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反落した。終値は前日比451円06銭(2.27%)安の1万9416円06銭となり、昨年来安値を更新した。2018年12月26日以来の低い水準だ。期待が先行していた米国の景気刺激策について、具体的な内容が乏しいとの見方が次第に広がり、失望売りが優勢となった。

新型コロナウイルスの感染者数の拡大が止まらないことも投資家の運用リスクを回避する動きを強めた。 米政権が検討している経済対策について、トランプ米大統領が記者会見に出席せず、会見したクドロー国家経済会議(NEC)委員長も詳細は明らかにしなかったため「具体案がまとまっていない」(国内証券の情報担当者)との見方が市場で広がった。給与減税についても財源などの面から「実現が可能か懐疑的」との声が聞かれた。 後場に入り、一部報道で米国内の新型コロナウイルスの感染者が1000人を超えたと伝わるなか、米ダウ先物が一時700ドル超まで下げ幅を拡大。日経平均も追随する形で一段安となった。 日経平均は朝方は上げる場面もあった。日銀による株価指数連動型上場投資信託(ETF)の購入枠拡大への思惑が先物買いにつながったが、続かなかった。 JPX日経インデックス400は大幅反落し昨年来安値を更新。終値は前日比197.94ポイント(1.56%)安の1万2479.02だった。東証株価指数(TOPIX)も大幅反落し昨年来安値を更新した。21.56ポイント(1.53%)安の1385.12ポイントで終え、16年11月11日以来、およそ3年4カ月ぶりの安値水準だった。 東証1部の売買代金は概算で3兆1263億円。売買高は19億9632万株だった。 東証1部の値下がり銘柄数は1718銘柄で、全体の約8割を占めた。値上がりは393銘柄、変わらずは54銘柄だった。 KDDIやNTTドコモが安い。シマノやリクルートも売られた。東エレクなどの半導体株は総じて安かった。一方、東ガスや中部電が高い。高島屋が買われ、出光興産が上昇した。

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