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福岡・佐賀・長崎に大雨特別警報 熊本の死者49人に 活発化した梅雨前線の影響で九州北部では記録的な大雨となり、気象庁は6日、福岡、佐賀、長崎の3県に大雨特別警報を発表した。大雨は7日にかけて続く恐れがあり、気象庁は土砂災害や河川の氾濫などに最大級の警戒を求めた。

高齢者施設、相次ぐ被害 避難など「早期決断」カギに 気象庁のレーダー解析によると、佐賀県鹿島市や長崎県大村市などで、6日午後3時半ごろまでの1時間に約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられる。発達した雨雲が連なって局地的豪雨をもたらす「線状降水帯」が形成されたとみられる。この日午前には九州南部も記録的大雨に見舞われ、鹿児島県鹿屋市では1時間に109.5ミリの雨を記録した。 熊本県によると、4日までに同県南部を襲った豪雨で、県内で計49人の死亡が確認された。ほかに1人が心肺停止状態、11人が行方不明となっている。6日午後3時時点で球磨村などで計2647世帯が孤立している。災害現場で生存率が下がる目安の一つとされる「発生後72時間」が迫る中、警察や消防、自衛隊は懸命に行方不明者の捜索を続けた。 気象庁によると、対馬海峡付近にある梅雨前線は7日にかけて停滞する見込み。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となり、九州北部では7日にかけて大雨が続く恐れがある。 気象庁は6日に臨時記者会見を開き「長崎、佐賀、福岡3県は土砂災害や洪水の危険度が高まっており、最大級の警戒が必要だ」と呼び掛けた。 7日午後6時までの24時間予想雨量は多いところで九州北部300ミリ、東海250ミリ、九州南部、中国200ミリ、近畿、北陸、関東甲信180ミリ、四国150ミリ、東北100ミリ。 8日午後6時までの48時間予想雨量は東海350~450ミリ、九州北部300~400ミリ、九州南部、関東甲信250~350ミリ、四国、中国、近畿200~300ミリ、北陸150~250ミリ、東北100~150ミリ。

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