サンダーズ氏が社会主義者等と言っている様では民主党候補はトランプ氏に勝てない‼ 穏健派2氏、サンダース氏追う 米大統領選の民主党候補指名争いでピート・ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長が撤退を決めた。首位を走る左派サンダース上院議員(78)の対抗馬をめざす穏健派は、バイデン前副大統領(77)とブルームバーグ前ニューヨーク市長(78)の2人に事実上絞られる。 14州で予備選などが集中する3日のスーパーチューズデーで大統領選は序盤のヤマ場を迎える。

ブティジェッジ氏は1日夜、地元サウスベンドの集会で撤退を表明した際にこう指摘した。「これ以上、候補争いに残る影響を考慮する責任がある」。自らが指名を得る可能性がほぼなくなった以上は早く退き、「打倒トランプ大統領」の挙党体制を作る必要があるとの認識を示したものだ。 ブティジェッジ氏は最年少候補で、初戦アイオワ州党員集会を制して注目を浴びた。同じ穏健派のバイデン氏が当初は不振だっただけに、代わりの受け皿として一時は期待を集めたが資金集めにも窮して撤退に追い込まれた。

黒人、ヒスパニック(中南米)系という「非白人」の有権者に浸透できなかったことが大きい。 入れ替わるように第3戦で2位に食い込み、第4戦で初勝利と右肩上がりで浮上してきたのがバイデン氏だった。ブティジェッジ氏の弱点である黒人票で圧倒的な強みを持つ。 穏健派の候補は2月29日に大富豪の実業家トム・ステイヤー氏(62)が撤退を表明し、淘汰が加速してきた。クロブシャー上院議員(59)は上位争いにほぼ食い込めておらず、残る有力候補はバイデン氏とスーパーチューズデーから参戦するブルームバーグ氏の2人になった。 スーパーチューズデーは全米14州と米領サモアで予備選と党員集会が一斉に実施される。この日だけで代議員数の3分の1が決まり、今後の選挙戦を方向付ける序盤最大のヤマ場だ。事前の世論調査ではカリフォルニア、テキサスなどの大票田はいずれも両氏とサンダース氏を加えた3人を中心に競い合っている。 ノースカロライナを除いて多くの地域で優位に戦いを進めているのはサンダース氏だ。 政治献金でも2月はサンダース氏がバイデン氏の2倍以上を集めた。バイデン氏は1日のFOXニュースの番組で「米国民は『革命』を求めていない。結果を求めている」と述べ、リベラル色の強い政策の実現で「政治革命」を訴えるサンダース氏をけん制した。 党内には、穏健派の潰し合いが続けばサンダース氏の独走を許しかねないとして、早期の一本化を期待する声が高まっている。バイデン氏かブルームバーグ氏のいずれかがスーパーチューズデーで優位に立てれば、その対抗馬としての地位を確立できる。逆に劣勢が鮮明になれば、撤退圧力が強まることになる。 もっとも、左派と穏健派の対立が深まれば恩恵を受けるのはトランプ氏だ。同氏は1日、ツイッターで「ブティジェッジ氏の票は『寝ぼけたジョー・バイデン』に行くだろう」とわざわざ予測してみせた。 さらに「これはサンダースの指名を防ぐ取り組みの始まりだ」と書き込み、民主の分断をあおった。

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