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#燃料電池車が持つ部品で列車やトラック重機等排気ガスが著しく問題になっている分野を改善出来るはず #トヨタグループは最積極的に環境問題に直結する分野に参画すべきである #プリウス部品で農業用ロボ豊田通商と北大が実用化へ

豊田通商と北海道大学が農業用の自動運転ロボットを共同開発した。ゴルフカートをベースにトヨタ自動車「プリウス」のモーターやバッテリーを再利用し、ワイン農場の下草刈りや農薬散布を自動化する。来春以降にはトヨタも開発に参画し、2~3年後の実用化を目指す。豊通は数年前から廃車になったプリウス部品の再利用を本格化してきた。20万キロメートル走って廃車になってもモーターなど主要部品の性能には問題がなく、小水力発電で再利用の事例がある。無人トラクター研究の北大・野口伸教授と実証実験を北海道浦臼町で始めた。三菱総研や北海道ワイン(小樽市)も協力する。 ロボットはプログラムに従い、人を乗せずに決められた垣根の間を自動走行する。人工知能(AI)が画像処理してぶどうの生育状況に応じた量の農薬を左右に8個ずつ取り付けたノズルから散布していく。障害物を検知するレーザーも搭載し、進路に人が立っていれば自動停止する。 北海道ワインの鶴沼ワイナリー(浦臼町)で実証実験に入っている。前方に取り付けた180度の視野を持つカメラが左右の木々の生育状況を把握。遠隔で複数台のロボットに指示を出したり、取り付けたカメラの映像を監視したりできる。収穫や果物の運搬を含め、ぶどう作りの多くの工程を無人でできるようにするのが目標だ。 ブドウ園では人手不足が深刻化している。新型コロナウイルス感染拡大後は外国人実習生の受け入れが難しくなり、手伝いに訪れる季節雇用の従業員も高齢化が進む。 下草刈りはシーズンを通して1人がつきっきりで作業するケースもあり、ロボットを使えば別の作業に人員を割ける。夜間に動かせば獣害を防ぐ効果もある。防除作業も熟練の技術者が木々の状態を見ながら農薬をまくため手間と時間がかかるが、従業員が農薬を吸い込んで起きる健康被害を軽減し、農薬の量を抑える効果もあるとみる。 トヨタ自動車の参画で技術的なサポートを受け、製品化に向けて安全性やデザイン性を高める考え。実証機はゴルフカートに備え付けのタイヤを使い、ぬかるみにはまって抜け出せなくなるトラブルも出ている。 北海道内には現在40カ所超のワイナリーがあり、道外でも山梨県や長野県など各地にワイナリーが広がる。世界でも欧州や北米、南米を中心に産地は広く、需要があれば海外輸出も検討する。 豊通と北大は量産段階ではトヨタ自動車北海道(北海道苫小牧市)との連携を視野に入れている。実用段階では太陽光や風力発電の電力を蓄電する充電ポートを設置し、自動で充電から作業まで無人で完結する仕組み作りを目指す構えだ。

#日経COMEMO #NIKKEI

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