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「高濃度水素ゼリー」開発ストーリー

私たち新菱(シンリョウ)という会社は、もともとは三菱ケミカルグループのリサイクル事業の会社です。私たちの開発チームでは、普通は捨てられている魚の未食部位(鱗や内臓など)から、コラーゲンやエラスチン、ゼラチンなどの機能性成分を抽出し、食品や化粧品原料を精製する、といった技術開発を行っていました。

私たちが普段食べている魚は、実は3割から、多いもので5割は、未食部位として廃棄されています。例えば鱗や内臓など。ですが、それらの中には、コラーゲンなどの有効成分が多く含まれており、それら捨てられている部分を有効利用しようと考え、抽出・精製検討を行っていたのが、私たちのグループ(シンリョウヘルスケア)の前身なんです。

毎日毎日、コラーゲンやなどの有効成分の抽出検討をやっていたのですが、抽出液の粘度が高いため、実験の最中に抽出液中に気泡(あわ)がたまる、といった問題点を解決しなければならない課題に直面していました。悩む日々・・・

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ところでそんなある日、仕事終わりに、同僚と居酒屋でビールを飲んでいた時の話です。同僚曰く「水素水ってものすごく身体に良いんだよ!でも、水には水素が溶けにくいし、最高でも1.6ppmしか水に溶かないんだよ。(ppmは100万分の1)おまけに、水素分子ってものすごく小さいし、すぐに水素が抜けてしまうのがやっかいなんだよ・・」との話。

そのころは水素に関しては、全く知識がなく、「へぇ~、そうなんだね。だったらおれも、水素水を試してみようかな??」なんて笑いながらビールを飲んでいました。当時は、コラーゲン抽出時の「抽出液から気泡を除くには、どうしたらよいか」って悩みで頭がいっぱいでした。

ビールの泡を見ながら、「抽出液から泡が消えないかなぁ」、なんて思いながら、「泡が消えないんだったら、いっそのことコラーゲン抽出液の中に水素ガスを入れてみようか!」という話をすると、同僚は、「水素分子って、ものすごく小さいんだよ!知ってるだろ!すぐに抜けるから無理に決まってるだろ!(笑)。それに泡が保持できるわけないよ。無理無理。。そんなこと言ったら、化学を何もしらないって笑われるぞ、やめとけやめとけ。」その時、私は笑いながらうなずいていただけでした。

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その後、数か月が経ち、たまたまネットで水素水を見つけたので、同僚との水素水の話を思い出し、水素水を1か月間飲み続けてみました。すると、、、驚くほど体調がよくなりました。(あくまで個人の感想です、念のため)水素に関する論文を読み漁りました。

「こんなに水素に関する論文が出ているとは!こんなに信頼できるエビデンスがあるとは!」ネイチャーメディシンという世界でもかなり権威のある雑誌に、太田成男先生、大澤郁郎先生の論文が掲載されていました。

一部の粗悪な水素水(水素が入っていないものなど)が出回っていたせいもあり、一部分で悪い評判がたっているけど、百聞は一見にしかず。これはすごい!水素製品を作ってやるぞ!と思い、検討を開始しました。

いざ検討を開始すると、苦難の連続でした。

水素を均一に分散させ、材料に均一に閉じ込める技術、その保存安定性(ぬけてしまったら全く意味がない)、安全に製造する技術、それらをすべて解決しなければ商品化することはできません。水素自体を分析することすらも再現良くできない。試行錯誤の連続でした。

幸い水素自体の製造時の取り扱いは、三菱ケミカルグループの知見があり(水素って、化学工業には欠かせない物質で、化学メーカーでは良く取り扱っているんです)、試行錯誤の結果、均一に水素を含ませる製品を、安全に製造する技術の開発に成功しました。

なんとか「市販水素水と比べると、50倍から100倍の水素を含有させたゼリー」を実験室レベルで完成させましたが、それを実際に製品として大量に製造する工場は、国内外に見つかりませんでした。食品受託メーカーに何社も問い合わせましたが「水素を取り扱う製品なんて、作ったことがない」「できるわけない」「そんなの作ったって、売れるわけない、数量が出ないと受託できない」と断られつづけました。

折れそうになりましたが、「じゃあ、自分たちでゼロから工場を作ろうじゃないか」ということで、福岡県北九州市に、専用の工場をゼロから立ち上げました。この工場は、世界的食品安全基準のISO14000を取得し、厳格な品質管理を実施している工場として、現在稼働中です。

世界初の「高濃度水素ゼリー」はこのようにして生まれました。「日本分子状水素医学生物学会」でも成果を発表させていただき、水素学会をこれまで引っ張ってこられた大学の先生方、まじめに水素製品(発生器)などを取り扱ってこられた方々など、多くの方から反響をいただきました。

現在まで私たちは、東京大学、防衛医科大学、九州大学、東京農工大、岡山大学など、様々な研究機関と共同研究を実施しています。また、機能性表示食品として申請中です。もし受理されれば、はじめての機能性水素製品となります。

数年前に水素水がブームになりましたが、ほとんど水素が入っていない粗悪なものが出回ったりしていたこともあり、残念ながら、水素に対するイメージが損なわれました。一度ついたイメージを払拭するのは難しいことではありますが、私たちはまじめにきちんと製造し、水素の含有量も含めた品質はもちろんのこと、大学との共同研究によるエビデンスを積み重ねて、水素分子は、本当に良いものなんだ!ということをお伝えしたい気持ちです。

「高濃度水素ゼリー」は、今までにない、全く新しい発想から生まれた製品です。全く新しいものを世に問う、ってことは中々難しいものだなあ、と思ったりしています。ですが、水素の分析方法、研究結果などを丁寧に学会で報告を積み重ねたり、論文化することで、世の中に浸透していけば、と思いながら、共同研究を実施している大学の先生たちと頑張っています。おかげさまで、大学の先生方(アカデミアの方々)や、モデルさんや女優さんに浸透し、愛用されている方々も多くなってきました。愛用されているお客様、本当に感謝しかありません。ありがとうございます。

多くの関係者による助けによって、やっとのことで製品化された「高濃度水素ゼリー」は、私たちの子供だと思っています。心をこめてひとつひとつを、福岡県北九州市の工場で作っています。私たちの子供たちを、多くの皆様に知っていただき、理解していただき、満足していただけることを夢見ています。

是非一度試してみてください!

商品に関する、ご意見やご質問、ありましたら、ぜひご連絡ください!お待ちしています。

シンリョウヘルスケア 武田 徹