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【観劇レビュー #1】約2年半ぶり3回目の"劇団四季 アナと雪の女王"

2024年2月25日(日)三連休最後の日曜日、公演の2日前一緒に行くはずだった友達の都合が悪なったと叔母から連絡が来て、ピンチヒッターで急遽観劇することになった劇団四季「アナと雪の女王」のレビューをしていく。

アナ雪を観劇するのは今回で3回目。コロナ禍真っ只中だった2021年7月8日と12月17日から約2年半ぶりとなる。3回目も映画の世界観を忠実に再現したセットと思わず一緒に歌いたくなるような曲の数々、そして何よりプロジェクトマッピングを駆使した本物の魔法を目の当たりにしているかのような演出にひたすら感動が止まらなかった。

以下ネタバレを少し含む箇所もある。本作品をまだ未体験の方は自己責任で読んでほしい。

作品情報

📍アクセス

このJR東日本四季劇場[春][秋] は、JR浜松町駅から徒歩6分、新交通ゆりかもめ竹芝駅から徒歩3分、都営地下鉄大門駅から徒歩7分という利便性抜群の立地。
東京駅から1駅(京浜東北線)、品川駅から3駅(山手線)なので地方からの遠征する方にとっても非常に行きやすい劇場だ。

キャスト

2024年2月25日のキャスト

エルサ   森川温子   アナ    三平果歩
クリストフ 笠間大樹   オラフ   大橋美絵
ハンス   大家征也

2021年12月17日のキャスト

エルサ   三井莉穂   アナ    三平果歩
クリストフ 神永東吾   オラフ   小林英恵
ハンス   塚田拓也

前回観た時のキャスト表が携帯のフォルダにあったので比較しながら記憶を辿りつつ、好き勝手に語っていこうと思う。
過去2回とも三井エルサ(直近ではWickedのエルファバ役)だったのだが、力強い歌声で希望と勇気に満ち溢れたエルサを演じてくれた。ただ声を張る時に少しくぐもった声になるのが気になったとああだこうだと言いながら帰った記憶がある。今回初めて聞いた森川エルサは映画キャスト(松たか子様)に近い印象があった。幼い頃から自分自身を隠し生きてきた孤独と戦い気丈に振る舞う私のイメージ通りのエルサだった。特に最大の見せ場であるありのままではこの為に観に来たと言っても過言ではない。エルサが今まで抑制されていた自分自身をやっと解放することが出来た喜びと少し憂いを感じさせる森川エルサは圧巻だ。(ハンカチ必須)
3回目の三平アナは安定感がとにかくすごい。初めて歌声を聞いた瞬間から神田沙也加ちゃんを彷彿とさせるチャーミングで明るい歌声に“アナがいる!!”と思うこと間違いなし。特に好きな曲はミュージカルの為に書き足されたクリストフとアナの掛け合いが楽しい「愛の何がわかる」だ。ちなみにブロードウェイ版「What Do You Know About  Love?」も最高なのでぜひチェックしてほしい。

見どころ

美しい衣装と繊細なセット

劇団四季より

恋に落ちたばかりのアナとハンスがお互いの気持ちを確かめ合いながら息ぴったりに魅せる「扉あけて」のシーンでは、月明かりに照らされた藤の花がとても印象的だ。ステージを右から左へ自由自在に踊る時に広がるスカートが優雅さを演出している。

劇団四季より


そして何より外せないのはエルサが作り出した氷の城だろう。どんなに遠く離れた席からもゆらゆら揺れる煌びやかで豪華な氷の粒は目を見張るものがある。エルサ自身の衣装もドレス(女王)からパンツ(戦う女性)への変身で、彼女の心情を表しているのではないだろうか。

コロナ禍を経て変わった演出

これは約2年半前の記憶が頼りなので間違っていたら申し訳ない。(おい)

①オーケンの客降り

黄色がオーケンが歩いた道を表している

サウナ付き山小屋の主人オーケンが「ヒュッゲ」を歌う前、2幕開始直後1階上手側の扉からニコニコと登場する。観客を見渡しながらステージに向かう演出は2年半前にはなかったはずだ。私は15列34番に座っていたので、ちょうど目の前を通っていくオーケンに手を振ってみたすっかり見惚れてしまった。ステージに立ってからもコール&レスポンスのやり取りが3回程あり、子供達の元気な声があちこちから聞こえてきて微笑ましい時間だった。(勿論私も大きな声を出した)子供達も多く来場するアナ雪のこういう演出は子供の喜ぶポイントなのではないだろうか。ぜひ席を取る際はオーケンが通る道沿いをおすすめする。

②エルサが降らせた雪の魔法

ダブルアンコールだったか(劇団四季はとにかくアンコールが多い気がする)主役の2人が真ん中に集まった時、エルサが左右に手を振るとひらひらと雪が客席の上に舞い落ちるのだ。まるでエルサが雪の魔法をかけたかのような美しい演出だった。雪が降るのは前方席のみ(3〜9列目あたりだと思う)なので、帰る際は肩や頭に雪を乗せながら帰らないように気をつける必要がありそう。この演出もコロナ禍ではなかった気がするので最近追加されたのだろうか。

まとめ

チケット&公演スケジュール

チケット代はS席1階15列34番で13500円(会員:ピークの値段)。
座席料金はピーク・レギュラー・バリューと3段階ある。四季の会の会員と一般でも値段が分かれているので詳細は下記公式サイトでチェックしてほしい。

おすすめ度

ディズニー映画好きの方にもミュージカル好きな方にも自信を持っておすすめできる作品。特に小さい子供を連れて行くのもおすすめ!久しぶりに観劇し変更された演出を見つける楽しみもあった。そして更に今年の6月6日には、東京ディズニーシーにファンタジースプリングスが新たに開業される。そこにはアナと雪の女王のフローズンキングダムもある。ディズニーシーでフローズンキングダムの世界を体験してから劇団四季を観ても良いし、劇団四季でアナ雪を楽しんでからディズニーシーに行くのも良し。ますます目が離せなくなりそうだ。
日本に生まれて良かった。生きねば。

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