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最初のリアクションで相手がOKかわかる

今回は、『最初のリアクションで相手がOKかわかる』
という話をしたいと思います。


 
相手がいつも素直な気持ちを言葉で表現してくれるとわかりやすいですが、そうとも限りません。
言葉ではこうは答えても、本当の気持ちはどうなんだろう?と計り知れないときがあります。
 
とくにこちらが何かを提案したり誘ったりしたときの返答。
 
言葉ではOKの返答でもどこか無理をさせていたり。
言葉ではNOでも本当はまんざらでもなかったり。
あいまいな返答でどちらとも解釈できないなどわかりにくいときもあります。
 
そんなときに相手の素の気持ちがわかるといいですよね。
 
言葉以外の情報から相手がOKかどうかをくみとるにはどうしたら良いかお話します。



最初のリアクションで相手の気持ちがわかります
 
こちらが何かを提案したり、誘ったりした直後のリアクションです。
0.1秒くらいの間で表される、表情、声の調子、テンションなどです。
 
人間のコミュニケーションは2つに分けられます。


 言語的コミュニケーション
言葉そのものの意味、内容
 
非言語的コミュニケーション
視覚情報…表情、視線、姿勢、動作など
聴覚情報…声の調子、声の強弱、声質など


 人の本心や感情は、言葉で表現されなくても、非言語的メッセージから読み取ることができます。
むしろ非言語的メッセージのほうが正直な気持ちが表現されることがあります。
 
ですので、提案や誘いの直後の相手の非言語的なリアクションに本当の気持ちが垣間見れます。
 
「それいいかもしれない」
と返答があっても、怪訝な表情を見せた、声のトーンが低かったら、無理をさせないというように。
 
一瞬まんざらではなさそうな表情を浮かべた後に
「すぐに返答できない」
と言われたなら、もう少し押しても良いかもしれません。



どうして直後のリアクションに本心が表れるのかについてです。
 
脳に偏桃体という所がありますが、まずそこが動きます。
偏桃体は情動と深く関わりのある所です。
本能的な動きをするので、理性でコントロールすることが難しいのです。
 
その後1秒ほどの時差で遅れて大脳皮質で考えて判断します。
大脳皮質は思考や推理などの高次機能に関わる所です。
冷静な判断をして、表情などもコントロールします。
 
ですので、大脳皮質が動く前の一瞬に偏桃体による素のリアクションが出るのです。



私も普段の心理相談の中でクライエントの非言語的メッセージを重視しています。
言葉の内容だけで判断すると、クライエントの気持ちを汲みとれずに私との間にずれや距離が生じてしまいます。
 
常に質問や提案をした直後のクライエントのリアクションに全神経を注いで気持ちを汲みとろうとしています。



今回は非言語的コミュニケーションを大事にして、
最初のリアクションで相手の気持ちを理解しましょうという話でした。
 
あなたの日常の対人関係においてお役に立てればと思っています。
 


最後までお読みいただきありがとうございました。


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小林いさむ|公認心理師

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