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親子関係のこじれを起こす感じ方の違いに注意

前回の記事で記憶というのは不確かで過去の出来事の中で自分にとって意味のある部分が記憶に残りやすいという話をしました。

これをセレクティブメモリ(選択的記憶)と言います。
お互いの記憶にずれがあると、親子関係などの人間関係でこじれが生じやすいという話でした。

セレクティブメモリの他にも人間関係でずれを生じさせる要因があるのでその話をします。


人それぞれ生まれ持った感性があり、同じものを見たり、経験しても違ったものとして感じることがあります。
持っている物差しが違うイメージです。

強い感性を持った人もいますから、そういう人はなおさら、物差しが違うということになります。


親子関係を例に考えてみます。

子どもが持っている物差しがミリ目盛りで、親が持っている物差しがセンチ目盛りだったとします。
同じ長さのものを見ていたとしても親は「5cm」だと言います。
しかし、子どもの方からはどうやっても「4cm9mm」にしか見えない。
子どもが「4cm9mmでしょう?」と主張しても、親は「5cm」だと譲らない。

自己主張できない子どもならこんな受け取り方をするかもしれません。

「親は私のことが嫌いだからわざと意地悪しているんだ」
「自分は悪い子だから愛されていないんだ」
「きっとわたしがおかしいんだ」

物差しが違うのなら、お互いが見えているものを主張し合っても平行線をたどります。

他人も自分と同じ考えをするものだと思うのは、自分も相手もしんどくさせます。
自分と同じ考えに相手を変えようとするのはとても大変なことです。

人はそれぞれ感じ方が違ってもいいと考えられると楽になりますし、人間関係もうまくいきます。


人にはそれぞれ生まれ持った感性があり、物差しが異なるという話でした。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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