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「予測褒め」を使ってみよう!

今回は褒め方の話です。
 
と言っても、ちょっと変わった方法です。
心の中で相手に「本当はこうなってほしい」と思っているけど、実際にはそうじゃない、という場合。
望む方向に相手を導くための褒め方です。



予測褒め」というものを考案してみました。
「こうなってほしいな」という方向に相手を褒めてしまうのです。
 
たとえば、「もう少し自信を持ってほしいな」と思う相手がいたとしましょう。
そうしたら、「最近、自信がついてきましたね」と褒めてしまうのです。
 
「え?なに?」と言われた相手は思うでしょう。
 
「自信なんてついていないのに」と思いながら、
自分の過去を参照して、「あの時のことを言っているのかな」
未来に自信を感じる出来事が起こると、「やっぱりそうなのかな」
と言われた相手が勝手に解釈するのです。
 
そして、自信を感じた出来事に注意が向きやすくなり、
「もしかして本当に自分は自信がついてきたのかな」と思うようになるという好循環ができるのです。
 
 
仕組みを説明しますと、
まったく自信を感じた出来事がないわけではないので、自分の中にある少しでも当てはまる出来事を探そうとするのです。
 
ポイントは自分で探すことができるようになるべくあいまいな表現で言ってあげることです。
具体的すぎると、「いいえ、そんなことはありません」と外してしまうおそれがあります。
 
この手法は、催眠療法家ミルトン・エリクソンがクライエントの治療で好んで使っていたものです。
あえて、あいまいな表現を使うことでクライエントが自分の内側からリソースを探すように仕向けているのです。
 
 
どのような場合に「予測褒め」を使うのか、例です。
・子どもに「こうなってほしい」というとき
・パートナーに変わってほしいとき
・クライエントの抵抗感が強いとき
 
 

今回は、「こうなってほしい」と望む方向に相手を導くために、ミルトン・エリクソンの手法を参考に考案した「予測褒め」について紹介しました。
 
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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小林いさむ|公認心理師

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