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人間関係の核は相手の自己重要感

公認心理師の小林です。

noteをはじめました!

簡単に自己紹介をします。


普段は公認心理師として、人と直接かかわって、心理的な支援をしています。
心理学や人を支援してきた経験から得たことを発信していこうと思い、文章を書きはじめました。
心理学に興味があり、心理学を活かしてより良く生きたいという人を応援する文章を書いていきます。


今回は、「人間関係の核は相手の自己重要感」というテーマです。


人との関係で悩んだことがないという人はめったにいないと思います。
私たちは人間関係で多くの時間悩みますから、人間関係を良くしたいと誰でも思うはずです。

人間関係を良くするには、知っておいたほうが良いことが一つあります。

人は誰でも例外なく「自分は重要な人間だ」と思いたいという欲求を持っています。

自分は価値のある重要な人間だと思いたいし、人からそう扱われたいという欲求です。
これは他の動物にはなくて人間ならではの欲求です。

切実に求めていながら簡単にはかなえられないのがこの自己重要感です。

自分の自慢をしたい、子どもの自慢をしたい、立派な肩書がほしい、ブランド品を身につけたい、すべてここからきています。

結婚生活に女性が見切りをつけて離婚する主な理由は何だと思いますか?

裏切りや夫のハラスメントとかではないそうです。

夫から感謝されていないと感じていることだそうです。

重要な存在だと実感したい、認められたい、感謝されたい、こういう思いを満たしてあげることが人間関係で大切なことです。


1つ質問です。

この世の中で人が一番興味を持っていることは何だと思いますか?

お金のことでしょうか? 仕事? 異性とか? 美容とか?

違います。

ここまでお読みになっていただいておわかりかもしれませんが、「自分」です。

人の興味の対象は何よりも「自分自身」です。

こう書くと、「私は私のことなんて好きじゃありません」という方もいると思います。
「私のことはどうでもいいです」「どうせ私なんて」「私私私」・・・

でも全部私のことですよね。

人間関係では相手のことよりも、自分がどう見られているのか、どう扱われるのかが気になります。

ですので会話では、自分のことよりも相手のことや相手に関係する話題を取りあげるべきです。
自分が話すよりも相手がその人自身の話をするのを聴くことが大事です。

人はみんな相手よりも自分に興味関心があるということを覚えておきましょう。


人間関係で相手を「自分は重要な人間だ」と思えるように扱ってあげると何が起こるかというと。

相手の人はあなたに好意を持つようになります。
自分のことを大事に扱ってくれた人へ、好意に対して好意で答えようとします。

心理学で「返報性の法則」というものがあります。

人から何かをもらったら同等のものを返したくなる、これは誰の中にでもある衝動です。
人から助けてもらったり、何かを与えてもらうと、お返しをしないといてもたってもいられなくなりますよね。

ポジティブなものを与えればポジティブなものが返ってきますし、逆にネガティブなものを与えればネガティブなもので返されます。
相手に好意を示せば好意で返ってくるし、敵意を示せば敵意で返ってきます。

まとめると、
人間は自分のことに関心があり、自分は重要な人間だと思いたい欲求があります。
それなら相手の自尊心を満たしてあげるように好意的に接するといいのです。
好意的に接してもらえた相手はこちらにも好意的に接してくれるようになります。

これが人間関係を良くする方法という話でした。


このように私の記事では、心理学に興味があり、心理学を活かしてより良く生きたいという人を応援する文章を書いていきます。

どうぞよろしくお願いします。


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