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なりたい自分になるためにはなりたい自分を演じ続ける

今回は、なりたい自分になるための一つの方法を紹介します。
 

目標達成や自分の置かれた立場でそれに見合う人間になるための一つの方法です。
 
なりたい自分になるという目標達成や、仕事で自分に与えられた役割をまっとうしなければならない、親という立場になるなど、自分を変えていくときに役立つ考え方です。



なりたい自分になるためにはどうすればよいか。
それは、まだなっていないけど、なりたい自分を演じ続ける、ということです。
 
なんかちょっとあやしいこと言いはじめたぞ、と思うかもしれませんが、英語でもこのような言葉があります。
 
Fake it till you make it
(フェイク イット ティル ユー メイク イット)
 
この言葉好きなんです。
 
訳しますと、
 
fake it(ふりをする)
till(~まで)
you make it(あなたがやり遂げるまで)
 
うまくいくまでは、うまくいっているふりをしな
 
という意味になります。
 
 
ホンダの創業者の本田宗一郎のエピソードでこのようなものがあります。
まだ町工場だったときから、ミカン箱の上に立って、「世界のホンダになる」と日頃から言っていたそうです。
そしてそのようにふるまっていたら、本当に世界のホンダになったという話。
 
まだなっていないときから、まるでなっているかのようにふるまうというのがポイント。
 
 
どうしてそれでなりたい自分になれるのか。
 
なりたい自分を演じて行動を変えると、潜在意識がすでに目標を達成していると認識して、さらに意識や行動が相応に変わるためと考えられます。
何をすれば目標の自分になれるのか潜在意識が探しはじめてアンテナが張られることで、情報をキャッチしやすくもなります。
 
 
私の場合、過去に障害者就労支援機関のセンター長の役職に立ち上げから就くことになったことがありました。
地域の関係機関の中心になるという重たい立場で、しかも当時30代前半のぺえぺえで実績もありませんでした。
 
自信もなにもありませんでした。
それでも組織の上部からの業務命令ですので、なんとかやるしかありません。
 
そんなときに同業者のある方に「役職が人を育てる」という言葉を聞きました。
その方は重要な役職に就くことでその都度自分が成長してこられたのだそうです。
 
それで実績も器もない私も、対外的にあるいは内部のスタッフに対して、自分を演じることにしました。
 
それを続けていたら、内心自信がないのとは裏腹に、関係機関の方々はそれ相応に私を評価してくださっている様子だったのです。
 
けっしてなりたくてなったわけではありませんでしたが、自分を演じ続けることによって、役職に育てられたということになります。
 
ですので、なりたい自分になろうとするとき、または与えられた立場に身を置いたときに、演じ続けることで本当にそのような自分になっていけるのです。
 
 
 
今回は、なりたい自分になるためにはなりたい自分を演じ続けるということで、Fake it till you make it という考え方を紹介しました。


最後までお読みくださりありがとうございました。


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小林いさむ|公認心理師


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