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生きるのが少しだけ前向きになれる言葉掛け

心理相談の仕事をしていると、相談者からよくこのように聞かれることがあります。
 
「これからもつらい事ばかりでしょうか?」
「小林さんは、生きていて楽しいと思えますか?」
 
ご自身が今つらい状況で何にも希望が持てないため、そのような問いかけをされるのだと思います。
少しでも前向きになれる言葉を掛けてほしいのではないでしょうか。
 
そのような時に私が最近よく使っている言葉掛けがあるので紹介します。
 
生きていくのが今つらいなと思っている方がそばにいるなら参考にしてみてください。




生きていると予想もしていなかった展開があります
 
この言葉掛けを私は最近よくします。
 
人との出会いや趣味や仕事でもいいんですけど、何かにハマっていくことで人生が展開していくことがあります。
 
思ってもみなかった方向に。
当然良くも悪くもですが。
 
実際に私の場合もあります。
 
30代で登山にのめり込み、日本のあちこちの山を登るのが生きがいになりました。
それまでまるっきりインドアだったので予想外もいいところ!
 
40代になってからは、読書に目覚めて、その知識をアウトプットしたい欲に駆られてnoteやポッドキャストで配信しています。
まさか自分が配信する側になるとは、自己イメージとはかけ離れ過ぎ!
 
それで本をいろいろ読んでいると、だんだん独立したい欲が出てきて、今年の4月から組織を辞めてフリーランスの心理カウンセラーとセミナー講師をちょっとしています。
安定志向の私が!
 
それでそういう展開をそれなりに楽しめてはいるのです。
 
だから相談者にも予想できない展開があることを伝えるのです。
 
 
ポイントは無理に励まそうとはしないこと。
「人生は楽しいよ」
「前向きに生きよう」
とかは言いません。
 
予想できなくて、自分でも驚いていることを伝えるのです。
 
今のままがずっと続くわけではないことをわかってもらうのです。
 
すると、相談者は、
「ああ、そうなんですね」と少し安心されます。
 
もちろん、何もせずに新たな展開を待っても訪れにくいのはたしか。
少しの能動的な行動や人との出会いは大事ですが。
 
 
これを読んで、単なる慰めの言葉にすぎないでしょう、と思われるかもしれません。
 
ただし、人は時には慰めの言葉を望んでいます。
そのような時に価値観を押し付けることなく、ニュートラルに「ただ、生きているとこういうことが起きるんです」と話すのです。
 
 
あなたの大切な人が今はつらいなら、寄り添ってこんな言葉を掛けてみるのはいかがですか?
 
 
 
今回は、生きるのが少しだけ前向きになれる言葉掛けを紹介しました。
 
「生きていると予想もしていなかった展開がありますよ」
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
 
 
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小林いさむ|公認心理師

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