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#チーズ工房那須の森 2 キックオフ会

チーズ工房の事業承継、実務的にやらないといけないことが山ほどあり忙しい毎日です。「やりたいことをやれる人はやらなきゃいけないことが出来る人」と敬愛する甲本ヒロトが言っていたので一つひとつやっていきます。

6月21日に事業承継を行いチーズ工房那須の森の代表取締役となりました。前代表はチーズ工房に常勤でしたが、私は森林ノ牧場と兼務で代表をやっています。
新たな体制を作り、私が常勤でなくともスタッフが迷わずに考え行動できる体制をつくらないといけません。
事業承継1ヶ月後の7月21日に全体会をやると決めていたので、まずはそこに向けて準備を進めました。

今回は全体会で共有したことを記事にします。

何のためにチーズをつくるのか

チーズ工房那須の森は何のためにチーズを作りどこを目指すのかを共有しました。

美味しいチーズは笑顔をつくり
美味しいチーズは笑顔がつくる

チーズ工房那須の森の指針、みんなが判断や考えに迷ったときに思い出す言葉です。

仕事を通して人を喜ばせ、困った人を助け、笑顔にしてその対価としてお金をいただく。チーズ工房那須の森は、美味しいチーズをみんなに食べてもらうことで笑顔を作り世の中の幸せに貢献します。

そして自分の幸せのためには工房のメンバーの笑顔を考え、生乳の生産者や取引先の皆様や仲間が笑顔でいれる環境づくりを考える。美味しいチーズづくりの裏には多くの笑顔がある、そんなチーズ工房を目指そうと思います。

どこに向かいチーズをつくるのか

そしてもう一つがどこに向かうのかとして

職人が育ち「続いていく」チーズ工房へ

という言葉を共有しました。
今回事業承継をしましたが、小さなチーズ工房は一人の職人が高齢や事情があってやめてしまえばそのチーズは途絶えてしまいます。
那須の森はこれまでも前代表が中心になっていたとはいえ、実質チーズづくりの中心はパートさん含めたスタッフたち。それぞれに担当のチーズを持ち日々工夫を重ねて、課題があればそれを具体的に考えながら美味しいチーズを作る努力をしていました。

一人の特出した職人ではなくチームでチーズをつくった結果
World Cheese Award スーパーゴールド賞 世界ベスト10
とか
ジャパンチーズアワード金賞
とか、他にもさまざまな賞を取るほど高品質なチーズを作ってきました。
特出した職人ではなくこれからもチームでのチーズ作りをして、新たな職人を育て続ける工房になろう、と思います。

どうやって目指すのか

美味しいチーズは笑顔をつくり 
美味しいチーズは笑顔がつくる

という指針の基

職人が育ち「続いていく」チーズ工房
を目指し

どうやってそこを目指すのかを具体的に4点挙げました。

①「社員2人+パート6人」を「社員3−4人+パート6人」の体制にして、補い合える体制にしたい。

②社員を1−2人増やすために現在3,800万/年の売り上げを6,000万まで増やしたい。

③現在の工房長安田は2025年に独立を目指しているので2024年までにこの体制を作りたい。

④3,800万から6,000万に増やすために具体的なやることとして
・ホエイの価値化 (売上 1.15倍)
・BtoCの売り上げ強化 (売上 1.1倍)
・週4回稼働→週5回稼働へ (売上1.2倍)
・価格の改正 (売上1.1倍)
全部合わせて1.7倍
3,800万*1.7倍=約6,500万

どういう体制で目指すのか

そして最後は役割の明確化。
私は森林ノ牧場との兼務で、社長ではありながら常勤ではありません。
そしてチーズ工房には立派な工房長がいます。
社長と工房長と2人のリーダーがいるわけでもありますが、指示系統が二つあってはみんながやりづらい。
会社経営を船乗りに例えることがありますが、そのまま引用して工房長とスタッフと私との役割を共有しました。

船長・キャプテン 安田
船を目的地まで運航できるようにみんなへ指示し自ら動き判断する 
向かってくる荒波の中で状況判断をしながら船を前に進める

航海士・機関士 みんな
役割分担・協力しながらキャプテンの指示に従い船を前に進める
現場で起こることをキャプテンに伝え、共に考え、ともに動く

陸上からの支援 山川
どこへ向かうか・向かい方・チーム編成をキャプテンと相談しながら決める
燃料補給をし現場でできない支援を陸地から行う

キックオフとしては今回はここまでで十分。
ですが、もう一つみんなに共有したかったことがありました。

長くなってきたのでそれについてはまた次回〜

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