「遊ぶこと」の話

いつの世も、意外と「やり込み」は後回しにされる。

福岡行ってきました

数時間前まで新幹線に揺られていました筆者です。
アリスギアのオフ会、それも数年前に福岡で出会った隊長が「遂に実現させます(要旨)」と連絡をよこして来たもんだから、その心意気を受けて立たないのは男の名折れとばかりに新幹線に飛び乗り、一路博多に向かったのが1月8日。
みんトラの原稿の〆切一週間前?片割れがコロナ発症してなおさら「自分は罹れない」苦境?うるせえ友達の檜舞台に駆け付けねぇ以上のカッコ悪い事があるかよと自分を奮い立たせ……てた割に行きのグリーン車はほとんど寝てましたね。
気休めかも知れないけどそのためにワクチン4回目をコミケ直前まで引っ張ったんだしここで信じないのも打った意味がない、万一これでももらうような「SSR」な悪運をツモったら現代医療の敗北だと思う事にしよう、と天神南に降り立ったのでした。

一日目

大体旅行の1日目ってホテルにチェックインして終わりなんですよね。
それ以外で特に書く事がある場合って言うと例えばホテル自体の備え付けで夜を楽しく過ごせるなんやかんやがあるとか、1日目から歓迎してくれる人がいて夜から前呑みやりますとか……移動だけで大分時間を使う遠出ほどそう言う感じになりがちで。
今回もその例に漏れないうえに、幸か不幸か自分にとって今回のオフ会の舞台である博多~天神の地域は色んな目的で何度も訪れているのである程度慣れてしまっていて、駅に降り立った時点で既に観光気分ゼロ。良く言えば落ち着いている、悪く言えば精神的にだらしがない状態でした。
到着時点で既に夕方、寝ていただけとは言え新幹線の5時間は割と体力を喰うもの。観光客を歓迎する駅前のムードに惑わされずに動けるのはある意味良い事なのかも知れません。

そしてチェックイン後に出てたどり着いたのはソラリアのうどん屋さん。
観光気分がゼロなので、ここでラーメンに行かないんですよね。しかも明日はオフ会当日、若い衆について行く前提になると言う状況を考えれば「三次会以降にうどんを喰いに行く」ような展開は無いだろうと言う先読みも働きます。
そう言うわけでしゃきしゃきのごぼ天をかじってくたくたのやわらかいうどんをすするわけです。美味しかった。

二日目

集合場所はタイステ天神前、しかも集合時刻は「開店より後」。
となれば、遅刻したくないから天神南に宿を取るようなゲーマーがやる事は一つ。
「さっさと行って遊びながら待つ」。これ一択です。
先日のVGMG配信でボンバーガールを遊んで、改めて暇な時に触っておかないとなーと新年の目標を決めた矢先のことです。目の前に筐体があって、勝ったり負けたりに使える時間は無くとも、手すさびくらいに遊べるようになっておきたいとなれば、こういうチャンスに遊ばない手は無いのです。
プラチナ(=シリウス)の「きっ きさまああぁ!!」はもしや二種類あるのでは?と言う気付きを得つつ、集合時間まで過ごすのでした。
遊戯王の【巨大戦艦】の話してたらデッキもいただいてしまって……ありがたいですね。

で、会場に移動していよいよオフ会本番。
「持って帰るの重くてツラいから買ってってくれぇ~」と同人誌を渡したり「話題になりそうだから持って来たわ」と取り出されたセイントドラゴンからBビーダマン爆外伝のカードゲームの話をしたり調査片手に遊戯王の話を聞いたり、一部はそれを作業用BGMにプラモを組んだり、とまぁ皆好き勝手に色々楽しんでいました。
「アリスギアのオフ会」と言うお題目だったけど、ここでのアリスギアらしいアリスギアは精々ヴァイスシュヴァルツにアリスギアが来るって話とマルチちょっとやったくらいか?でもまぁ、この4年弱(自分がアリスギアのコミュニティを覗き始めたのは本気で遊び始めてから少し経ったくらいからなので……)「アリスギアを一生懸命遊ぶ『アリスギアオフ会』」って元々そんなになかったように記憶しているし、特に何かを疑問に思う事も無く楽しんでいました。
……それとは全く別に思うところもありましたがそれはこの後で。

そしていったん解散からの、居酒屋に会場を移しての二次会。
こっちではかなりアリスギアに関して真面目な話をしていたように思います。あと「福岡周辺のソウルフード」の話をかなり教えてもらいました。
寝不足がたたって途中からちょっと眠くなってしまったのは申し訳なかったと思うけど、そのくらい気持ち良く酒も飲めまして。
良いオフ会だったと思います。主催の人、参加者の皆様、お疲れ様でした。

三日目

朝10時少し前にチェックアウトして行動開始。
火曜日なので、帰宅してハイ終了と言うわけにはいかないのです。何と言っても「火曜交流会」。高田馬場ゲーセンミカドで毎週火曜日にやっている「ダラバーACを皆で遊ぶ」集まりもやらないといけない。先週はもろに三が日にかぶったので休んだし。
なので、そこから逆算して帰りの新幹線の時間を決定、タイムリミットがある中で

・キャナルシティのタイステにある朱音のPOPを撮る
・ららぽーとの福岡νガンダムを見る
・新幹線に乗車する前に適当に昼飯を食う

と言う三つのミッションを、オフ会主催の力を借りて
「待ち合わせ場所までのルートを『キャナルシティ内を突っ切る』コースにして朱音を撮りながら博多駅前に向かい」
「そのまま筑紫口からバスでららぽーとに向かい」
「ららぽーと内で肉肉うどんを食べる」

と言う実に合理的なプランでこなしました。
おまけにひとひねりして「明太子、ラーメン、博多通りもんの類を一切買わない(ひよこはプロレス用のツールだと思っているのでパス)」でお土産を一通り確保すると言う事まで出来てしまったので、とても嬉しかったです。
主催のおかげです。ありがとうございます。そしてオフ会の実現、おめでとうございます。

そんなわけで、ミカドを経由して帰宅、今これを書いていると言うわけです。

「思うところ」~ゲームを「楽しむ」とは

そして、ここからが先ほどの「オフ会で感じた思うところ」の話。

これは昨年末のコミケの時から感じていた事でもあるのですが、好きなゲームがあった時「やり込む」って言うのはやっぱり少数派なのかも知れないと言う事です。まぁ予想通りと言えば予想通りでしたけど。
しかし(現状を寂しくないと言えばウソにはなりますが)今回考えたくなったのはそこではなく「ゲームにとってはどう言う状態が一番『盛り上がっている』と言えるのか」と言うところです。

例えば皆が皆一心不乱にゲームを遊んでいる状態が良いのか。
それとも二次創作が盛んな状態が良いのか。
或いはゲーム自体は単なる話題作りで、そのゲームを好きな仲間が皆で楽しい時間を過ごすのが良いのか。

すぐに結論が出る話ではないのは分かります。
個人的には今挙げた全部が一つの会場で上手く好き勝手に並び立っているような状態が大好きだけども、他の人も同じように思っているとは限らないわけですから。
ただ、今後アリスギアCSを中心にアリスギアのコミュニティを盛り上げていきたいと考えている身には、この話が常に考え続けなければいけない課題として付きまとうのです。
新年早々、難題が立ちはだかって来るもんだなぁ。


そして来週はみんトラです。
新刊の原稿チェック、しんどいぜ……

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