「爆弾」の話

どんな現場にも、やはり「神」はいるものだ。

時間はあっと言う間に過ぎる

来月大会開くし今のうちに!とアリスギアCSの遊ぶギアを上げようとしたらなんか一瞬で一週間が終わりそうなんじゃが?となっている筆者です。
やりたい事に心血注ぎだすとホントに一日が過ぎるのが速く感じます。
俺だけ一日が30時間くらいにならないかな。差分の6時間で寝るのに。

それとはあまり関係無いんですが、心血を注いでいなくとも出会った日から今日までずっと続けているゲームが一本ありまして。
「ボンバーマン」です。正確には「スーパーボンバーマン3」から始まって今の「ボンバーガール」までなんですが、ただただライフワークと言うか気が付いた時にちょっと遊ぶのがベースでたまに泣かしたい相手が出て来るとちょっと本気で遊んだり、或いは大会で実況したり、みたいなところで細々と続けて、そろそろ30年の付き合い、と言うところです。熟年夫婦か?
ボンガもあんな見た目で凄くボンバーマンしていて、見た目に騙されてちょっとナメた姿勢で始めた俺を黒焦げにしてくれたある意味「嬉しい」ゲームで、ボンバーマンってホントいつまでも変わらないなぁって思います。

たまに対戦を企画してみると……

そう言うゲームなので、自分が主催するイベント「VGM Ghetto」でも毎年一月は「新年を祝う花火」的な文脈で「ボンバーマン」大会的な何かをやっています。今年もやりました。

コナステ版のボンバーガールを、それも「時報マッチ」と言う古式ゆかしい遊び方で。
懐かしいですよね「時報マッチ」。古くはゲーセンで時報を117で本当に聞きながらやったアレ。今はフレンドマッチとかフレンド部屋とかそう言うのがめっちゃ普及していて、そんなことをしなくとも同じ部屋に入ればOKと言う時代だから、スマホで時報を確認しながら「せーの」でクリックするなんて等しくやっていなくて、逆に新鮮ですらありました。
個人としてもどこかで配信とかやりたいなぁと思っています。普通にプレイを配信するのはOKのようだし……

で、本題はここから。
今回はボンガですが、普段はオフのイベントで集まるので遊ぶのは主に「スーパーボンバーマン3」の方なんですね。オフラインでのゲーム機は本当に強い。それがスーパーファミコンであっても、肩寄せ合って遊ぶ楽しさは何物にも代えがたい。だから「お約束」として毎年やっていたんですが……

いるんですよ。
来るんですよ。
「ムチャクチャ強い人」が。それも何人も。


爆弾の置き方から何から、見ていると全然違う。
ああ言うゲームだから操作も簡単で~とか思っていると、物凄い動きを見せて来て、鮮やかに勝ちをもぎ取っていく。
他のプレイヤーも、そう言う相手だから自然とヒートアップして、
最終的に「サドンデスを設定して引き分けの発生を抑止しているにもかかわらず引き分けが何度も発生する」事まで起こる始末。
プレイヤーが一定のレベル以上になるとゲーム側の抑止なんか何の意味もなくなってしまうんだなぁと言うのを肌感覚で思い知った瞬間でした。そしてお腹と表情筋がめちゃくちゃ痛くなる。

「神」は「神」になるのか

そう言う経験があるから、一応どんなゲームについて語る時も(或いは触る時も)「ガチ勢は絶対にいるし、そう言う人はこう言う催しを(或いはそうやって話題を作る人間を)見逃さない」という意識だけは忘れないようにしているのですが、RiJしかりゲーセンの配信しかり、何ならコミケの攻略本とかもそうですけどどこにでもいるんですよね。「ガチ勢」。もうちょっと言えば「神」ってヤツですよ。
迂闊にゲームタイトルでYouTubeとか検索したら最後、そう言う人達がめちゃくちゃやり込んだ結果作り上げられた動画がゴロゴロ出て来て、もはや「濁流」と言いたくなるほどの「情報量の暴力」がどばーっと襲い掛かって来ます。凄い時代になったもんですよね。これらが無料で見られちゃうんだから。
自分もそう言う時代の中でゲームを遊べている現状を幸せに思います。

ただ、だからこそ。
これもいつまでも続くものじゃあないんだろうなと言う事を考える時、一抹の寂しさがあるのです。

筆者は今年で35になります。誕生日以降はアラフォーの仲間入りです。
「誕生日は何歳であっても祝われるべきだし祝いたい」と言う信念で生きているので祝いたいし祝って欲しいのは変わらないんですが、今の気分としては同時にある種の「決断の時」も迫ってきているような感覚もあります。
「いつ」と言うのは分からないけれども、ここからは次第に出来る事が減っていく可能性がある。まぁ少なくとも若い時のままとはいかないだろうし。
今日明日やる事が変わるわけではないんですけど、どうしてもこの「濁流」はいつか枯れてしまうのか、あの時俺達を熱狂させてくれた「ガチ勢」もいつかはいなくなってしまうのか、と言う想像は止められません。

「あの時」何歳でした?それから何年経ちました?彼らだって歳を取りますよね?挙げ始めたらもうキリが無い。時々怖くなる事もあります。
「アイツだけ歳を取らない」なんて、無いんですよ。

差し当たって何かがすぐに出来るわけでもないので、今に限れば結局は「不毛な想像」として打ち切るしかない話なんですけど、やっぱり出来る限りは覚えていたいですね。街角で出会ってしまった「神」の存在を。


怖いついでにめっちゃ不謹慎な想像ですけど、この先VTuberとかが「亡くなった」として、配信とか動画とかどうなるんでしょうね。
そう言うの削除してくれる「ネット葬儀屋」みたいなのがビジネスになったりするんだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?