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思い出が、ない

7月14日はひまわりの日。

昔ハムスターを飼っていたので、ひまわりの種なら山ほど手に取ってきた。

一番多い時で、ジャンガリアン、キンクマ(のような柄の雑種かもしれない)、ゴールデンの3匹を同時に飼っていて、幼い私が一人で面倒を見ることは大変だったが、勉強から逃げる理由としてはちょうど良かった。

ハムスターの飼育方法を現在改めてWikipediaで見てみると、1匹につき一部屋、ストレスになるので人間とハムスターは程良い距離感を保つなど、だいたい私の飼育法は合っていた。

当時はハムスターボールという、ポケモンのモンスターボールが透明になったようなカプセルの中にハムスターを入れて、家の中をコロコロ回らせてあげることでお散歩代わりにさせていたが、ハムスターは小さいカプセルに閉じ込めると恐怖を感じるらしいという事で現在はあまり推奨されていないそうだ。

小屋内の回し車で充分らしい。

なんだ、君たちも狭い所が苦手だったのか。

私と一緒だったのに、気づかなくてごめんよ。

私はというと、エレベーターが故障して止まる系の映画やドラマを見過ぎて乗れなくなっただけだ。

最近も、エレベーターの最深部分に爆弾が仕掛けられ、上階に行ったタイミングで人が乗っているエレベーターのワイヤーが自動で切られ、落下し、最深部の爆弾を押し潰し、ビルごと爆破という人情ゼロな手口を映画で見たばかりだ。


小屋の掃除をする時は、テーブルの上にハムスターを置いて、その上から小屋の網の部分をかぶせて逃げないようにし、トイレやおがくずを置いている底面を取り替えて綺麗にする。

しかしその間も、網の底の隙間部分からハムスターが脱出しようとするので、掃除をする私と脱出するハムスターは毎回格闘状態だった。

ジャンガリアンは特に身体が小さい上に、わずかな隙間を通れるほど自身で身体を潰すことができるので、簡単に出て行ってしまう。

当時は大変だったけど、今思えば可愛い話だ。


ハムスターたちを1匹ずつ天国に見送り、最後に残ったのはジャンガリアンだったと記憶しているが、ハムスターの中では一番懐いてくれた、かわいいヤツだった。

Wikipediaにも、ジャンガリアンは温厚で人に慣れやすいと書いてある。

他のハムスターは亡くなる時に自室のような小さい部屋に籠り丸くなっていたが、ジャンガリアンだけはヨロヨロの身体で私に訴えかけ、小屋から出し、私の目の前で最期の数時間を一緒に過ごした後、力尽きた。


またペットOKの家に住んだ時は、ハムスターを飼いたいと、書いていてふと願望が湧き上がる。


ひまわりの種には散々触れてきたが、肝心のひまわりの花そのものの思い出がない。

情緒も風情もない大人になってしまったが、そろそろひまわりの花絡みの思い出を作りたいところだ。

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