何気ない行動を読み上げツッコミを入れる。ー太宰治の影響


昨日太宰治の小説を読んでから、なんとなく行動を一人称で読み上げ、ツッコミを入れている。

例えば今日の朝。

丁寧に、静かな朝の時間を過ごそうと思って、コーヒーをゆったりと入れる。この時間が自分に似合わず上品で、清潔で愛おしく、外に季節外れに降る雪を見ながら、このコーヒーはきっと美味しいでしょう、と眺めていると、机の上に昨日酒のつまみに食べたカルパスを見つけて、ぱく、と食べてしまった。口に濃い肉と塩の味が広がって、せっかく煎れたコーヒーの味が台無し。豆の香りなんてありゃしない。なんで私はいまカルパスなんか食べてしまったのでしょう、と可笑しくて笑ってしまった。朝の時間はいつも足りない。

みたいな感じだ。

頭の中が太宰治になると、自分がした何気ないことを把握してツッコミを入れる脳になるので、いいな、と思った。


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