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脳の三層構造🧠

ADHDの人は、衝動性と不注意という問題行動を起こしてしまう。
原因として脳の「本能を司る爬虫類脳」と「無意識を司る哺乳類脳」を「知性と理性と意識を司る人間脳」が抑制できていないからだと僕は考えている。

脳の三層構造

人間の脳は進化の過程で三層の構造に分かれている。

一層目に、嗅覚や味覚、呼吸、運動、循環、欲望といった、原始的な感覚や本能という先天的で中枢的な役割を持つ小脳「爬虫類脳」
二層目に、聴覚や視覚、無意識と言った、社会的な感覚や後天的で補完的な役割を持つ大脳「哺乳類脳」
三層目に、五感を包括し、意識や知性や理性といった、人間的な感覚や中心的な役割を持つ中脳「人間脳」

こんな三層構造で出来ている。
(中脳ってのは僕が分かりやすくするために勝手に呼んでいるだけ)
レーズンサンドみたいなもんだな。


ADHDは中脳である、前頭葉の「人間脳」の不具合によって、欲望や無意識をコントロールできない為に起こるものだと思う。


爬虫類脳に支配される僕たち

衝動性とは、考えれば行うべきではない物事を、考えずに行ってしまう性質。
不注意とは、注意すれば問題ない物事を、注意できないこと。
どちらも人間らしい「意識」や「理性」が足らずにおこる現象と言える。

単純な話、人間的な知性と意識を持って考えて注意していけば、本当はそれらの問題は起こらないで済む。
でも現実ADHDの人はそれがなかなかできない。
ドーパミンやノルアドレナリンがどうのという話もあるが、もっと突き詰めていくと、ADHDの人の脳の三層構造の戦力図はこうなっているからだと思う。

【爬虫類脳(本能)+哺乳類脳(無意識)】vs【人間脳(理性)】
あまりにも分が悪すぎる。

このことから、僕は2つのADHD的問題の改善アプローチを考えた。
1つ目は哺乳類脳(無意識)という敵戦略を削りこちらの味方につける方法だ。


哺乳類&人類の連合軍 「無意識の活用」

視覚や聴覚や無意識を司る大脳の部分が「哺乳類脳」と呼ばれている。
無意識とは、意識せずに生物が自動的に何かを獲得する機能
もし無意識がなければ僕たちは、毎朝赤ちゃんのように、道具の使い方から、生き方まで全てを意識して生きなければならず、最弱な生き物として毎朝一からやり直さなければならないことになる。

無意識を司る「哺乳類脳」の大脳があるから、僕らは意識せずに毎朝起きても、階段を降りられるし、スマホを使う事も、ご飯を食べることもできるのだ。
ADHDの人でも無意識がちゃんとしてさえいれば、不注意も衝動性も起こらずに本当は上手く生きられる。
ではどうしたら無意識を活用し味方に引き入れることができるだろうか。

無意識は意識から成る

教習所を覚えているだろうか。
「シートベルト良し、バックミラー良し、車両後方確認良し、クラッチを押しながらエンジンキーを回し、半クラッチでギアをチェンジ!あーっ、赤信号だぁ、数百メートル手前から緩やかにブレーキ!むむっ!線路だ!一時停止して、窓を開けて音を聴いて、目視で車両が来ないか確認して発進!」とか。

馬鹿かと思う

でも実はあの馬鹿みたいな「意識」が物凄く大事で、繰り返し繰り返し意識することで、いつしか僕らは自動的に車に乗れるようになった。

また、そこらへんにいる美人のお姉さんも、企業の大社長も昔はウンコ漏らしまくってた時期がある訳だが、何度も親に注意され繰り返し意識させられるうちに、今では無意識にウンコを我慢できるようになっている。

以上の事から無意識を身につけるには「意識」が必要なのだと分かる。

ADHDの人は、理性や意識に乏しいから、無意識にモノを落っことしたり、数字やメールを間違えて送ったりしてしまう。
しかし、そんな僕らでも、車に乗れるし、たまに出ちゃうけどウンコも我慢できる。
ADHDだからちょっと苦手だけど、無意識が全く活用できないわけではないのだ。


意識を繰り返しパイプを太くする

上記の事から無意識は、意識が起点であり、意識の繰り返しによって成り立っているということが分かる。
だからまずは「意識をする意識」が大事になる。
その為に気軽に出来るのが日記なのだと思う。

次に「意識をする意識」が出来たら、それを「繰り返す」必要がある。
車だって、一度乗っただけでは無意識に乗れるようにはなれないように、意識することを繰り返す必要がある。

脳の神経というのは、一度その神経を通ると、次にまた行う時に通りやすくなると聞いた事がある。
怒りっぽい人は「怒る」という神経回路を繰り返しているから、何かあると簡単にまた怒ることができる。
怒る神経の通り道が一度出来てしまうと、怒るたびに神経のパイプが太くなり通りやすくなるのだとか。

本当かどうかは知らないが、僕もそれは何となくわかる。
二十歳の頃、一生童貞で良いと思っていたのに、初めてのエッチを体験してから、もう二度と妖精には戻れなくなった。
快楽の神経に新しい通り道が出来てしまったのだと思う。

意識を意識して、繰り返す事で、意識のパイプを少しずつ大きくしていくことが出来ると僕は考えている。

こういう下ネタを連発するのも、意識のコントロールが出来ていないから起こるのだが、意識するようにがんばるので大目に見てくれ。


習慣は無意識

無意識の一つでもある「習慣」の力は凄い。
一度習慣にしてしまえば、あとは自動的に何かを得ることが出来るからだ。
例えば毎日「歯磨きを頑張る」と意識しなくても、無意識で「歯を磨きたい」と思い、歯を磨き守ることができるのだ。
無意識は「究極のがんばらない力」とも言える。

この「究極のがんばらない力」無意識を味方に引き入れることで、
【爬虫類脳(本能)】vs【哺乳類脳(無意識)+人間脳(理性)】という勢力図に変えることができると僕は考えている。

どうだろう、欲望渦巻く爬虫類脳に勝てそうな気がしないだろうか。

どうしたらもっと無意識を活用できるか

無意識を司る哺乳類脳は「視覚」と「聴覚」も司っている。
哺乳類脳の大脳にも「側頭葉」と「後頭葉」という分野に分けられる。
側頭葉は言語、記憶、聴覚といった感覚、後頭葉は色、空間、視覚といった感覚を担っている。
無意識へアクセスする近道は、見ることと聴くことにある。
僕なりの考察でしかないが、とりあえず優先順位順にリストにしておく


1.意識することを意識する
2.日記を書き続ける
3.付き合う人を変える
4.習慣に対する価値感を高める
5.部屋に理想とする姿形をポスターや貼り紙にして飾り毎日見る
6.大切な意識を聴く(セルフトーク)(アナザートーク)
7.意識的習慣を繰り返し、無意識的習慣に落とし込む

まずは意識する意識

最初にできる一番楽な方法はnoteを書き続けることだと思う。
noteは「意識を意識する」ツールになる。
付き合う人も、スキをしてくれた人などと繋がることで、自動的に変わるのも良い
「意識することを意識する」ことが出来ないと
「本を読む」
「部屋に張り紙をする」
「習慣の価値感を高める」
ということすら始められない。

「意識高い系」と揶揄されることはあるが、意識を持たねば、その先にある無意識にたどり着くことができない。

視覚や聴覚のアプローチ

意識をする意識(日記)が出来たらもうこっちのもんだと思う。
次は理想的な姿や現象、言葉を写真にして貼るというのが視覚に訴える、手っ取り早く効果が高い方法だと思う。
ビジョンボードや、昔の極道の部屋とか、社訓とかがオフィスに飾ってあるけど、あれは無駄ではないと思う。

聴くことも大事にしたい。
今は良い時代でTEDやYouTubeなどで、他人の素晴らしいトークを聴くことが簡単に出来る。
他人の話を「アナザートーク」と勝手に呼ぶ。
重要なのは習慣にしたいと思う大事な話は繰り返し聴くことだと思う。

対して自分自身との対話を「セルフトーク」と言う。
僕はADHDが分かってから毎日行なっている。
「こうありたい」「これが理想的だ」と思う解をスマホのカメラを前に、散歩しながらひたすら喋ってる。
自分のことを褒めたりもする。
最初は恥ずかしかったが、今ではこれがないと生きられないってくらい脳の整理にも役立ってくれている。

人は付き合う人で変わる

というのは、突き詰めると付き合う人で「見るもの」や「聴くこと」が変わり、無意識(哺乳類脳)に繋がっているから人付き合いを変えると、人生が変わるのだ。


意識的習慣と無意識的習慣

習慣にも、意識的習慣と、無意識的習慣があると思う。
僕の友人は、国家資格を取得するために毎日勉強した。
でも彼は国家資格を取得できてからは勉強はしていない。
これは「意識的習慣」だったからだと思う。
目的を達成する為に一時的に意識して習慣にしていただけに過ぎない。

対してうちの父は今も毎日ランニングを行って、継続して習慣を行なっている。
もう父にとって意識的な習慣ではなく歯磨きと同じような無意識的習慣になっているのではと思う。
もう彼にとっては「行うのが当たり前」になっている。
最終的にはこういう無意識的な習慣まで落とし込むことが必要だと思う。


大変長くなってしまったので【爬虫類脳(本能)+哺乳類脳(無意識)】vs【人間脳(理性)】に対抗するもう一つのアプローチは次回にする。

まとめ

①人間の脳は三層構造で「爬虫類脳」と「哺乳類脳」と「人間脳」がある
②ADHDは前頭葉の理性や意識が弱く「爬虫類」と「哺乳類」に負けてる
③無意識を司る「哺乳類脳」を味方にする
④「意識をする意識」→「意識的習慣」→「無意識的習慣」に落とし込む
⑤「意識をする意識」はnoteがとても良い、意識仲間もできるから
⑥「意識的習慣」の前にまずは「習慣」の意識が大事
⑦視覚と聴覚で「哺乳類脳」に訴え「意識的習慣」を身に付ける
⑧「意識的習慣」を繰り返して「無意識的習慣」を身に付ける
⑨最強

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