『正解?不正解?』

板橋Bistroむじかの伊藤です。

ジャクソンポロックが好きです。

21歳の時に始めてNYに行きました。

そこで観たポロックの作品の前で
動けなくなったのを覚えています。

確かNO31だった気がします。

こちら ↓ ↓↓

小・中と美術の授業で知った絵画とは全く違う。

衝動性の塊の様なこの作品に打ちのめされました。

当時はただ『なんじゃぁこりゃ〜!?』
と言う衝撃だけでした。

それまでの私の好きな絵は
モネの「睡蓮」と
ミレーの「落穂拾い」
でしたからね。
(今でも好きです。)

その私の目の前に突如として現れたポロック。

その何が私の心を掴み、未だに掴み続けているのか。

恐らくそこに
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正解と呼べる物がなかったから
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だと思います。

私の世代は学校教育の中で「正解」と「不正解」を教えられてきたと思います。

美術にしても上手な絵が正解だと思ってました。
でもそうじゃ無いんだよと気づかせてもらいました。

この体験だけでもNYに行った甲斐があったと思います。

さて、
先日お客さんと話していて「正解」と言う物についての話になりました。

「仕事柄正解を探してしまう癖」があります。
とおっしゃっていたのに対し私の仕事には正解が無い。

正確には
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正解が各個人に委ねられている
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ですね。

料理のゴールには2つあって
「美味しい」と「身体に良い」だと思うのですが
「美味しい」の方には
絶対的な正解は無いと思います。

出来上がった料理には
私の「正解」が込められていますが
それがお客さんの「正解」かどうかはわからない。

お客さんの「正解」も私の「正解」もどちらも「正解」。

ここが面白い。

料理を作る時は
「今日の私はコレが正解だと思うのですが
どうですか?」

と言う様な気持ちで向き合っています。

さらに自分の「正解」を導き出す方法もどんどん変わります。

あ〜したらもっと美味しくなるかも
いやいや
こ〜したら良いかな
と言う具合に作るたびに変わります。

余談ですが先日カナダにワーホリに行った事があるお客さんから聞いたのですが
カナダの飲食店ではお店の味に納得いかなかった場合
お金を払わずに退店しても許される場合があるとかないとか・・・

おそろしや。

こんな風に決まった正解の無い中で自分の正解を導き出す作業を
重ねて共有していく作業は本当に楽しいです。

そんな仕事ができて幸せでだなと感じます。

正解の無い世界に真理の様な「正解」求め
それを他人に押し付けるとロクなコトにならないので
みんなが他者の正解を認め合って生きていけたらいいですね。

お読み頂きありがとうございます。

乱文、失礼したしました。

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Bistro むじか
板橋区板橋1-42-10
03-4285-5217
musicashokudou@gmail.com
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