書評・藤崎彩織『ねじねじ録』水鈴社

「SEKAI NO OWARI」のファンの皆さん、ごめんなさい。
「SEKAI NO OWARI」については、あまりよく知らないのです。
うちの子どもの中にはファンがいるので、それとなく曲は知っていますが、この本を読んだのは、全然、「SEKAI NO OWARI」と関係ないのです。

純粋に、見事なエッセーだったからなのです。

子育てのこと、創作のこと、家族のこと。身辺のことについて書かれた名エッセーです。

例えば、庭の草むしりについて、ついつい考え込んでしまう「雑草のライン」を読んでみてください。独特の思考回路が辿れます。

それから、性教育について、こんなことまで書くの?と思わされることまでしっかりと書いています。本気で書いていることがひしひしと伝わってきました。

だから、この本を音楽ファンだけに留まらせておくのは、実にもったいないことです。



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