「運が良い人」と「運が悪い人」の違い
1つ前の記事で紹介した本と同じ著者(投資家の藤野英人さんという方)の本を読みました。
これもすごく面白かったので紹介します。
本の中で特に面白いと思った項目が、「運が良い人」と「運が悪い人」の違いについてです。
すごく抽象的なテーマですが、これを実際に実験した海外の研究者がいるそうです。
誰から見ても明らかに運が良いと思う人100人と、逆にとにかくツイてない人100人を集めて、いろんなテストをしたそうです。
例えば、コイントスをして表裏がどれだけ当たるかや、パーテーションの向こうにいるのが男性なのか女性なのかを当てるテストなど。
多くのテストをしましたが、結果は運が良い人も悪い人もほぼ互角の結果だったそうです。
ただ1つだけ両者に大きく差がついたテストがあったそう。
それは、制限時間内に両者に新聞を見せてその中に写真が何枚載っているかを当てさせるテストです。
このテストでは運が良い人グループが圧倒的に正解率が高かったそう。
それはなぜか。
なんてことない話なのですが、その新聞の2ページ目くらいに「この新聞には写真が34枚載っています」と大きな字で書かれていたそうです。
運が悪いグループの人はこれを見落とした人が多く、運が良いグループの人はこれに気づいた人が圧倒的に多かったのです。
フワッとではありますが、ここに「運が良い」とはどういうことなのかが出ている気がします。
運が良いとは、周りに落ちているチャンスに気づく力に近いのかもしれません。
これを受けてここからは自分の解釈ですが、運が良くなる方法について3つ考えてみました。
まず1つ目が、「なるべく普段からキョロキョロする」こと。
上述の新聞の例でもそうですが、目の前のことだけ真っ直ぐに集中するのは良いことですが、視野が狭くなってしまってその外にあるチャンスや楽しいことに気づかなくなってしまう。
なのでなるべくキョロキョロしながら生活するのが良いと思いました。
2つ目が、「日常に小さな想定外を取り入れる」こと。
いつもの生活パターンの外にあるチャンスに出会うには、小さくても良いので固定ルーティンからちょっとだけ外れることが大事かと思います。
そして一番大事な3つ目が、「自分が運が良いと思い込む」こと。
これ本当に大事だと思います。
赤色を意識すると街の中が赤色だらけに見えたり、犬を飼いたいと思い始めた人がやたら毎日犬を見かけるようになる現象を「カラーバス効果」というそうです。
頭の中で意識していることが、脳の検索エンジンになってしまう現象です。
自分が運が良いと思うと日常で運が良い根拠を脳が常に探し出し、逆にツイてないと思うとツイてない根拠を探しながら毎日を送ることになります。
おそらく運が良い人も悪い人も実際には大して変わらず、日常から何を抽出してるかの違いなのだと思います。
なにせ明日から、ツイてる根拠を探しながら生活したいなと思いました。