「ヤフーとその仲間たちのすごい研修」の読書メモ

この本は、地域課題解決プロジェクトとして、大企業の幹部・リーダー候補生が混成チームを組み、地方地域の社会課題を見つけて解決策を町長に提示するという異業種コラボレーション研修での体験談が書かれたもの。


”『フォロワーシップ理論』”

リーダー自身ではなく、リーダーを支える部下(フォロワー)の行動や考え方に焦点を当てたメソッドのこと。
当事者意識を持ったメンバーが能動的、自律的に動くことで、強力なリーダーが率いるのと同等か、それ以上の成果が出せるという考え方で、いわばカリスマ不要の組織論のこと。


”「研修って何だろうっていうことを考えると、全体を一律に引き上げることではなくて、それぞれの人が一歩前進するような手助けをすることだと思うんです。」”

多種多様な人たちがそれぞれのゴールに向かって一歩踏み出すことが研修の目的だと述べています。


”『はたらくを楽しもう』と『楽しくはたらく』は違うよね”

仕事は大変でつらいことも多々あるんだけど、何かを成し遂げた時に「ああ、やってよかった」と思う、それが「はたらくを楽しもう」だと思うんです。
もちろん、楽しく働くことは大切ですが、楽しかったけどやり残したことが残るよりも、終わった後のやり切った感があれば成功なんだと思うんですよ。


”あらゆる人材育成は、組織の戦略達成や組織・事業の存続といった目的を叶えるための手段にすぎません。”

その意味で、人材育成は「経営に資すること」が常に求められます。
経営学的に言えば、競争優位をつくり出して他社と差別化することです。
そして、「企業の経営に資する=企業の競争優位」と捉えたならば、当然、差別化された研修を自社で開発し、他社と違う教育を施さなければなりません。
パッケージ化された企業内研修を外部のベンダーから買っていては競争優位にはつながらない。

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