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『Tokyo Shady.』の再反省と写真展。

こんにちは、写真練習家のきっちん篠山です📷


ゆんさんと制作した『Tokyo Shady.』という写真集で、

第10回 #私的写真集選手権 #松田忠雄

を頂戴したのはしつこく(←)申し上げている通りで御座います🙏



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『Tokyo Shady.』
主演: ゆん
制作: 篠山吉信


この写真集に関して、制作を終えた(選手権に応募した)タイミングでまず1つ記事を書きました💡


そして、有難いことに松田忠雄賞を頂戴したことが分かったタイミングで2つ目の記事を書きました💡


2つ目の記事では、

#フォトテクニックデジタル 誌の休刊に伴い講評座談会の記事が無く、篠山の写真集がどのように評価され受賞に至ったのかが分からない。

と思っていたため、、


適当に想像して反省してみた👍笑


のですが…どうやら同じタイミング(?)で 講評座談会の記事 がウェブ上に出ていたようでして💦

それに今さら気付いてしまいました。


ので!


改めて反省してみたいと思います👍←



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>藤井: では、続いて松田忠雄賞にいきましょう。

宜しくお願い致します🙏


>(藤井: )こちらも過去、最優秀賞をはじめとして何度も入賞している篠山吉信さんの作品『Tokyo Shady.』です。

いやぁ照れるなぁ💦←


>(藤井: )ストーリー仕立てですが、モデルのゆんさんは要所要所で印象的なポートレートとして登場し、全編を形成しているのは心象風景を表すような陰影の濃いモノクロのスナップ写真。
闇に閉ざされた若い世代へのメッセージが込められた作品です。

うんうん…って おい!

完全にネタバレやないかい!笑

まあ、それくらいは言わないと紹介はできないか、、自分も記事でそれくらい書いたかも?←



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>松田: この作品で、きっちんさんのネクストステージが見えたかなと思って、いいなと思いました。

これこれ、座談会記事で「きっちんさん」とか呼ばないように笑

しかし、ネクストステージ、ですか。

あまり そういうつもりは無いのですが…💦


>(松田: )女の子を使ってストーリーを組むというやり方は従来と一緒ですが、女の子以外の写真に新しい芸風が出てきたのかなという気がします。

芸風って(笑)

自分の記事でも書きましたが、ポートレート撮影が思うようにできない(かもしれない)タイミングだったので、その保険としてポートレート写真以外のボリュームを大きくできるテーマを考えて制作しただけなのです💡


>(松田: )写真集の最後に、コロナ禍にあって若者たちの夢がなくなっているといった現実に触れ、彼らに対するメッセージが書いてありますが、その部分は審査員の間でも賛否が分かれました。

だから、、ネタバレやめて頂けます~?笑


>(松田: )でも、僕は女の子が写ってない、モノクロの暗いトーンの写真から、違和感なくそのメッセージに導けているのは、やはり写真に力があるからだと思います。

モノクロの写真のトーンが暗いのは、印刷であんなに暗くなると予想できなかったためです💦笑

まあ、もともと暗いトーンではあるかもですが…


「写真に力がある」ですか。

うーん、意味は違うかもしれませんが、今回は特に強い写真を撮ろうと思って機材を選びましたし、メッセージがブレないように(ブレて伝わらないように)統一感をいつも以上に意識しました。

個々の写真に力があるかどうかは自分では分かりませんが、「写真集」としてはそこそこまとまっていて、力もあるのかなと思っています👍



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>(松田: )取り上げたテーマも、一番気になったテーマでもあります。
人が死んじゃう、っていうことに対してね。

そう、人が死んじゃうんですよ。

疫病(災害)で直接とかではなくて、そこから派生する社会の変化に圧し潰されて間接的に、ですよ。

そんな悲しいことがありますか。


>(松田: )希望がないとか、生活ができなくなると、人は死んじゃうんだというのを、すごく憂いたし、それに対して反応しているところに僕は感動しました。

それが届いて、刺さってくださったのであれば、写真の評価はどうでもよいです🙏

ありがとうございます。


>(松田: )それをちゃんと、写真を使って伝えているというのは、さすがだと思います。で、最後は笑顔で締めくくっているところもいいな、と。

あーーーーっ!!

ネタバレし過ぎじゃないですか!!!



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>北條:最後の笑顔がめっちゃパンチありますね。

ぼそっとネタバレ言うなーーーー!!笑



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>松田:要は編集力ですよね。この笑顔が撮れないのかと言われたら、撮れると思うんだけど、その前段階の暗さが、笑顔の伏線になるっていう。
見せ方ですよね。それが写真集のおもしろさかな、と思いました。

単純に、自分の考えたストーリーと伝えたいメッセージに合わせて写真を撮って並べただけではあるのですが、、

ただ、それはあっても、ゆんさんの表現のコントラストが抜群でしたので、その辺りは大きく強調できたのかなと思います👍



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>コバヤシ:いい写真だけをガーッてつないで、力技でやったんだと思う。

それは違います笑


>(コバヤシ: )以前は、こういうものを綿密に計算して作っていたと思う。でも、今回のやつは、自分なりにいいと思う写真で組んで、メッセージをグイッと入れて。

いえいえ、今回も計算して作っていますって!

最初にメッセージとストーリーを描いて、それに合わせて撮影をしています。

でなければ、上のような引きの意味不明な写真撮らないですって…笑



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ただ、ポートレート写真が思うように撮れないタイミングでしたし、十分な撮影時間(期間)も取れませんでしたので、特に人物写真に関しては「自分なりにいいと思う」写真を選んでギリギリ足りた感じでした。

なので、行間が多いといいますか、写真に後からメッセージを入れたと感じられる可能性はあるかと思います💡


また、風景写真(街写真)に関しては、ストーリーは先に描いていたものの、脚本レベルにまでは落とせていない段階で撮影を開始したため、それも後入れ感を助長する要素だったかもしれません🤔

実際写真が足りなくて、後からストーリーに合わせて撮り足しましたし💦


>(コバヤシ: )「篠山だ?!」「俺がきっちんだ?!」っていう感じがする。意地とか、想いとか、熱いと思うよ。熱い男だな、と思います。

ちょっと何言ってるかわからないです笑

意地は特に無いですが、熱い思いはあります。それは認めます👍

写真集に入れ込んだメッセージも自分が本気で感じて、本気で伝えたいと思ったものですし、その制作の仕方も、自分なりにベストを尽くしてやったつもりです。

ただ、「俺がきっちんだ?!」という考えはありません。

写真を目にして頂くために名前のインパクトは必要だとは思いますが…💦



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>松田:それをちょっとね、わざと女の子の分量を少なくしてやっているあたりが、おもしろいなと思いました。

繰り返しになりますが、そういう狙いではありません💦

ポートレート写真が撮りづらいタイミングでしたので、風景写真が多めでも伝わるテーマを選んで、撮って、構成しただけなのです。


>コバヤシ:もっと少なくてもいいな、と思ったけど。

いやー、、

人物写真(女子、かも)が好きなので、あまり減らしたくないです笑


>松田:そうね。それは思った。だから、ちょっと過渡期なんだろうな、という気がします。また続きを絶対見たいんだけど。

だから、勝手に話を進めないでいただけますー?

別に風景写真(心象写真)と人物写真のミックス、風景マシマシみたいな方向に行くつもりはないですから💦


ただ…同様な写真集として制作可能なテーマは持っているのですよね🐈



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>コバヤシ:みんな、ポートレートを撮れるようになると、まずは自分の好きな女の子を主人公にした小説みたいな本を作りたいと思う。
それから段々と、きっちんさんみたいな、写真がメインの写真集に気持ちが移っていくという傾向がある。

自分の好きなタイプの人を撮ろうと最初は思いますし、その人を主人公にした「好き好き写真集」を制作しようと思うのは自然なことですよね。

私もきっと、間違いなく(←)、そうでした。

ただ、私の場合、写真をメインにし切れているかどうかは分かりませんが、普通の人が見て恥ずかしいと感じない(言い換えると、「イタい」と思わない笑)ものにしなければならないという思いで制作を続けています。

そしていつしか、特に自分の好きなタイプでなくとも、テーマに合って、それを一緒に制作してくれるような人を選ぶようになってしまいました💦

それが良いのか悪いのかは分かりません。



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>藤井:モノローグに対する説明写真でも挿絵でもなく、心象風景のように見えるところに、きっちんさんの力量を感じますね。

それは、ちゃんとストーリーを最初に描いて、それが頭にある状態で撮るし、演者さんにも話をするからです💡

力量とかではなくて、誰でもそうすれば同じようになるのだと思っています。

想いは絶対に画に出ると信じていますので笑←



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>コバヤシ:モデルを撮ろうが、風景を撮ろうが、根本的に写真がうまいから、必ず賞レースに入ってきますね。

写真、うまいですかねえ。。

写真がうまい人は山のようにおられるますし、全く敵わないなぁといつも感じています。

ですが、いつも言いますが、写真集であれば多少は戦えるかなという小さな地震(震度2←)はあります💡

ただまだまだ、写真はもちろんのこと、写真集づくりに関しても改善点は多く大きくあると感じていますので、精進あるのみでございます。


>(コバヤシ: )ところで、賞レースに入ってくると言えば、_Waiwanさんは自分のメッセージではなくて、女子の側の立場みたいなのを巧みに使ってくる作家さんですね。

えっ、わいわんさんの話に繋げるんですか!笑



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『Tokyo Shady.』
主演: ゆん
制作: 篠山吉信



📷


写真展のお知らせ


10月19日(火)~24日(日)まで、東京・渋谷ギャラリー・ルデコにて、写真展「私的写真集選手権」Vol.9が開催されます。

私の『Tokyo Shady.』も展示されますので、もし宜しければ足をお運び頂ければと思います。

また、同写真展にて、少部数ではありますが、

・『Tokyo Shady.』(オリジナル版=受賞版)
・『Tokyo Shady.』(改訂版)

の販売も行う予定でございます。(展示も両方します)

宜しくお願い致します。

※ご来場の皆様へ
●ご来場・閲覧時は必ずマスク着用でお願いいたします。マスクを着用されていない方は入館をお断りさせていただきます。
●風邪の症状が見られる方はご来場をお控えいただきますようお願い申し上げます。
●入場時に検温を実施させていただきます。37.5度以上の場合は入場をお断りさせていただきます。
●受付に消毒液を設置しますので、入場前後での手指の消毒にご協力ください。
●混雑状況に応じて入場制限を実施する場合があります。
●会場内ではソーシャルディスタンスを意識していただくとともに、会話は極力お控えください。



📷



写真集『Tokyo Shady.』の写真より(ボツ写真含む)
モデル:
ゆん
撮影機材:
Sonnar 1.5/50 + Leica M Monochrom
Rollei Sonnar 2.8/40 + Leica M9
Kodak PORTRA 400 + Rollei 35S (Sonnar 2.8/40)



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