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【ぶらり散歩】東京駅で新幹線三昧!

できるんだろうな〜とは思っていたがやったことがなかった。

新幹線に「乗る」のではなく、じっくり「眺め倒したい」。
そんな願望を自分が秘め続けていたことをある日急に思い出す。
いや、思い出すというと、記憶のトンネルに潜って見つけ出すというニュアンスがあるが、そうではない。なんかこう、突如ポンッ!!って感じで頭に閃いて、そういえばそれって心のどこかでずっと願ってたかも!という感じ。

街歩きもいいけれど、東京駅にずっといて、往来する新幹線のラインナップを「鑑賞する」ってのは、かつて鉄分多めだったエアトラベラー的にはかなりの名案に思われた。

で、冒頭の話になるのだが。
普通の在来線電車では「入場券」があって、電車に乗らずともただホームに入って出てくるだけ、ということができる。旅立つ誰かを見送るとか迎えるといった場面に使うものだ。

新幹線ともなると当然お見送りやお迎えみたいなシチュエーションは在来線よりもあり得るわけで、だとすると絶対新幹線にも入場券があるだろうとは思っていた。

とはいえ自信がなかったので、事前に公式情報をググってみると、確かに存在した。

東京駅の入場券は150円(小児70円)だ。
※140円という情報を記載しているサイトがが見受けられたが古いようだ。

お〜、これさえあればホームで新幹線三昧じゃ!
と心躍らせて東京駅へ。

一口に新幹線と言っても、今やたっくさんの種類がある!
日本全国にはいつの間にか10種類もの新幹線が駆け巡っているのだ。
そのうち東京駅発着は7本!
・東海道新幹線
・東北新幹線
・上越新幹線
・北陸新幹線
・秋田新幹線
・山形新幹線
・北海道新幹線

東海道新幹線とそれ以外の新幹線では会社も改札も異なる。東海道新幹線はJR東海、その他はJR東日本。
さて、どっちを見に行く?

そりゃぁせっかくだもの、東日本に行きますよ!
東海道新幹線は通勤でも良く並走して見かけるからね。


いざ、入場!

JR東日本の新幹線券売機で入場券を買おうとしたが、うんともすんとも言わない。何だ何だ、ここまでの乗車券(紙の切符)かICカードを入れてください!? この大都会東京、そして世界最先端の鉄道システムを誇る新幹線の券売機で切符かICカードだと!!モバイル非対応なんかい!なんかガッカリ。必要以上にガッカリ。こういうとこなんだよな、日本の残念なところ。。

モバイルScuca、モバイルPASMOの人は「みどりの窓口」に行列しないと入場券を手にすることはできないので注意されたし。

人間相手に切符買うなんて久しぶり過ぎてドキドキしてしまったではないか。それでもまぁ、「THE 切符!」という感じはID(入場許可証)をもらったみたいでそれなりに嬉しさもある。

これを改札に突っ込んでホームへと上がる時、まるでテーマパークのゲートを潜ったような気分に近いものを感じた。かつて出張でしか通ったことのない改札であり、プラットホームだ。


スーパーヒーロー

ところで。
この日、改札とホームには一際異彩を放つ目立つある集団がいた。皆一様に心なしかこわばった表情をしている。その目には緊張が見える。

彼らは被災地石川県へと向かう、東京消防庁の精鋭消防隊員133名だった。
すでに地震直後から現地入りしている先発隊の交代要員が、奇しくもこの日のこの時間。現地へと出発するタイミングだったのだ!

紛れもないスーパーヒーローたちとの邂逅に胸が熱くなった。「ありがとう、どうかお願いします、ご無事で」と呟き頭を下げる(心の中で)。。物見遊山でカメラ片手に新幹線パラダイスを泳いでいる自分が恥ずかしくなる。。。いや、彼らの勇姿もしっかり収めて発信するんだ。


新幹線と働く人々

しかし驚いた。こんなにもバンバン発着するのかと。
金沢、長野、新潟、越後湯沢、仙台、盛岡…
はくたか、とき、かがやき、あさま、たにがわ、やまびこ、つばさ…
めくるめく目的地と名称と車種?のラインナップ!
鉄道ファンでなくとも楽しくなるに違いない。

当たり前だが、出張となると1本しか乗らないし、悠長に他の新幹線を眺めている余裕などない。だからこうして腰を据えて新幹線そのものを見まくる、というのはとても贅沢なものに感じられた。

日本は東京を中心にどんどん狭くなっている。
そう認めざるを得ない光景だ。

車両の躯体の美しさに目を奪われつつも、そこで働く方々も否応なしに視界に飛び込んでくる。

そして、その凛とした姿もまた心を打つのであった。運転手、清掃員、警備員、アテンダント、駅員。制服に身を包んだ彼ら彼女らは背筋正しく、礼儀正しく、このとてつもない大動脈を止めることなく正確に動かし続けている。



駅弁

新幹線の旅の楽しみといえば、駅弁だろう。
そういえば先のスーパーヒーローたちも誰一人かかさず駅弁の入ったビニル袋を携えていた。駅弁は被災地を間接的に支えてもいるのだ。

家では妻のおいしいご飯が待っているので今日は買わないものの、改めて冷やかしに眺めてみる。実に魅力的でそそる弁当たち。19時頃と言うこともあって飛ぶように売れていき、完売御礼の札がいくつも立っている。

しかし、ふと思ったのだが、海外からの観光客が増えている中にあって、英語表記、アレルギー表示、ハラール対応などはどれほど進んでいるのだろうか?ちょっと見た限りではいずれも非常に心許ない気がした。

せっかくの観光資産なのに、どれを選んだら良いかわからずフラストレーションが溜まるのではないか?と要らぬことが気になった。後日調べてみると、ハラール対応した弁当を販売している売店も駅の中にはあるらしいが、わざわざそこを目掛けて行くムスリムはどのくらいいるか疑問だ。

こうした点も、日本は「まだまだ」なのだ。ま、だからこそ微力ながらそうしたことを補完する情報発信を個人的にしていきたいと思う。


あっという間

入線する新幹線に歓声を挙げる親子に見入ったり、全部の種類の車両を撮影しようとうろちょろしているうちに、あっという間に90分が経過した。

150円の入場券でホームに入れるのは2時間まで。それを超えると改札を出るときに超過料金がかかる。

しょっぱなからヒーローに会えたこともあって、結構胸いっぱいになったのでここらへんで退散することにした。なんてコスパの良いワクワク体験だ!

膨大な撮高の動画からストーリーを紡いで何本のインスタ投稿ができるかな…なんて考えながら帰路についた。


今回のちょっとイレギュラーなぶらり散歩はお楽しみいただけましたか?
やっぱ男子は新幹線とか飛行機とかにワクワクしちゃいますよね〜。
よろしければスキを、そしてまた次回の散歩でお会いできるようフォローもお勧めします。

それではまた!

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