見出し画像

【ぶらりではない散歩】ビーチクリーン初体験!真夏の逗子葉山が最高すぎた

この夏一番の熱い(暑い)体験が待っていた!

ひょんなことから「ビーチクリーン」というものに参加することになった。

ビーチクリーンってご存知だろうか?変なところで区切って良からぬ想像をしてはいけない。Beach+Clean=海岸美化活動のことである(英語ではBeach cleanup)。

ボクのチームメンバーの一人、杏海(アンミ)が大学生時代に立ち上げた学生団体が今も受け継がれていて今でも参加しているというので、なんだか興味が湧いた。ボクは普段はエコバッグも持ち歩かないし、水もガンガン使ってしまう地球に厳しいおっさんなのだが、インスタのネタに困っていたんで(動機が不純すぎ!)。

アンミはその名前にも「海」の字があるように、生まれこそ海なき西東京市であるものの、物心ついてからは葉山の山と海に抱かれて真っ直ぐな心でスクスクと育った。仕事においても驚くほど素直で何事にも一生懸命取り組むから絶対的な信頼をおいている。そしてまた、見ての通り、芸能人になっていてもおかしくない美貌の持ち主でもある。

アンミ

ところで、葉山といえば旧御用邸のある避暑地として昔から名高く、こぢんまりとした街並みもどこかリゾート感が漂い、外国人にも人気の移住先となっている。自宅からほど近いにもかかわらず、ちゃんと訪れたことがなかったのだが、間違いなく夏の青空と入道雲がパーフェクトマッチする自然豊かな落ち着いた秘境といえる。


逗子からスタート

とある酷暑の土曜日。京急の逗子・葉山駅でアンミおよびもう一人のメンバー「おでん」と待ち合わせ。おでんは都会人なので笑ちょっと遠方からの参加だが、ちょっとしたトラブルで遅れるというから、先に気の利いた場所で待つことに。

ビーチクリーンは夕刻からだが、2時間ほど前に集合して寄ることにしていた「映えスポット」に向かう。

ミサキドーナツ

逗子・葉山駅南口から徒歩2分。これ以上かわいくできる?ってくらいキュートなドーナツ屋さん「ミサキドーナツ」へ。

「リゾートにキタァ!」感200%の瀟洒な店の客入りは程よく、4人がけのテーブルがちょうど一つ開いていた。早速、これでもかと言わんばかりに魅力的なビジュアルとフレーバーをアピールしてくるドーナツに嬉しい悲鳴をあげながら思い思いの注文。

ピーチティー、ピスタチオ、イチジクのドーナツと、アイスティーにピーチティー
図らずも緑一色なおっさん(撮られ慣れておらず固まる笑)

とりあえず一つ食べ終えた頃、おでんが平謝りしながら無事到着し、3人でキャッキャしながら愛らしいドーナツを頬張る。おでんは史上最強のムードメーカーなのだ。店員さんはとても爽やかで、おそらくこれまで何千回と撮らされたであろう客の写真を今日も撮るハメになっても、快く応じてくれた。

ドーナツは食べちゃった

予定より30分ほど押していたので、今回のガイド役のアンミが焦り始める。実は、もう一箇所、ビーチクリーンの前に寄ることにしていたスポットがあるのだが、バスに乗らねばならない。そんな時でもちゃんと出発時間を調べてくれ、ほぼジャストインタイムで乗り込むことができた。

バスまもなく到着。今時は、いかなる瞬間も逃さず「とりあえず撮っとく」ものなのである


葉山の海小屋

向かった先は葉山の一色海岸。海沿いのルートは渋滞気味だったので、山から下るルートを選んで颯爽と到着した(さすがアンミ、地元民)。
御用邸前のバス停から砂浜へと抜ける山道を駆け下ると、決して大きくはないが、映画のロケ地ですか?と思うほど完璧な「セット」がそこにはあった。

なんかジブリっぽい!?

何かの海外ドラマで見たカリブ海のビーチテラスのような陽気な雰囲気の海の家「海小屋」にピットイン。ここの店員は全てアンミの顔馴染み。彼女は普段、"第二の職場"的にこの場所でお手伝いをしているのだ。フランクに挨拶を交わす姿はとても生き生きとしていて、その笑顔には「ここが私の世界」という文字が書いてあった。アンミの拠り所を見ることができた気がして、なんだか嬉しいようなホッとしたような。

一方、おでんくんのはしゃぎっぷりはMAXに。聞けば、なんと海に来たのがほぼ人生初というではないか!「えええ、これが海!?最高すぎる〜〜〜」を連発。来てよかったね!おかげでこっちも気分最高だぜ★

感動中...

食べたばかりのドーナツで、胃袋はちょっと膨らんでいたし、気づけば本番(ビーチクリーン)までわずかな時間しか残されていなかったので、ビールとコーラ+イカリングで乾杯し、写真を撮りまくっておいとますることに。時間があったら半日ぶらぶらしてもいい魅惑的なスポットだった。


逗子海岸でビーチクリーン!

突然だが、ビーチクリーンをやる意味ってなんだろう?もちろん、ゴミを拾って本来あるべき美しい海岸線を取り戻し維持することではあるのだが。実はビーチクリーンはある意味で、一つ大事なことのきっかけになるものだと知った。

日常生活では、何気なく大量のプラスチックを毎日廃棄している。そのうちの少なくない一部は海洋へと流れ着き、その一部は漂着して岸辺を汚す。一方、漂い続けるプラスチックは風雨により劣化し細分化されて、マイクロプラスチックという5mm以下の小さなフラグメントになる。そうなると、海洋生物が過って食べてしまい、場合によってはそれを人間が捕獲して食料にする。

で、マイクロプラスチックには有害物質を吸着しやすい性質があるのだが、WWFの統計によると、人間は一週間あたりなんとクレジットカード一枚分(約5g)、ひと月あたりレゴブロック1個分(約21g)、1年では消防隊のヘルメット1個分(約248g)を食べているとか!全くそんな実感ないけど、平均するとそうなるらしい。。。。身の毛がよだつ!

こんな話をアンミがする時、その眼差しは遠く物悲しげで、それでいて私がなんとかする!という決意を感じさせる。

遅ればせながら到着した逗子海岸では、すでにビーチクリーンは始まっており、我々もいそいそと参加させてもらった。

参加させてもらった学生団体は「SEA HOPE」。アンミが名付け引き継がれている。「我々が海の希望でありたい」。シンプルで力強い想いをストレートにその名に冠したこの活動、現在は明治大学在学中の若きエースがバトンを受け取りしっかりと運営している。

2021年8月。初めはたった一人で始めた活動も、マル3年たった今日は30人近い参加者を抱えるまでに拡大していた。学生主体でありつつ、社会人(おじさん含む)も高校生までもが嬉々として参加している。きっとアンミの胸は熱くなっていたに違いない。

回を重ねるごとに新たな参加者が加わる。その度にアンミは自ら声をかけに行き、温かく迎え入れるという。彼女の心にはおおらかで穏やかな海があるのだ。本当に、オフィスに閉じ込めておくのがもったいない人物だから、マネージャーとしては彼女の人生を尊重すべく立ち回らねば(キリッ!)

おでんはアンミのアドバイスを受けながら、着々とゴミ回収袋を膨らませている。さながら、宝探しが止まらない!とでもいうように。おでんの集中力、理解力、行動力、気配り力はピカイチで、尚且つ笑顔を絶やさない。だから誰にでも愛される。今回も、もじもじしているおっさんのボクを尻目に積極的に参加者と話を弾ませていた。

ボクも撮ったり拾ったりと勝手に忙しくしているのだが、拾うことが一番大事だが、(活動を発信して)広げることも同じくらい大事だ…とか思いつつ。。。

いや、いじけてんのかい!
で、たそがれてんのかい!
江ノ島の向こうに富士山が見えたんだ

1時間ほどの活動を終え、皆が拾ったゴミを寄せ集める。なかなか大した量である。参加者の顔にはどこかしら達成感が感じられた。みんないい顔だ。中には、放置されていた飲みかけのワインボトルまであったが、観光客よ、ちゃんとせいや。。。そういったことを思ったあたり、この活動の影響で少し視野が広がり、ほんの少しだけ地球に優しい人間に近づけた気がする(いや、まだまだ生意気すぎるな)。

ちょっと疲れたおでんとボクは、小休止ののち砂浜をぶらついて「盛れてる写真」撮影大会を繰り広げたのだが、正式プログラムでは1時間のフリースビー大会が開催され、大人気なくもアンミチームが優勝することになったのだった。

はじめてのビーチクリーンを終えて

なんと清々しく心豊かな1日だったのだろう。なんと屈託のない活気に満ちた旅路だっただろうか。この余韻、しばらく大切に噛み締めよう。

実は今回、一緒に参加するはずが都合により来れなくなったメンバーがいたが、次回はぜひ一緒に逗子葉山とビーチクリーンを満喫したい。

こんなにも愉しく、それでいて地域にお金を落とし、地球に優しいのだから三方よしというものだ。コンクリートジャングルと喧騒を抜けて自然に触れ合うことの意味もまた大きい。

キッカケを作ってくれたスーパーガール、アンミに心から感謝し、いつもより少し綺麗になった逗子海岸を後にした。


さて、今回の散歩(というより観光と活動だけど)もお楽しみいただけましたでしょうか?夏の爽やかなシーブリーズと陽射しを感じてもらえたなら最高です。さらに、ビーチクリーンに興味をもっていただけたなら、言うことなしです!

アンミが立ち上げたSEA HOPEのホームページを貼っておきますので、是非チェックしてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?