【ぶらり散歩】横浜野毛の安くて旨い名店は外観だけで結構わかる
先日の桜木町裏表散歩では、昼間の野毛を少しのぞいた。ぜひ夜も!というリクエストもいただいたので、今日は妖しい本領を発揮する野毛の夜を仕事終わりにぶらり訪れてみた。
とはいえ、18時頃だったからか火曜日がいつもそうなのか、割合ひっそりとしていた。呼び込みのお兄さんたちが「こんなに人が少ないのも珍しいな」とか囁き合っていたくらい。
みな盆休みで十分羽を伸ばしたばかりだから一杯行こうという気になるほどストレスがまだ溜まってないのか。
ちなみに、ボクは酒が飲めないわけではないが、今宵は一滴も飲まないつもりだ。どの店にも入らない。食通じゃないから上手に食レポできないもん。あと、独りで飲むのが苦手だったりする(そっちが本音だろ)。
独りでぶらっと暖簾を潜っていい店を見つけ、行きつけを作るという飲み方をする人は格好いいと思う。が、そこまで酒そのものを好きなわけでもないし、カウンター越しに大将としっぽり会話するなんて気疲れする。
だから、本当に練り歩くだけ。
居酒屋の雰囲気は大好きだ。軒先にかかる赤提灯も、雑然とした店内で談笑する人たちを見るのも、景気の良い呼び声をあげる店員も。その空気を吸うだけで今日は十分なのだ。
ただ、一つチャレンジをしてみようと思った。
実は、ボクはうまい店、うまいメニューを見つけるのが下手だ。奥さんと行ったレストランでボクと奥さんはいつも違うものを注文するのだが、95%の確率でボクは「外す」。。そして奥さんに「まただ〜」と笑われるまでがセット。なんというか、嗅覚が鈍いというか狂っているらしい笑 (もし奥さんとボクが逆だったら奥さんがいつも不満なだけだから、これはこれでいいのだ汗)
でも。今日は改めて自分を試してみたい。店構えや立地、客の入り具合から総合的に評判の良い店を見極められるか。本当においしいか居心地がいいかは自分で体験しないとわからないが、それだと主観にすぎない。なので、直感的に「ここは評判良いだろ!」と思った店のレビューをGoogleで確認してみることにした。
ただし。明らかにこの早い時間から賑わっている店は除く(見るからに流行っているでしょ)。店内がよく見えない店限定で!
1軒目 大黒屋
ボクが考える評判の良い店の店構えの条件の一つは、「老舗感」だ。この大黒屋の面構え、どうだろう。看板やのれんに昭和を感じるよね!手書きだもん。しかも、野毛において天ぷらはそんなに多くないんじゃないか。ということは、競合が少ないので「野毛の天ぷらといえば大黒屋」ということで長年通い詰める常連がいそうじゃないか。
果たして「正解」は!?
おお〜、これは評判店と言って差し支えないスコア!
レビューによれば、店員さんの接客が感じいいとある。外も中も居心地が良い優良店のようだ。
2軒目 鳥芳
だいたい、「とりよし」という名前の焼き鳥屋さんは名店が多い、というのがボクの持論だ。いや、本当は、たまたま地元に同名(漢字は違う)の名店があるので「とりよし」=うまいというイメージができており、ここも評判なのではと短絡的に推測したに過ぎない。単細胞だ。
年季の入ったどでかい赤提灯と、換気扇から黙々湧き上がる香ばしい煙。こぢんまりとしているが、思わず立ち止まり吸い込まれて行く客は少なくないと思われる。
うわぁ!4を超えてきた〜。これはかなりの名店と言って差し支えない!
なんか自信ついてきた。
3軒目 鷹一
続いてここはどうだろう。
先ほどの大黒屋と似た雰囲気がある。看板は新調しているようだが、建物は古そうだし、煌々と明かりのついた生簀が「活魚」「活いか」などの新鮮な魚介を提供することを約束している。しかもジビエをも扱うというマニアックさまである。
刺身が旨そうなこの店の評価は果たして…
やっぱりかなり良かった!
イカ造りが人気で予約しないとなくなるらしい。ここは今度来たいな。
4軒目 小半
この店も、店構えに気合を感じるぞ。
大きく重厚な一枚板の看板に、年季の入ったのれん。
のれんを見ないと「こなから」とは読めないあたり、通が通いそうな割烹という雰囲気を感じるではないか。
喫煙可能な店舗が激減する中、外に置かれた灰皿が喫煙者OK!とさりげなくアピールしており、喫煙客も安心して入れそうである。最近は喫煙者が減ったが、古くからの常連のおじさんに愛煙家は多そうだ。
ウヒョ〜〜!4.3!これはすごい。「リピート決定」と言い切るレビュワーがいることから、一見さんでもグッとハートを鷲掴みにされてしまうことがわかる名店だった。
5軒目 若竹
ラストチャレンジはこちら。
おそらくカウンターしかないと思われるこの手の「狭い店」は名店である確率が高い(はず)。一見小綺麗なので最近できたのかと見せかけて、想像するに、相当歴史が古過ぎていいかげんリノベしないと…ということで最近新しくしたのではないか。つまり歴史は長いのでは?
ちなみに、グルグルあたりをそぞろ歩いていると系列店を発見した。「本店」と同じ形の提灯がかかり「其の弐」とある。こちらも手狭で、のれんをかけあげて入ろうとしたサラリーマン風の男性が、満席を理由に謝絶されるというシーンを見かけた。
野毛には、複数店舗展開する店もちらほら見られるが、固定客が増え手狭になったからこそそういうことになるのだろう。
ということで、このラストチャレンジの結果は…
当たった当たった!ああああ、焼き鳥旨そう〜〜〜!ここも絶対入りたい店リストに追加しておこう。
終わってみれば、野毛の名店5選をいい感じに紹介できてしまった笑
野毛はちょっと、わかりやす過ぎたのかもしれない。名店当てを苦手とするボクが全て的中させるくらいなのだから。
新しめの店舗はこの時間はかなりガラガラ。一方で、老舗と思しき店は早くから歓声が聞こえたりのれんをくぐる客が見られたりと対照的だった。
昭和レトロで落ち着きたい舌の肥えた中高年の通う店がひしめくのが野毛の良さではあるが、綺麗で清潔な新しい店にも野毛のこれからを背負って繁盛していってほしいものだ。いずれ「時代がついて」渋さが増していくことだろう。
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