なんと知的で美しい英語なの!!品のある英語を話そう
英語って、こんなに美しい表現ができるんだ!
そんな感動をもたらしてくれたのは、数日前に知り合ったセブ出身のフィリピン人英語講師兼コンサルタントのJessa(25)。普段やっているフィリピン人講師揃いのオンライン英会話とはまた別に、SNSで出会いました。
ご存知かもしれませんが、そもそもフィリピン人は概して英語が得意、かつネイティブ並みにアメリカ英語が達者です。
フィリピンの公用語は英語で、小学校から大学まで全科目の授業が英語で行われます。さらに、3歳からおうち英語を習い始めたという人も結構いました。
とはいえ、やはり堪能レベルは千差万別。そんな中、Jessaとはまださほど会話量が多いわけではないのですが、何回かチャット往復しただけで、十二分に強烈なインプレッションを与えてくれました。
何がと説明するのはとても難しいんですが、一言でいうととても洗練された印象!
実際の文面を見た方が早いですね。
まず、ボクの仕事の説明に対する彼女の返答をご紹介しましょう。
ボクの説明:
Once I've been a designer and an art director but now I work as a strategic planner. I suggest and execute communication plans for our client companies in the beverage and healthcare industry.
前はデザイナーやアートディレクターをしていましたが、今は戦略プランナーとして働いています。飲料業界やヘルスケア業界のクライアント企業のコミュニケーションプランを提案し実行しています。
ボクの説明:
What is essential is that I can depict a bigger picture including not only designs but the whole communication strategy.
Design is important to tell something to customers and evoke some emotion, but it's just a piece of the whole communication.
A comprehensive strategy includes sales goals, target insights, effective channels, the right timing, special offers, and creative expressions.
So I treat various data, communication technologies, and market research aside from designs.
一番は、デザインだけでなく、コミュニケーション戦略全体を俯瞰して描けるという点ですね。
デザインは、お客さまに何かを伝えたり感動を与えたりするために重要ですが、それはコミュニケーション全体の一部です。
総合的な戦略には、販売目標やターゲットインサイト、効果的なチャネル、タイミング、特典、クリエイティブ表現などが含まれます。
なのでボクは、デザインだけでなく、さまざまなデータやコミュニケーションテクノロジー、市場調査なども取り扱うんです。
いやいや、全然畑違いなので肌感を持って理解することはできないでしょうが、十分に正確にイメージを捉えてくれてます。もともとわかりにくい職業なんですのよ、マーケターってね!
ボクは、この英文を見て「これが上級者かぁ」とひどく感嘆したのでした。
具体的には次のようなポイントにグッときました。
・appreciateってこういう時にも使うんだ
・incorporating A = Aを組み込んで →知らなかった
・alongside A = Aと一緒に →知ってたけど使ったことなかった
・envoke the desired emotions
→desiredは、こちらが意図的に相手に特定の感情を抱かせようとしている感じをバッチリ体現する名単語だな!
そして、何より最もハートを射抜かれたのは、ひとしきり会話を終えてJessaが就寝モードに入る前の挨拶でした。
ちょっとビジネスライクという感じもしますが、心地よい親密さも漂わせる絶妙なトーンだと思いませんか? これほどまで丁寧な英文に触れたことがなかったもので。。
I hope you found our discussion just as enlightening as I did, Nao san.
何んて大人っぽい表現なの!すぐどこかで使いたいぐらい。
as〜asなんてasapくらいしか使ったことないですわよ!それにenlightingって!啓発的なって意味だけど、こういう文脈でとても輝く言葉ですね。
I must bid you goodnight.
bidは「(別れなどを)告げる」という書き言葉ですが、使ったことも聞いたこともなかった。biddingで入札という意味は知っていたものの。
まぁ、単語とかフレーズも新鮮だったんですが、何より、話の運び方が洗練されている。相手へのリスペクト、不快にさせない気遣い、自分の事情を飲み込ませる意思…つまり、コミュ力が最高。スマート。
どこの大学出ましたか?偏差値は?どんな資格を持っている?そんなこと聞くまでもなく、知的レベルの高さと備わった処世術、気品を感じさせる。Jessaは、そんな「できる!」と思わせられる逸材です。
今日の最後に、「あなたの聡明さと英語には感銘を受けました」と伝えたら、これまたこんな素敵な言葉が帰ってきました。
あ〜もう、弟子にしてください! 笑
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