【ぶらり散歩in台湾】台北のズッコケグルメ珍道中
台湾旅行の一番の楽しみはといえば、グルメをあげる人が圧倒的なのではないだろうか?世間には台湾行ったらこれ食べろ!と言ったレビューが溢れかえっている。実際、同僚なども台湾は美味しかった!と絶賛していたし、台湾行って来たと言ったら「何が美味しかったですか?」という質問が真っ先に飛んできた。
満面の笑みで
〇〇の小籠包が最高だった!
△△の魯肉飯(ルーローハン)が気に入った!
そんなふうに言えたらスムースに話も弾むのだろう。
だけど。。。あえて言わせてください。
え? そんなに感動するほど旨いもんある?
これが今回の旅で感じたボクの嘘偽りのないショージキな気持ち。
どこの何がそんなに美味しいのか逆に教えて?!(真剣)
行ったところが悪いんだ!…そうなのかもしれない。
しかし、YouTuber、ブログ記事をいろいろ見て食事処や食べ物を厳選したのだよボクだって。レビューも見たのだよ。外したくないから有名店にしたのだよ??台湾のトモダチにだって聞いたんだ。あいつらの舌、全員どうかしてるの?
これだけの情報社会で、体験する前からほとんどのことがわかってしまうこの世の中で、一体どうやったら「飯を外す」ことができるのか?と疑問に思われるかもしれない。しかし、それができるのがボクの類稀なる特技なようだ。
ボクよりも5倍は味にうるさい(いや繊細というべきか)奥様は、今回の台湾旅で、食に関しては暴言を吐いていたっけ。
「今度、(横浜の)中華街で食べ直そう」
「今度、(横浜の)高島屋の鼎泰豊行くぞ」
※鼎泰豊(ディンタイフォン)=台湾一美味しいと有名な小籠包レストラン
おいおい。。。
さすがに、台湾人にもツアーガイドのボクにも失敬じゃね?笑 凹むわ。
とはいえ、全否定できない。確かに中華街で食べた中華料理、いや街中華だって、どこで食べても基本的にはとっても美味しいと思って来た。
これが本場と日本風アレンジの違いなのか?と思わざるを得ない。
いやいや、待てよ。やはり行った店が悪いのかもしれない。もしかしたら、台湾人のレビューはいいけど、日本人はこき下ろしていたかもしれない。あるいは、たまたまボクらのだけあまりよくできなかった料理だったかもしれない。さらには、ボクらの舌だけがバカな可能性も否定できない。。
なので、台湾料理を否定する気は全くなく、ただただ噂通りの至福のグルメ体験ができなかったことが残念でならない。
お前、具体的にどこで何食ったんだよ?
ですよね。。ちょっとつぶさにレポートするので、先輩方の目でチェックしていただけたら嬉しい。
(1)魯肉飯(ルーローハン)
中正紀念堂に行ったついでに、徒歩7〜8分圏内にあった金峰魯肉飯を訪ねてみた。ちょうど昼時ということで、テイクアウトの長蛇の列ができている。ローカル御用達!という感じでネットで見た通りの人気ぶり。
イートインするのはもっぱら観光客という感じで、多くの中国人客に紛れつつ、相席で古めかしいテーブルにつく。
台湾のこういったローカル店では、紙に鉛筆で注文を書いて渡すのが主流だが、回転を良くするためだろうか、老舗の構えには似つかわしくないQRコードで便利にスマホ注文することができた。注文用紙と違って商品の写真が掲載されているのも安心できた。
名物の魯肉飯と、空芯菜、海鮮スープの小さいやつをそれぞれ頼んでみた。
あれれ…めっちゃあてが外れた。前回の台北出張で現地の同僚が連れて行ってくれた別の店の魯肉飯は結構うまかった気がするのだが。店の個性とボクら相性の問題なんだろうな。。。お店は悪くないよ。これからも頑張ってね。
(2)鶏排(ジーパイ)
九份・十分バスツアーの帰りに下ろしてもらって立ち寄った士林夜市の一代名物「豪大大鶏排(ハオダーダージーパイ)」。
夜市の入り口近くの一等地の一番目立つところに出店していて、行列ができている。テレビでも何度も取り上げられた「名店」。お店の人、顔よりも大きなサイズのチキンを一心不乱に揚げて続けている。そして皆次々にうれしそうに両手で抱えていそいそと食べ歩き。。。ついにボクらも憧れのクソデカチキンにありついた。
ただ年のせいなのだろうか。
(3)大腸包小腸
ダーチャンバオ・シャオチャンと読むが、英語名のTaiwanese sausage with sticky riceの方がイメージしやすいだろう。ソーセージ(象徴に豚肉を詰めたもの)を餅米で包み、それをさらに大腸で包んだもの…正しいのだけどこう説明するとグロいな笑 ツアーガイドの王さん(若き女性)がお勧めしていたのでちょっと並んで買ってみた。
むっつりしたおばちゃんが黙々とトングを操り「はい1個ね〜」と、熱々の出来立てを取り上げてくれた。
めちゃくちゃジャンキー。しかも、上のジーパイと一緒に食べたもんだから、胃にズンズンのしかかるったらありゃしない泣
胃腸が弱いのだろうか。
(4)牛肉麺・・・🙆♂️🙅♀️
もうね、これに関してはあわや喧嘩ですよ。せっかくなので(何が)、ちょっとしたエピソードを交えてご報告したい。
これまでの経験で、レビューも現地人のレコメンドも何も信じられなくなっている。奥様は「美味しいもの食べたいなぁ〜」と圧をかけ続けている。
ツアーガイドとしてはホテルのベッドで密かに再検討に奔走するしかない。
旅行前にテレビで見て良さそうと思っていた牛肉麺のお店(江牛楼)が休業から再開して、まさに今日が営業開始日!とときめいたが、以前から大人気で予約殺到していたので、今日はまず無理だろうとチャレンジもせず諦めた。
他に牛肉麺でめぼしいところは…と、日本人のレビューをさらい、雨でも行きやすい場所を確認し、店構えをチェックし(綺麗でないとダメ)、3軒ほど見繕って奥様にプレゼンするも玉砕。
かろうじて見つけた1軒は、行く機会があったら行こうとしていた龍山寺の徒歩圏内。犢立牛肉麵という小洒落たお店。若い人にも人気のありそうな映える感じがいいね、とここに向かうことに。
ちょっと箸休めに龍山寺の雰囲気も置いておく。
(ここは見応え十分で大変素晴らしかった!)
参拝を終え、霧雨の中を歩く二人。ボクは呑気に「普通の台北の街並み」を味わいながら歩を進めるのだが、一方の奥様はどうもまだ「牛肉麺」という未知のグルメに完全に乗り気ではないようで、口数が少ない。
およそ10分。店が見えて来たというところで、奥様が爆弾発言を放った。
「ねぇ、丸亀製麺、無いかなぁ〜」
。。。。
んもぉぉぉぉぅぅぃぃ、先に日本に帰れ!
と0.01秒だけ気色ばむボク。
慌てて「ジョーダンだってば」とフォローに走る奥様。その顔、全然ジョーダンって顔じゃないんすけど。
これだけ提案してんのにそりゃねぇべよ!と言ったがどうかもはや覚えていないが、ここまで来たんだから、とにかくいっぺん行ってみてから考えようよととりなす。こんなにわがままな人だったかな、もう。。。
1分もかからずお店に到着。確かに新しくて小綺麗だ(店の外観写真を撮る雰囲気ではなかったので写真なしです、スミマセン)。
はい、お待たせしました〜と、ガラス戸を開け、奥様と入店。するや否や…..
「クッサッ!」
奥様が見たこともないほど顔をシワクチャにしかめておるではないか。
おめぇ…失礼やろ…マジやめろ…
普段ボクより気遣いに溢れる奥様、徒歩の疲れも相まって日頃のおしとやかさを忘れてしまったようだ。
店内をぐるっと見渡して「確かにいい感じ…」と思いかけた瞬間に背後からクッサッが聞こえたので、ボクは化物をみるような感じで振り返ってしまった。そして大いにその態度にムカついたので、「もういい、外に出よう」と入店10秒で退散。店員とお客さんはポカン。
ボクらは店外で一悶着(店内から見えるっての)。
ボク:「いろいろ大丈夫な前提と聞いておりましたが?!八角もイケるっつったよね?」
奥様:「いや八角だけならええんやが、何かと混ざっとって、思わずウゲッって…。でもいいよ、一生懸命調べてくれたから我慢する…」
ボク:「無理してまで食べて欲しくない!やめよ!もう、美味しいものだけでお腹満たして欲しいから」
ちくしょうメィ!
奥様を喜ばせられない自分に嫌気がさし、プライドをかなぐり捨てて再検索だ!何を??決まってるじゃん、丸亀製麺さ!泣
あった….(・_・)
しかも、めちゃ近い。5分とかからない近所のカルフールに丸亀製麺入ってた。ラッキーだけど悲しい。悔しいけど、ラッキー。
ちょうど12時頃に到着。メニュー的に特に台湾だからといった特別感はなく、ボクは天ぷらうどん、奥様はハマグリうどんを注文。実は日本ではほとんど行ったことがなく、丸亀初体験な二人だが、ちょっと戸惑いつつも無事ゲットできた。台湾ではうどんのことを烏龍麺というのか、なるほど音が似ているからね、などと先ほどまでの怒りを忘れて、安心安全なジャパニーズソウルフードを無難に楽しむ。
以上、ワガママにトコトン付き合って、結局その日は牛肉麺を試すことなく終了。
しかし、一体どんな味がするものなのか体験することを諦めきれずにいたボクは、桃園空港のフードコートで勝負をかけた。フードコートは空港MRTの第二ターミナル駅直結フロア(B1)にある。
2019年牛肉麵フェスティバルで優勝したお店「皇家傳承」。こちらで頼んだらいかにも美味しそうな牛肉麺が出て来たではないか。
サァ、一体いかほどのものか…スープをズズズ、お肉と麺をクチャクチャ…
かくして、「美味しい牛肉麺」開拓も今後の課題の一つとなったのであった。
(5)豆花・・・(・_・)
空港で牛肉麺と合わせて注文したのがこれ、豆花(トウファ)。このデザートもよくYouTubeで美味しそうに食べている人が多く、見栄えも甘そうで気になっていた。街中では食べ損ねたので、帰国前にとりあえず体験的に試してみることにした。
いろんな種類があって迷いに迷ったが、直感で選んだのが、ピーナッツとマンゴー寒天?みたいなトッピンティグのやつ。ピーナッツに違和感を覚えたものの、ピーナッツが乗っていないものがパッと見では発見できず、安定感ありそうなフルーツ系にしてみようと。さて、一口….
いや、決して不味いわけじゃない。ヘルシーだね〜、ひたすらヘルシーね〜!という感じ。甘党としてはもっと「甘い汁」かと勝手に期待していたものだから、ずっこけた。繊細な味。ほろっ、ぷるんっとほどけていく豆腐の食感は好みである。
逆に美味しかったものあるの?
なかなか手強かった台北市中のグルメたち。改めて日本人のレビューを見直してみると、やはり賛否両論必ずあって、満場一致でうまし!というのはなかなか。。。薄味という点も含めて個性的な台湾料理との相性は、結構十人十色だから、容易に人様にレコメンドできるものでもないと知った。
そんな中、しかしさすがに一つや二つは美味しいものもあったでしょう?
いやありましたよ。一つや二つはね!しかし、それらは高い金を払ったものなので、そりゃそうでなくちゃ困るという感じ。具体的には、具体的には、グランドホテル台北のカフェやレストランでは非常に美味しい体験をさせていただいた。こちらの記事でレビューしているのでよろしければご覧ください。
*
という具合で、フードパラダイス台湾!のイメージを尽く打ち砕かれた二人ですが、みなさまの台湾グルメに関する感想はいかがでしょうか?これはもう手当たり次第に自分の舌で確認するしかないのですが、多くの情報をいただけたらぜひチャレンジしてみたいと思います!最後までお読みくださり誠にありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?