見出し画像

【ぶらり散歩】谷根千ってどんな感じ?を確かめに

今日はどこ行こう?
23区は東側を中心に結構いろいろ歩いてきたので、さすがにそろそろスポットが枯渇してきた…

ふと思い浮かんだのは、「千本鳥居」で検索した時にノミネートされた根津神社だった。本当はツツジ咲く春がベストシーズンと思っていたが、他に思いつかないしちょっと行ってみようか。

そういえば、周辺は「谷根千(谷中・根津・千駄木)」と呼ばれる下町情緒あふれる散歩コースとして名高いし、先日、高田純次が谷中の「夕焼けだんだん」を散歩しているのをテレビで見ていい感じだなぁと思ったことが思い出された。

ちなみに、高田純次はボクのロールモデル。あんな風にダンディで適当なことばっか言って人を笑わせるヘンテコなおじさんを目指している笑

スタート地点は千代田線の根津駅
冬なので16時少し前にもかかわらずすでに日は西陽へと変わりつつあった。

根津神社

10分も歩かなかったと思う。
住宅街のど真ん中に忽然と根津神社は現れる。

一礼して中に入ろうかとした瞬間、やおら吹きつけた突風で参拝者が止めたであろうママチャリ3台がドミノ倒しになった。。

それを無視してお詣りしてもなんだかご利益がない気がして、元通りに直すことにした。今持ち主が現れて「ちょっと!何してるんですか!」などと誤解されないことを祈りつつ。

参拝者は程よく少なく、のどかな空気が境内を包む。
お詣りしている人を撮るのはマナー違反かも知れないが、深々とお辞儀をする女性にあまりに清々しさを覚えたのでカメラを向けてしまった。

テレビの影響かネットで調べるようになったからかは分からないが、近年は「正しい」参拝方法を行う人が増えたような気がする。鳥居や本殿の前で丁寧にお辞儀をする人々を見ると気持ちがいいし、自分もちゃんとしようと思う。

住宅街にあってなかなかの広さの境内には、清らかな水をたたえた池があり、紅白の鯉が優雅に体をくねらせている。



千本鳥居

見所はやはりこれ。
境内にある「乙女稲荷神社」には、バッチリ着物を着た若い女性たちや、外国人観光客などがワクワクを隠せずにカメラにかじりついていた。

冬は日が短い。あまり長居していると「夕焼けだんだん」での夕焼けを見逃してしまうので、根津神社を出て少し急ぎ足で15分弱高台の住宅街を闊歩する。


夕焼けだんだんと谷中ぎんざ商店街


根津からだとかなり歩くが、最寄の日暮里または千駄木からは徒歩3分圏内の夕焼けだんだんは、その名の通り夕焼けの名所として知られ、ドラマやアニメのロケ地にもなっている。アジア系観光客グループも訪れており、海外からの観光スポットにもなりつつある。

ついたタイミングは絶妙で、ちょうど世界が金色に輝き出すゴールデンアワーを迎えるところだった。

この時期は西寄りに日が沈むのだが、夏はちょうど「谷中ぎんざ商店街」の入り口の真上あたりに沈み、また違った光景が見られる。

階段を降りて商店街から見上げると、階段の上の建物が金色に光る様子が美しかった。夕食の支度にと買い物をして家路を急ぐ主婦たちに混じり、短い商店街をぶらぶらと歩いてみると、ローカル感にほっとする。前回訪れた秋葉原はこの対極だったなぁ。

元々が観光地ではなくごく一般的な商店街ということもあり、あまり訳のわからない観光客でごったがえして欲しくないなと、勝手にも自分を棚に上げて思いつつ、引き続き上野へと歩みを進めることにした。


上野恩賜公園

15分ほど歩くとかなり日は暮れてきて、上野動物園はすでに閉園。不忍池の水鳥たちも「営業終了」という感じでまったりぷかぷか浮かんでいる。

遠くにスカイツリーが見えるが、想像よりも「低い」ことから、浅草などに比べると標高が高いことが感じられる。

池の反対側で一際煌々と輝く和風の建物は何だろうと、吸い寄せられるように向かっていく。


弁天堂

正しくは「不忍池辯天堂(しのばずのいけ べんてんどう)」。
八角系のアイコニックなお堂が夕闇にライトアップされている。池の側は裏だったようで、表に回って息を飲んだ。

谷中七福神」のうち弁財天が祀られる。弁財天とは音楽・芸能そして商売の神様。その弁天様、八本の腕がありそれぞれの手に煩悩を打ち壊す武器を持つという。だが、拝んだそばから「腹へったなぁ」とこぼしたボクはなかなか業が深い。

通りすがる人々は正面で丁寧にお辞儀をする。この辺りは欧米系と思しき観光客が多くなる。屋台も出ていたから日中はかなりの賑わいだったのだろう。

何を見ようというわけでもなく足を伸ばしてみた上野だが、この弁天様とのありがたき巡り合いがあった。予め完璧に目的地やルートを定めて巡るのも良いが、こうしてある程度「風まかせ」というのも発見があって愉しいものだ。

この時間、ひっそりとみに包まれた公園の中で、若い女性が群がっている一角があった。何だと思って近づいてみると、何と上野の森美術館で「モネ」展をやっているではないか!(1/28まで)え、ちょっと見たいかも…と心揺らいだが、「当日券販売は終了しております〜」の一声で諦めた。

にしても、カップルよりもお一人様あるいは女性グループが圧倒的に多い。デートのつまみにチャラチャラしながら観るのではなく、本気でじっくり鑑賞したいということなのか?

くだらないことを考えながら、賑わう上野駅を最終地点として、今回の散歩は幕を下ろした。


さて、今回のぶらり散歩はいかがでしたでしょうか?
まったりと楽しんでいただけたらスキをお願いします。
また次回のぶらり散歩でお会いできるようフォローもしておいていただけると喜びます。

それではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?