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【ライフシフト】サラリーマンクリエイターの行く末は?

はじめに|ライフシフトとは

ライフシフトとは働き方や生き方を時代の流れに合わせて変えていくことです。
リンダ・グラットン著「ライフ・シフト」の刊行(2016年)をきっかけに、この考え方が広まりました。

ライフシフトが考えられるようになった背景には、平均寿命の伸びがあります。
今後、若い世代は、平均寿命が100歳まで伸びる可能性が高く、80歳程度の寿命を前提とした「教育→仕事→引退」というライフスタイルが通用しなくなります。

だから、人生100年時代に向けた新たな人生戦略を組み立てましょう
というのがライフシフトの主旨です。

ゲーム業界で増加したサラリーマンクリエイター

ここでちょっと、ゲーム業界の話に移ります。

ゲーム機の普及とスペック向上に伴い、ゲームの開発費は高騰し続けました。
現在では最低でも10億円かけないとヒットしないとも言われています。
その莫大な開発費のほとんどが、人件費です。

ゲーム開発には、多くのクリエイターが携わります。
プロデューサー、ディレクター、プランナー、レベルデザイナー、シナリオライター、プログラマー、アートディレクター、3DCGデザイナー、2DCGデザイナー、サウンドクリエイター、ボイスアクター/アクトレス(声優)等々。

その為、ゲームソフトの販売会社や開発会社は、多くのクリエイターを雇用するようになりました。
会社勤めをするサラリーマンクリエイターは、ゲーム業界の発展と共に、かつてないほど増加しています。

定年後のモデルケースが乏しい

スペースインベーダーブームがあったのは、1978年。
ファミリーコンピューターが発売されたのは、1983年。
スーパーマリオブラザーズが大ヒットしたのが、1985年。

この頃に20代前半だったゲームクリエイターが、定年退職を迎え始めました。
ただし、当時のゲームクリエイターの数は現在よりも少なく、現存する会社も限られています。

その為、定年後のモデルケースがほとんどありませんです。

専門学校の講師になるケースはよく耳にしますが、少子化が進む中で、一体どれだけの人が講師になれるでしょうか。選択肢は、もっと必要です。

もちろん、今後、ゲームクリエイターの定年退職者が増え続けることは、間違いありません。モデルケースも増えていくでしょう。
しかし、ライフシフトを前提としていなかった世代のライフスタイルが、どこまで参考になるのか、かなり不透明です。

避けられない選択肢

定年後に退職金と年金で安泰とはいかないことは明らかです。

退職金制度を持たない企業は増えていますし、年金の受給開始年齢は、さらに引き上がる可能性があります。
現時点で年金だけでは生活が成り立たない人も出てきていますし、定年後に年金以外で収入を得ることは不可欠でしょう。

もし、定年後も引き続きクリエイターとして収入を得ようとした場合、主な選択肢には、同じ会社の再雇用、別の会社への転職、起業、フリーランスがあります。
中でも「フリーランス」は最も選ばれる可能性の高い選択肢です。
企業は若い世代にバトンタッチし続けることで、時代の流れに乗り、存続していこうとするからです。

今から学べること

現時点でフリーランスになる考えがあろうとなかろうと、人生100年時代に備えるなら、フリーランスにもなれる準備をしておいて損はないでしょう。

セルフプロデュース、マネジメント、マーケティング、マネタイズなどは、フリーランスの準備だけでなく、会社の仕事にも役立てることができます。
副業にも役立つでしょう。

ライフシフト、フリーランス、副業。この3つは関わりが深そうですね。

今回はここまで。
マガジン「クリエイターのライフシフト」では、引き続き、クリエイターのライフシフトについて考えていきます。お楽しみに!

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