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立憲共産党で蓮舫の票が減るという謎のプロパガンダ 自民党は共産党の組織票を恐れている。

都知事選が盛り上がっています。
今回の選挙は私も大変関心があり
色々なSNSや掲示板から目が離せない状態なのですが、
ネット上で一定数散見する意見があります。
それは蓮舫候補は共産党色を出しすぎ
共産党が全面に出過ぎ。
立憲は共産党と組んだら票が減る。
というものです。

私はこの意見に
かなり違和感があります。
というのも直近の衆院補選東京15区
当選したのは立憲民主党の酒井議員
この選挙区は立憲と共産党が候補者を一本化
選挙協力をした結果、
立憲の酒井議員が当選を果たしました。

そもそも自民党は不戦敗であり
野党同士による戦いになった選挙区ではありますが、
立憲酒井候補のゼロ打ち当選は
共産党の組織票も大きな要因の一つだったでしょう。
そして立憲と共産党がタッグを組んでも
無党派層の票が逃げる理由にはならない
と証明されています。

立憲と共産が組んでも無党派層の票は離れない。

補選15区では乙武候補への不信感から
公明党支持層の票が珍しく分散しました。
しかし
選挙において未だ最も一枚岩になって
戦うことができる政党が公明党です。
公明党の選挙戦略と組織票は侮れません。
そして
左派、野党にとってその役割を担えるのが
共産党支持層の票なのです。
自民党はこの共産党の組織票を恐れています。

こちらは今回の都知事選における支持政党別の情勢です。
他のメディアの調査でも大体同じような結果になっています。
自民党ですら支援する小池候補への支持を5割程度しか
固められていないのに対し
共産党は8割、公明党は7割を固めています。
今回の都知事選は候補者が乱立し
票の分散が著しいと思われますが、
この支持政党別の傾向には着目するべきです。

また、長年民主党,立憲民主党を支援してきた
連合が小池支持を明言しているにも関わらず
立憲支持層の7割近くが蓮舫支持を固めている点にも注目です。

今回の都知事選、蓮舫陣営は
石丸候補という協力なライバルの登場により
無党派層からの支持を思ったように
固められていないことが課題になっているのは事実でしょう
しかし
今後の国政選挙において
立憲が自民党との直接対決になった場合
共産党との選挙協力が鍵になってくる事は
間違いないと思います。

日本において最大派閥である無党派層の票を
獲り込むことが重要な事に変わりはありませんが、
自民党に対抗する意思をはっきりと明確にすれば
立憲民主党は共産党と組んでも
無党派層の票は離れません。


野党勢力が相変わらず一つに纏まれないのは事実です。
しかし
今まで一枚岩になっていた与党側がバラバラに崩壊しているのも
また事実なのです。

こちらは衆院補選、島根一区の
支持政党別の動向ですが、
自民党支持層の自民党への不信感
明確になっているのがわかります。
東京15区に比べシンプルな構図であり
連合と国民民主が立憲候補を支援した選挙ですが、
立憲,共産支持層は
一丸となって野党候補に投票している傾向が
はっきりと表れています。

繰り返しますが今まで一枚岩だった
自民党支持層が瓦解している

一枚岩になって選挙を戦う事が出来る
立憲民主党と共産党の票は大きな纏まりになります。
大きな纏まりとなった野党票を自民党は恐れています。

今後も一度の結果に一喜一憂することなく
協力が可能な選挙区では
立憲民主党と共産党による
選挙協力を続けて欲しいと思っています。

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