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物語綴り

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2023年9月の記事一覧

涼やかな風に心をのせて
あなたの元へ届ける歌

俯いてばかりの自分に
空の青さを教えてくれた言葉たち

言葉の粒が瞬く間に弾けていく。

落ち込んでいる時
1人で塞ぎ込みそうになった時
まるで見ていたかのように
愛見える人。

まどろみの中で香る。切ない香り。
それは窓から差し込む風が少し冷たいから?
よみがえる記憶がそうさせるのか

かわりなんて誰もいない。
この穴を埋められるのは、あなただけ。
ただあなたの幸せを願っています。

受け止めることができないことに、悔しさを感じる。見れば見るほど苦しくて、悲しくて、いつにも増して輝くあなたに目を細める。

焦がれるこの思いはウソじゃない
あなたからもらった言葉も景色も
私にとって宝物

ほどかれた手は、誰もつかむことできずに
絡まっていた糸の先は誰もいなかった

あなたの秘密と共犯者

壁にもたれて、気づいたときにはため息。
脳裏に浮かぶ景色は何色だ。

ふとした瞬間の声色に、掴まれる

身体に広がる感情という絵の具は、日々どれだけ塗り重なっていくんだろう。
キャンパスの白に戻ることもできず、綺麗な色を描けなくなった私をどうか、どうか。

甘い味がナミダの記憶に