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書く内容次第で心の呪いは解ける
私の20代は、どうもぱっとしなかった。
本当は好きなことをして自由に生きたい夢があったのに、そのまま社会の波に流されるようにして派遣社員として働いていて、心のなかはいつもどんよりと暗く重い状態。
母に虐待されたことや、父に家政婦として家庭の役割を押し付けられたり、今思えば、悲劇のヒロインぶっていたところもあるのだが……とにかく体も重くて意識も心もスッキリしない、まるで呪いにでもかかっているような日々を送っていた。
「もうこんな苦しい毎日なんて嫌だ!」と思っていた私は、ふらりと寄った本屋で見つけたベストセラーの本を通してモーニングページという書くワークを知る。
「もしかしたら、呪いみたいな心のモヤモヤが消えるかも」と藁にもすがる思いで、いつもより早起きしてペンをとってみた。
すると、出てくるのは不平不満ばかりで、書いても書いても苦しくなるばかり。
結局、私の心の呪いは解けなかった。
それから約十年後、ずっと心の呪いを解きたかった私は、恩師にもなってくれた恩人に出会う。
恩師から教わったのは、瞬発的に悪く思ってしまう癖を「書くこと」で変えていく二つの方法だ。
一つは、日常のなかで感謝できるものを書き出す感謝ノート。
もう一つは、間違った思い込みを消して、自分がこれから信じたい思い込みに書き換えるノートワークだ。
とくに後者は、私の心の呪いを解くのに大活躍してくれた。
そもそもモーニングページはアイデアを出すためのワークで、心の呪いを解くのには向いてなかっただけだ。
心の呪いを解くには、長年培われた「視点」を変える必要がある。
ノートとペンで、感謝だったり、信じたい思い込みといった新しい視点をインストールしていけば、不幸は幸せに生まれ変わるのだ。
それから、ノートとペンが私の心の呪いを才能に変えてくれた。
私なりにまとめた「心の呪いを解くノートワーク」の教材が、売れたのだ。
これからは、過去の私と同じような心の呪いで困っている人たちに「視点を変えていけば未来は拓いていけるのだ」と、伝えていきたい。
新しい夢が始まった。
(ビブリオエッセイ*ここまで)┈┈┈┈┈┈┈┈┈
【あとがき】
このエッセイは、文章の書き方サロン「ふみサロ」の提出課題として執筆したものです。
課題書籍「メモの魔力」から、しののめともは自分の経験をそのままエッセイにしたためました。
「書く行動」は軽視されがちですが、ペンで書くだけでもいろいろ得られるものがあります。
ただ、本に氣づきを書き出すだけでも小さな一歩になるのと同じように。
さて、ここで宣伝なのですが、しののめともが運営している「トラウマから自由になって笑顔で人生を謳歌するためのメルマガ講座」では「視点を変えていけば未来は拓いていける」方法をお伝えしています。
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