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「夢」に向かった日々は、最高の宝物。

第 101回全国高等学校野球は履正社の劇的勝利で幕を閉じた。
星稜の怪物 奥川くんに真正面から勝負を挑み、勝利を掴み取った履正社は素晴らしかった。本当に優勝おめでとう。

しかし、忘れてはならないのは同時に夢を叶えられなかった高校球児の存在だ。彼らは毎日のように汗水流して誰よりも練習を重ね、ミスをしては監督に怒られ、勝負に負けては誰よりも悔しがり、自分の情けなさに幾度となく涙をし、その都度乗り越えてきた。きっとみんな誰よりも努力したと思う。それでも夢を叶えられなかった。

なんという「尊さ」なのだろうか。

夢を叶えた者だけが見られる景色はもちろんあるだろう。だけど、たとえ叶えられなかったとしてもその夢に向かって努力した日々は何ものにも変えられない宝物になったはずだ。これまでの努力のすべてがあの涙となり流れ出ただろうが、その涙は誰もが流せるものではない。
そう「甲子園で優勝する」という夢を掲げた者にしか流せない涙だ。

その涙に詰まったこれまでの努力の日々は、最高の宝物。

でも、これだけは忘れずにこれからの人生を歩んでほしい。
夢に向かうことは君たち高校生だけの特権ではないし、これから20代になっても30代になっても40代になってもずっとずっと夢を追いかけて生きていっていいんだということ。

君たちは、努力しても夢が叶わないことがあることを今回初めて知ったかもしれない。そしてそれは年を重ねていけばいくほど、より一層思い知らされるだろう。

だけど、何度でも挑戦し、何度でも悔し涙を流し、何度でも最高の宝物を手に入れてほしいと心から思う。

本田圭佑選手の言う通り、明日からが本当の勝負。
これからも夢に熱狂して生きていこう。


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