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イノベーションとは2つの突出点が融合したときに現れるもの

こんにちは、あたらしい旅行をデザインしたい令和トラベル篠塚です。

私たち令和トラベルでは毎週月曜にリモート朝会を行っており、そこでは私から「よもやまトーク」をしています。長くつまらない話しにならないよう、工夫して5分くらいササッと話しています。今日はふと、そこで話したことをちょっとnoteで共有してみようかなと思いました👏

先日、清塚信也さん(俗称:きよぴー)のピアノショーに遊びに行かせてもらったのです。全国ツアーのちょうどファイナルで、クラシックコンサートの聖地であるサントリーホールの最終日です。かれこれ3年くらいかな、コロナ下ではご無沙汰してしまいましたが仲良くさせてもらっておりつつ、実はピアノを聴いたのは今回が初めてのことでした。(ひどい)

そして感想は。もうものすごく簡単に言ってしまうと、めちゃくちゃ感動したんです。こうしてnoteに書いているという点だけでも伝わってくれると思いますが。笑 私自身はさまざまな興行イベントに参加するほうで、ほかが感動しないという意味では全くありませんが、相対的にもとにかく強烈なインパクトがあり、とても心を突き動かされました。なんでこんなに感動してるんだろうな? と、コンサート中にも考えていたのですが、ビジネスにも通じるイノベーションのヒントに気がつくことになりました。

結論からういと、2つの突出したエッセンス(本質的価値)を融合した時にイノベーションになるんだなという学びがありました。

2つの突出したエッセンス

彼自身のことをまず考えてみたいとおもいます。クラシックミュージシャンとして超えてきた境界線の数々が凄まじいわけです。ピアニストとしても血の滲むような努力を乗り越えてきたことによるスキルや胆力、様々なコンテストでの受賞歴。そして作曲や編曲・アレンジなどなど、ピアニストとしてのスキルの高さや幅の広さたるや、誰しもが認めるアジアトップクラスの一人なのだと思います。(なお、演奏家のスキルの高さというのは「トップクラス」の中でも様々な派閥や評価があり、当然100人中100人が認めないということはわかっててあえてそう書いていますが。ただそれはまぁよくある話なのでここでは割愛)

さらに、このプロフェッショナルピアニストという腕前に加えて、彼の異次元なる強みは「トーク力」ではないでしょうか。たくさんのバラエティ番組での実践経験や、おそらく持ち前のコミュニケーション能力を活かした多くの友人知人などからの学び、とにかく信じられないほど話題が豊富であるし、おそらくピアノがなくても単独でお笑いの舞台に立てるのではないかというレベルにまで仕上がっていました。少し修行したら、おそらく落語家になれます。(ここではその内容については触れませんが・・、2,000人超の観客を爆笑の渦に巻き込みながら、ピアノでは感動や涙を誘うという感情起伏のデザインはとてつもないレベルでした

これぞまさに、2つの突出したエッセンスを融合したイノベーションでした。ピアニストなのに噺家としても面白いというのが世の中には存在しない唯一無二の演者になっているんです。チケットが販売開始5分で2,000席売り切れるという理由がとてもわかりましたし、ピアニストとして初めて単独で武道館講演をしたというもの頷けたのです。声をかけた仲間たちみんながとてつもなく感動してくれました。

ビジネスビューで考えてみる

コンサートを聴きながら彼の凄さはとても抽象化できてきたのですが、これはビジネス側でも応用的に考えることができるんじゃないか?と、ふと思ったのです。しばらく考えていたんですが、ほぼこの説明でうまくできそうでした。=2つの突出したエッセンスを融合した時にイノベーション

例えば、Teslaはこれまでの車の重要なファンクションを踏襲しています。運転席に座る、タイヤが4つある、駆動システム、応用流体力学など。ここは多分まぁあまりよく知らないけどたぶん他の車のちょっとしたアップデートレベルなんです。しかし、彼らがやり遂げた突出したエッセンスは電気化(ハード)とアプリ(ソフトウェア)の大幅なるアップデートですよね。ガソリンを廃止し電気のみにして供給点も多数構築した。ソフトウェアも大幅にアップデートを施し、自動運転による安全性能やセキュリティや遠隔管理性などなどを抜群に高めました。大きく乗り越えたポイントはこの2つに集約できます。

創業期のGoogleは、インターネット上にあるすべての情報蓄積を着実に行いつつ、その大量データ配信のOptimize(Adを含め)を行ったわけです。Bookingcomは世界でもっとも大量の宿をつなぎこみリアルタイムで在庫料金を収集(ビジネスサイド)、その簡便なる予約システムによる予約簡素化を実現(カスタマーサイド)したのです。Shopifyは誰でも簡単にできるEasyさと、クラウド化による様々なアプリとのオートメーション。メルカリはスマホにアジャストさせた圧倒的出品の簡便さに加えて、購買者をもバランスよく集めたことによる即時性。マネーフォーワードやFreeeによる会計システムはオフラインだったアプリのクラウド化に加えて、密結合によるオートメーションの2つ。などなど。2つの重大なファンクションのアップデートが必ずあるんです。1つじゃないのです。たぶん、1つだとリノベーションのラインをどうしても超えず、2つあることによって爆裂します。なお、事業が大きくなり多角化していくことでこれがさらに3つ、4つと会社単位では行われていくことになるわけです。

まとめ。 何を力点にしていくか?

あなたのサービスの重大エッセンスの2つはなんでしょうか? と問われたときに、回答をできるようにしたいなと思ったのです。過去からニーズやファンクションの重大ポイントを理解し学び、そしてそれらをさらに磨いていく。そして、ただ2つの重大なエッセンスがどこにあるのか? を徹底的に落として、サービス開発に組み込んでいくこと。これが正しいプロダクト開発の登り方なんじゃないかな、なんて思いました。

なおこれらは当然、単に自称で2つあるだけじゃ全然ダメで、カスタマーのビューから見て「明らかに次元が違う2つのエッセンス」が必須になるのです。この2つが適切に組み込まれて磨かれていくならば、それは新しいイノベーションとしてきっと世に羽ばたいていくきっかけになるのだと思った次第です。ここで言うイノベーションは何もプロダクトだけではなく、組織でも、PRでも、マーケティングでもCSでもBizdevでもなんにでも応用ができると思っています。

私たちもこのあたりを時間をかけてデータを見ながら深く検証しつつ、海外旅行サービスを開発していく所存です。もしも海外旅行サービスでこのようなところに興味がある方いましたら、是非こちらサイトもご覧いただけたら幸いです👏 自主隔離が終わったらすぐにリリースしますので、今しばらくお待ちくださいませ🛫

そして、清塚さんのすごさに衝撃をうけ、たくさん学びをいただきました。これからも心から応援していきたいなと思います! 本当にありがとうございました。


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