変化の時代は「弱いつながり」は不利?
前回は、「変化の触媒になる」で、「変化はタイミングが全て、成長しているときこそ、当たり前に目を向けて変化のタネを質問で見つけ出し常に変化を促す」という学びを共有しました。今回は「影響力を構築する」についての学びを共有します。
講義の板書
影響力を構築するための5つのポイント
1. ネットワークの構築
2. 真の人間関係の構築
3. 組織や業界内で影響力のある人やそーとリーダーを見極める
4. 双方に有益なつながりを作る
5. 互いのネットワークの力を活用する
影響力と聞いて思い浮かべるのは?
「影響力を構築する」と聞くと、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか?私は「影響力の武器」という本を思い出します。心理学というか行動経済学というか、こうされると、思わずこうしてしまう、といった人間の心理を理解することで、自分自信が影響されないないようにするために重要な気付きの多い本です。が、本講義ではネットワーキングに焦点をあてられていました。
ネットワーキングって聞いて思い浮かべるのは?
今度は「ネットワーキング」と聞くと、みなさんは何を思い浮かべるのでしょうか?私は、「ウィーク・タイズ(弱いつながり)」という言葉を思い浮かべます。マーク・グラノヴェッターという社会学者が提唱した考え方のようです。なんかのセミナーで知り合って、年に数回くらい意見交換することがある、とかそう言った、弱いつながりを多く持っている方が、有用な情報にたどり着ける可能性が高まる、といったくらいに理解していました。
あらためて、ググってみると、興味深い記事がありました。前編・中編・後編からなるかなり長い記事なのですが、ウィーク・タイズが提唱された時の背景から、その後、様々な研究がなされていることがわかりました。キーワードだけ列挙しておきます。
・本質は異なるクラスター同士の情報の「橋渡し」が起きる確率が高まるか
・ウィーク・タイズは、橋渡しと相関がある
・強いつながりが生み出す「結束」は長期的なコミットを生み出す
・「結束」は、閉鎖性、主体性の低下を招く
・「橋渡し」と「結束」はバランスが大事
・「結束」は、情報の帯域を太くする
・変化の激しい環境では「結束」の方が多くの新情報が得られる
「弱いつながり」 vs 「強いつながり」どっちが良い?
この中で、最後の「変化の激しい環境では「結束」の方が多くの新情報が得られる」が私の頭を悩ませました。
〈橋渡し〉に富んでいるほどネットワークの「多様性」は高まりますが、逆に〈結束〉に富んでいる方が「帯域幅」は広がることが確認されました。
という記載がありました。変化が激しい環境の方が、多様なネットワークをもっていることが有利に感じます。しかし、変化が激しいときに多様な情報が入ってくるって、どういうことだろう?と想像してみました。それって、情報の洪水に溺れることを意味するな、と気付きました。
そこで改めて、帯域幅に関して読み返すとこうありました。
帯域幅の広い〈結束〉の方が、総量としての情報の重複は減り、より価値のある情報を入手できることが想定されます。
なるほど。変化の激しいときこそ、自分のことをよく知っている人の方が、自分にとって意味のある情報、自分が知らないであろう情報を伝えてくれる可能性が高まる、ということですね。
これは、自分にとって非常に大きな気付きでした。私としての結論は、以下です。3つ目は自戒です。
・変化の激しいときは「強いつながり」が大事
・ただし、強いつながりを持つ相手の多様性は必要
・つながりに打算的にならず、価値を相手に与えられるように自分を磨かないと
あらためて、以下の記事、長くてなかなかに骨がありますが、自分の考えがアップデートされてとても良い気づきが得られました。ここまで読んで関心をもたれた方は是非読んでみてください。
まとめ
今回は「影響力を構築する」についての学びを共有しました。多様性に気をつかいつつも、「強いつながり」の構築、そして、価値を提供できるよう自分磨きをしないと、と思わされる内容でした。次回は、「人を感化するリーダーシップ」について学びを共有します。
本コンテンツについて
Linkedin Learningで「こころの知能指数(EQ)の高め方」というプログラムでの学びを2020年12月27日から2021年1月13日までの18日間、Facebook上で、そのときの学びや気付きなどをアウトプットしたものを加筆・修正した全15回シリーズでお届け予定でしたが、18〜20回くらいになりそうです。
全体はこちらのマガジンにまとめていますので、ご参照ください。
「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していこうと思っています。よろしくお願いします。
しのジャッキーでした。
Twitter: shinojackie
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