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DXでCXしてIXしちゃう時代の「DXの思考法」2

しのジャッキーです。ESG/SDGsについてや、世界標準の経営理論についてばかり投稿していますが、実はIT企業に属していますので、ときどきITのことも書きます。

本って乱読しているのですが、読みっぱなしだといまいち頭に定着しないので、アウトプットを伴わしていきたいものです。前回「DXの思考法」について第一章の内容をざざっとまとめました。今回は第2章についてまとめます。以降、本書の内容の忠実な引用などではなく、私自身の理解をもとに、意訳・要約しておりますのでご了承ください。

第1章のまとめ的なもの

高速変化の時代なので、今のスナップショットは一瞬で陳腐化するので、近未来をイメージして白地図を描く必要がある。本書は第2章~第4章で、デジタル時代の白地図を説明する。第5章~第8章で、白地図に自らを書き込み、地図を書き換えるとはどういうことかを説明する。

第2章 抽象化の破壊力

第1章で、タテ割りをどう打破するかという話があります。第2章は、そのタテ割りを支えるロジックを解き明かします。

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「タテ割り」とはどういうロジックなのか

小池和男氏「職場の労働組合と参加」という書籍による高度成長期の日本の労使関係と職場の人材形成が、英米と比較すると相対的に「ヨコ割り」だったと分析しているそうです。特徴を列挙します。

・労働組合が企業別に編成(ジョブ型でなくメンバーシップ型)
・ローテーションで幅広く仕事のノウハウを熟練
・そのためポジションを超えた改善の議論が可能

先ほどの特徴が成功した結果「工場内ではヨコ割り」で「会社タテ割り」つまり「業種」の枠、仕切りの中でのシェア争いに押し込まれている。その結果、発想の枠も狭められてしまった

デジタル化の本質は具体ではなく抽象

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一方で、デジタルの発想の根底には「ゼロとイチを使えばなんでも解ける(クロード・シャノン)」があり、著者はその本質を「一般化・抽象化・汎用化」によるブレークスルーだとしている。それを以下のように記載している

デジタル化のロジックとは「具体ではなく抽象」だということ、つまり「この手を打てばいま目の前にある具体的なもの以外のものも含めて、なんでも処理・解決できてしまうのではないか」という発想である

ドイツ企業はなぜ高収益なのか?

ここで、ドイツには中堅中小企業で強い企業(隠れたチャンピオン企業)がいることをあげる。それらの企業の特徴として以下を挙げている。

隠れたチャンピオン企業の特徴
・グローバルな直接の販売ルートがある
・BtoBが多く、顧客数が直接取引できる範囲にある
・複数の顧客のニーズを聞き取った上で抽象化している(標準化)
・販売先企業の2-3年後の課題および顧客の顧客の将来から発想している

コード化できるかできないか

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デジタル化は、共通的な手法(標準化)で解がでる範囲の水位が上がっている。そのメカニズムは、層・レイヤーが積みあがる構造、ミルフィーユ構造にある

以上、第2章はここまでです。また第3章では、そのミルフィーユ構造についてまとめたいと思います。DXについての記事は以下の「マガジン」にストックしてますので、併せて覗いてみてください。

ということで「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。

しのジャッキーでした。

Twitter: shinojackie

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