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最も時間をかけるべき合意型の意思決定

2020年に管理職に昇格して、ビシバシ意思決定ができるようになりたい、と思い「最適な意思決定をするには」というe-learningの学びを共有しています。

前回は、「民主型の意思決定」について、意見が分かれるが影響度は小さい意思決定は締め切りを決めて投票で決める、という学びを共有しました。今回は4つの意思決定スタイルの最後「合意型」についての学びを共有します。

合意型の意思決定の位置付け

合意型の意思決定は、意思決定スタイル選択のマトリックスにおいて「影響度が高く緊急性が低い」ことがらに用いる意思決定と位置づけられています。

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ポイントは「合意型の意思決定は緊急性がない、時間を十分にかける価値があることにだけ使う」です。部門横断型のチームで意思決定するケース。各部門の人が意見をだして合意に至る必要がある。意思決定の影響が大きく、非常に時間がかかる。全員が意思決定に参加するため個人のパフォーマンスはチームの成果で測定する。

合意型の意思決定が適する事例

事例として、ウェブサイトの新規立ち上げが挙げられました。会社にとって大きな投資であり、全員がよく理解する必要があった。意思決定の緊急性はなかったが多くの分析が必要。財務、マーケティング、IT、セールス、運用、カスタマーサービスなど多くの部門を集めて合意を得ることで、実行段階で非常に順調に進めることができた。

部門横断型のチームの意思決定

部門横断型のチームの意思決定、と聞いて真っ先に思い浮かべたのが、クロスファンクショナルチームによる組織変革です。日産のゴーン改革や、GE式ワークアウトとも呼ばれるやつですね。数ヶ月をかけて、部門横断型のチームで、組織を変革する提案をまとめ、経営層は発表のその場で決裁する、と言われています。

このあたりは、「ザ・ファシリテーター2/森時彦」という書籍がビジネス小説として、クロスファンクショルチームの葛藤を描いていてめちゃくちゃ勉強になっています。で、読んでいて思ったことは、合意型の意思決定は、他の民主型、参加型の意思決定の組み合わせての結果全体として合意型の意思決定をするんだろうな、ということです。

合意型は実は

講義の中で事例として上がった、ウェブサイトの立ち上げにしたって、デザインをどうするか、どういう機能を盛り込むべきか、そういった一つ一つに合意をとっていくことはいくら時間があってもやりきれないと思います。大きな意思決定は、テーマに分け、それぞれの意思決定に、それぞれの部門、メンバーの言い分を散りばめていき、それぞれの人たちが育て上げた子供になるように、意思決定していくことが大事なんだろうな、と思いました。つまり、合意型の意思決定は実は、大きな意思決定を細かいプロセスに分解して、他の意思決定スタイルを組み合わせて、合意しながら進めることになるんだろうな、と思いました。

まとめ

ということで、今回は4つの意思決定スタイルの最後「合意型」について、「緊急性がない、時間を十分にかける価値があることにだけ使う。複数のスタイルを統合する」という学びを共有させていただきました。次回は「関係者を管理する」という章に入ります。

本日のコンテンツについて

Linkedin Learningで「適切な意思決定をするには」というプログラムでの学びを2021年2月9日から2021年2月23日に、Facebook上で、学びや気付きなどをアウトプットしたものを加筆・修正した12回前後でお届け予定です。

全体はこちらのマガジンにまとめていきますので、ご参照ください。

ということで「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。

しのジャッキーでした。

Twitter: shinojackie

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